デメリットや注意点は?愛犬が足元で寝る心理

デメリットや注意点は?愛犬が足元で寝る心理

 
ワンちゃんにはクレートやワンちゃん用ベッド、ソファ等くつかお気に入りのおやすみスポットがあると思います。
その中に「飼い主さんの足元」が含まれる子も多いのではないでしょうか。
ある調査によると、愛犬と一緒に寝ている飼い主さんは6割にものぼるそうです。

ベッドでは飼い主さんの足元で寝る子が多いようで、身動きがとりにくく肩身が狭い思いをする飼い主さんの声もよく聞きますね。
それでもぴったりと寄り添って寝てくれる愛犬の姿に、癒されることでしょう。

とはいえ、どうしてワンちゃんは蹴られる可能性もあるのに、飼い主さんの足元で寝たがるのでしょうか?
今回はその心理や理由、また一緒に寝る際の注意点を解説します。

 

愛犬が足元で寝る心理とは?

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ワンちゃんが飼い主さんの足元で寝る時は、どんな心理状態なのでしょうか?
もちろん生活環境やその子の性格でも違いがありますが、主に考えられるものを紹介します。

まず、足元に関わらず飼い主さんのすぐ近くで寝るというのは、信頼関係があるからこそと言えるでしょう。
無防備になる睡眠状態で身を寄せるといのはまさに信頼の証。

信頼と近い心理ですが、大好きな飼い主さんのすぐ近くで寝たいという甘える気持ちによることも多いようです。
ワンちゃんが飼い主さんの足元で寝た時に、撫でてくれたり構ってくれたりしたことを学習していて、甘えたい時に飼い主さんの足元で寝る場合があります。
ぴったりくっつきたいという思いから、飼い主さんの足の間に入り込んでくる子も。

また、ワンちゃんの祖先のオオカミは危険から身を守るためや群れのリーダーを守るために、仲間同士で身を寄せ合ってリーダーの足元で寝る習性があったそうです。
その名残で群れのリーダーである飼い主さんを守ろうとして、飼い主さんの足元で寝ているのかもしれません。

なかには、飼い主さんの布団やベッドの環境を気に入っているという子もいます。
ふわふわの毛布や布団に心地よさを感じたり、夏は涼しく冬は暖かいなどの環境が気に入っていて、ワンちゃんが飼い主さんの寝床の足元で眠る場合もあるようです。

 

愛犬が足元で寝るメリット・デメリット

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愛犬が自分の足元ですやすやと眠る姿を見ると、とても愛おしく飼い主さんも幸せな気分になるのではないでしょうか?
しかしメリットばかりではなく、デメリットがあることも知っておきましょう。

 

愛犬が足元で寝るメリット

一緒に寝ることのメリットは、何よりもお互いに気持ちが穏やかになりリラックスできるという点でしょう。

愛犬が足元で寝てくれていると、無防備な状態をさらけ出してくれていることに嬉しくなりますよね。
そんな気持ちになれるのは、飼い主さんだけでなくワンちゃんも同じ。
信頼関係があるからこそ、お互いにリラックスできるのでしょう。

また、布団を通して感じる体温のためか、愛犬と一緒に寝ると普段より寝つきが良かったり、質のいい睡眠をとれるという飼い主さんも多いでしょう。

一方で、闘病中やシニアのワンちゃんと一緒に寝ることで、異変が起きた時にすぐに気付くことができるという点もメリットとして挙げられます。

 

愛犬が足元で寝るデメリット

次に愛犬と一緒に寝ることにどのようなデメリットがあるのでしょうか。
主に考えられる3つのデメリットを見ていきましょう。

まず最初に挙げられるのが、アレルギーや感染症などの健康問題。
ワンちゃんの毛に付着したハウスダストなどによって、飼い主さんにアレルギー反応が起こしてしまうケースもあるようです。
また、ワンちゃんと密接に触れ合う時間が増えることで、飼い主さんが動物由来感染症にかかってしまうリスクも高まります。
とくに子どもやお年寄り、基礎疾患や体調不良等で免疫機能が低下している人は感染しやすいため注意が必要です。

続いて挙げられるのは、飼い主さんの睡眠の質の低下の可能性です。
愛犬が足元に寝ていると寝返りがうてず、寝つきが悪くなったり、深夜に目を覚ましてしまう方もいます。
また、ワンちゃんが飼い主さんに寄っかかったり、足の間で寝てしまうことで腰や背中が痛くなるなど、飼い主さんの体に不調が出てしまうことも考えられます。

3つ目のデメリットは、ワンちゃんがケガをしてしまう可能性です。
睡眠中の寝返りなどで、飼い主さんが思いがけず足元のワンちゃんを蹴ってしまったり、ベッドから落下させるなどしてケガを負わせてしまうリスクも考えられます。
とくに超小型犬やパピーなど体の小さなワンちゃんは危険性が高まるため、寝返りの多い飼い主さんは要注意です。
また、シニアのワンちゃんの場合には、高さのあるベッドの昇り降りが関節の負荷になることもあります。

足元で寝るワンちゃんとの睡眠にはこういったデメリットがあることを把握し、場合によっては寝る場所を分けたり、より安全な対策をとるなどを検討してくださいね。

 

愛犬と一緒に寝る際の注意点

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デメリットを知っても、愛犬と一緒に寝ることが至福の時間と思う飼い主さんも多いでしょう。
そこで、安全かつ快適に愛犬と睡眠をとれるよう、いくつか注意点を紹介します。

 

お互いのスペースを確保する

窮屈で体を曲げないといけないような状態では、ゆっくりと眠ることができません。
飼い主さんとワンちゃんの双方がストレスなく眠れるよう、十分にスペースを確保する必要があります。

 

ワンちゃんが移動できる環境

寝る時は飼い主さんの足元にいても、朝は別の場所にいるというワンちゃんも多いでしょう。
その逆も然り。
じつはワンちゃんは眠りが浅く、その時の気分や体温に合わせてより快適な場所に移動していると考えられています。
そのため部屋の中を自由に移動できるような環境にすることで、ワンちゃんのストレスを軽減することができるでしょう。

 

ワンちゃんを清潔に保つ

ワンちゃんの毛やフケが飛び散らないように、定期的なシャンプーやこまめなブラッシングをオススメします。
また、濡れた被毛は雑菌が繁殖しやすいため、散歩の後に洗った足は吸水性の高いタオルでしっかり拭き上げるようにしましょう。

 

寝具を清潔に保つ

ワンちゃんが布団に毎日乗ったり入ったりすると、多少なりとも匂いや毛が付着します。
飼い主さんの健康のためにも寝具をまめに干したり、シーツ類の洗濯頻度を多くするなど、寝具周りの衛生面にも気を配ることが必要です。

 

まとめ

今回はワンちゃんが飼い主さんの足元で寝る時の心理や注意点について解説しました。

生活環境の違いやワンちゃんと飼い主さんの性格によっても、睡眠のスタイルはまちまちです。
ケージの中でぐっすり落ち着いて眠りたいワンちゃんもいれば、飼い主さんとべったり一緒に眠りたい子、飼い主さんが見える少し離れた所で眠りたい子などさまざま。

飼い主さんも自分一人でゆったりと眠りたい人、愛犬と一緒に眠りたい人などそれぞれのスタイルがありますが、いずれにしてもストレスがないように、ぐっすりと眠れる環境が大切です。

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