冬を快適に過ごそう!シニア犬のための冷え対策

冬を快適に過ごそう!シニア犬のための冷え対策

 
ワンちゃんは体温が人間より高く、全身が被毛に覆われているため、寒さに強いとされています。
しかし被毛のタイプや年齢、体の大きさによっては外気の影響を受けやすく、寒さに強い子ばかりではないようです。

また、私たち人間にも言えるように、体が冷えてしまうとさまざまな不調を引き起こします。

とくにシニア犬は寒さに弱いため、健康を維持できるようしっかり寒さ対策をして快適に過ごしてもらうようにしましょう。

 

シニア犬は体が冷えやすい?

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最初に、どうしてシニア犬は体が冷えやすいのか、その理由を探っていきましょう。
シニアの子と暮らしている飼い主さんなら思い当たることがあるのではないでしょうか。

 

体温調節機能の低下

本来ワンちゃんは、寒さを感じると体を震わせることで熱を生み出したり、毛を立てて熱を逃さないようにしたりと自分で体温調節をするのですが、シニアになるとその体温調節の機能が低下してしまいます。
そのため体内で寒さや暑さの調節がうまくできず、冬は体が冷えやすくなるのです。

 

運動不足

シニアになるとどうしても運動量が低下してしまいます。
さらに寝ていることが多くなると、運動不足になり筋肉の量が減少。
すると血行不良が起こり体の隅々まで血が巡らず、手足が冷たくなってしまうのです。

 

脂肪量の減少

シニアになると若い時よりも食欲が落ちてくるワンちゃんもいますよね。
食欲が落ちて体重が減少すると、熱を蓄える働きをする脂肪も減少します。
脂肪が減ると体温が下がりやすくなるため、体も冷えやすくなるのです。

 

寝ていることが多い

シニアになると寝ている時間が増えます。
さらに足腰が弱くなるとソファやベッドには上ることができず、床で寝ることが多くなるでしょう。
基本的に暖かい空気は上にたまりやすく冷たい空気は下にたまりやすいので、その影響を受けやすくなります。
飼い主さんが適温だと感じる室温でも、寝ているワンちゃんは寒く感じている可能性があることをお忘れなく。

 

体が冷えるとどんな影響が出る?

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シニアのワンちゃんは体力や免疫力、体内機能が衰えてくるため体も冷えやすいですが、それによってワンちゃんにどのような影響が出るのでしょうか。
起こりやすい体の不調を見ていきましょう。

 

関節が痛くなる

ワンちゃんの関節部分には脂肪が付いていないので、とくに冷えやすい部位です。
関節部分が冷えると痛みが出やすく、ワンちゃんは体を動かすことを嫌がることがあります。
それにより血行不良になりしびれが出て、ますます動きたがらなくなるという悪循環に陥ることも。
関節痛を発端に寝たきりにならないためにも、早めの対策が必要です。

 

消化器官の働きが低下

ワンちゃんの体が冷えると胃腸の働きが悪くなり、消化不良を引き起こす原因になり得ます。
とくにシニアは消化に時間がかかるため、胃腸の動きが鈍くなると嘔吐や下痢などの症状が出てしまうことも。
すると体内に栄養が取り込めなくなり、体が弱ってしまいます。

 

持病の悪化

人間がそうであるように、年を重ねるとどうしても持病を抱える子が多くなります。
病気にもよりますが、体が冷えることで持病が悪化してしまうケースがあることを知っておきましょう。
とくに心臓や腎臓を患っている場合、血行不良により臓器への負担が大きくなり悪化してしまうことも。

 

脱水症状

寒さのため体が冷えて水を飲む量が減ってしまうことで、冬でも脱水症状が起きることがあります。
それが原因で泌尿器系の病気にかかってしまうこともあるので飲水量には注意が必要です。

 

シニア犬のための冷え対策

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ここまでお伝えしたように、体を冷やすことはシニアのワンちゃんにさまざまな悪影響を及ぼします。

ワンちゃんが冷えを感じている時には、肉球が冷たい・耳の中や歯茎が白っぽいなどの状態が見られ、体を丸める・震える・散歩に出たがらず毛布や布団に入りたがるなどの行動が見受けられます。
このような様子が見られたら、すぐに対策をしてあげましょう。
では、ワンちゃんの体を守るために、私たち飼い主にはどのような対策ができるのでしょうか。

 

体を温める

まず手軽な対策としては、体の熱を逃がさないようにしてあげること。
温かい洋服を着せたり、靴下や腹巻などを着用させたりするのもおすすめです。
また寝床には暖かい毛布などの、保温性のある敷物を敷いてあげるのも良いでしょう。

 

適切な室温と湿度を保つ

シニアのワンちゃんは体温調節が苦手なため、部屋の温度には敏感に反応します。
暖房器具などもこまめに温度調整して、常に一定の室温を保つように気を配りましょう。

冷たい空気は下にたまりやすいため、温度計などは床付近に設置して、室温を確認すると分かりやすいですね。

また、暖房器具を使用すると湿度が低くなり、空気が乾燥しやすくなります。
乾燥により咳が出やすくなったり、皮膚の状態が悪くなることもあるため、湿度の調整もしてあげるといいでしょう。
加湿器を使用するのもおすすめです。

 

筋力が衰えると更に体が冷えやすくなります。
筋力を維持するためにも、できるだけ散歩に連れて行ったり、遊びを工夫したりするなどして、適度に体を動かす習慣を作るようにしましょう。

冬場に散歩に行く時はなるべく暖かい時間帯を選んで、シニアのワンちゃんに急激な温度の変化を与えないように注意しましょう。

 

マッサージをする

関節や足先などの冷えやすい部分をマッサージしてあげると、血行が良くなり冷え対策になります。
保湿クリームなどで肉球も優しくマッサージしてあげると、冬のひび割れ対策にもなります。
マッサージと言っても、人間のように力を入れる必要はありません。
てのひらで優しくさするだけでも効果が期待できますよ。

 

まとめ

ワンちゃんも人間と同じように、高齢になると体の免疫力が落ち、暑い季節や寒い季節には不調があらわれやすくなります。
シニアのワンちゃんが快適に冬を過ごせるように工夫して、寒さや冷えから守ってあげましょう。

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