スリングはワンちゃんのお出かけに便利な肩掛けバッグです。
しかし「本当に使いやすいの?」「ワンちゃんの体への負担は?」などの疑問もあるでしょう。
この記事では、スリングを使うことで得られるメリットやデメリット、選び方やその注意点を解説します。
ワンちゃんにとって居心地の良いスリングを見つけましょう。
スリングとはワンちゃんを抱っこした状態で移動できる肩掛け用のバッグのことを指し、別名「ワンちゃん用抱っこ紐」とも呼ばれています。
飼い主さんとワンちゃんの体がぴったりとくっつくので安心・安全に移動ができ、キャリーバッグよりも手軽に使用できるのも一つの特徴です。
スリングは超小型犬から小型犬用に使われることが多いものの、なかには中型犬用の商品もあります。
スリングは主に以下の場面で利用できるでしょう。
パピーやシニア犬の移動時
お散歩の途中で疲れた時
病院やトリミングサロンへの移動時
集合住宅での移動時
人混みでの移動時
災害発生時
お出かけだけでなく、周りの人やワンちゃんとも距離を保つことができ、トラブル防止にも役立ちます。
スリングの使用はワンちゃんと飼い主さんの両方にメリットがあります。
スリングの主なメリットを4点にまとめました。
スリングは飼い主さんの肩に掛けて使用するため、ワンちゃんを手で抱っこする必要がなく、両手を自由に使えます。
空いた手で荷物を持ったり、お子さんと手をつなぐことも可能です。
硬い素材で作られているキャリーバッグとは違い、スリングは布製で軽く、畳んで持ち歩きができます。
使用したい時にとり出せるので、散歩の途中や緊急時などに便利です。
スリングを使うと飼い主さんとワンちゃんの体が密着するため、ワンちゃんが安心しやすいでしょう。
ワンちゃんが穏やかでいれば、飼い主さんも周囲に気を遣わずに済みますね。
スリングには洗えるタイプがあります。
万が一排泄で汚してしまっても、清潔な状態で繰り返し使用が可能です。
スリングは手軽で利便性が高いものの、デメリットもあります。
スリングの主なデメリットは以下のとおりです。
長時間の移動やワンちゃんの体重が重い場合には、飼い主さんの肩への負担が懸念されます。
中型犬以上のワンちゃんは、スリングの耐荷重を参考にし、家での抱っこの重量感から使用可能か判断しましょう。
バスや電車など、スリングでは移動できない場所もあるため、事前にホームページ等で確認をしておきましょう。
スリングにはさまざまなタイプがあります。
何を基準に選ぶべきか悩む方のために、選び方の4つのポイントを解説します。
スリングはワンちゃんが無理なく入れるよう、体の大きさに合ったサイズを選びましょう。
スリングのサイズが大きすぎるとワンちゃんの体が内部に沈みこんで顔が出せなくなってしまいます。
逆に小さすぎると、スリングから体がはみ出て外に落ちてしまうリスクも。ワンちゃんがスリング内でうまく体勢を変えられないと、足腰に負担がかかる場合もあるので注意が必要です。
ワンちゃん自身の負担を軽減するためにも、体にあったサイズのスリングを選んであげましょう。
スリングはワンちゃんの体形に配慮した形状を選びましょう。
基本スタイルはワンちゃんが「おすわり」の姿勢を保てる状態がベストです。
おすわりの姿勢はワンちゃんにとっても自然なスタイルなのでスリング内でもリラックスして過ごしてもらえるでしょう。
しかしながら、ダックスフンドやコーギーのように銅の長い犬種は腰への負担がかからないよう「伏せ」の体制がとれるようなものを選んであげましょう。
背骨が地面と平行になっているかしっかり確認してあげることが重要です。
スリングを使用する際には長時間の使用を避け、ワンちゃん自身がラクな姿勢がとれるようにしてあげましょう。
ワンちゃんがスリングで心地良く過ごせるように、素材にもこだわりましょう。
メッシュ素材は通気性がよく、ナイロン素材だと雨の日でもワンちゃんの体が濡れずに済みます。
コットン素材だと肌触りがいいのでよりワンちゃんが落ち着いてくれるかもしれませんね。
スリング内の快適性にこだわるならポケット付きを選び、気温に合わせて保冷剤やカイロを入れるのがおすすめです。
スリングを使う場面やワンちゃんの安全性に配慮したい時には、機能付きが重宝します。
安心して使うには、以下の機能が付いたものを選びましょう。
機能 | メリット | 付属している物 |
---|---|---|
蓋付き | 公共交通機関が利用できる | ファスナー、紐 |
底板付き | 安定性が高まる | 厚いクッション |
飛び出し防止用具付き | 首輪とつなぎ飛び出しを防ぐ | リード、フック |
首輪とつないで使用する「飛び出し防止用具」は、ワンちゃんが苦しくならないよう長さに余裕のあるものがおすすめです。
スリングの使用では「ワンちゃんが落ち着かない」「スリングを使うと疲れる」といった悩みが生じがちです。
スリング選びでは以下の注意点に留意し、使いやすいものを選びましょう。
ワンちゃんがスリングの内部で、次のような動きをしていたら、サイズが合っていないことが考えられます。
前足でスリングをかく
内部で動く
肩紐に登ろうとする
また、飼い主さんのウエストあたりでワンちゃんと密着できているかも確認したいポイントです。
適切なサイズを選んで密着できれば、ワンちゃんの動きはおさまってくるでしょう。
スリングを使用する上では、飼い主さんが使いやすいかどうかも大切なポイントになります。
以下のような機能にも注目してみてみましょう。
<アジャスター>
飼い主さんの体形にあわせて肩紐の長さを調整することが可能。
使用者にあわせて調整できるので大人から子供まで家族に合わせて使うことができます。
<肩紐の幅が太い>
スリングは飼い主さんの片方の肩に負担がかかるため、ワンちゃんの体重によっては長時間の使用が難しいことも。
肩紐の幅を太いものにするだけでワンちゃんの体重が分散され、飼い主さんの負担が軽減できます。
こういった機能に加え、生地が伸びにくいスリングも、飼い主さんの肩や腰を疲れにくくします。
スリングはワンちゃんと飼い主さんが一緒に楽しく移動できるツールです。
スリングを選ぶ際は、ワンちゃんだけでなく飼い主さんも快適に使えるものを選びましょう。
お伝えしたことを参考に、さまざまな用途に使える便利なスリングを活用してみてくださいね。
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