ぽかぽかいい気持ち!春の散歩の注意ポイント

ぽかぽかいい気持ち!春の散歩の注意ポイント

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冬の寒さが和らいで、あたたかく外にいるだけで気持ちがよい春。
緑が生き生きとし、日差しも心地良くなってくるので、愛犬とのお散歩がより楽しくなりますよね。

しかし、そんな春の散歩は危険な要素が増え、さまざまな注意が必要となることを知っていましたか?

今回は愛犬の不慮の事態を未然に防げるよう、春の散歩について時間や頻度、注意点をご紹介していきます。

 

春の散歩時間

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春は気温が程よく、1日中散歩に適しているように感じられますが、時間により寒暖差があります。

朝と夕方はまだ冷え込むことがあるので、お散歩は日中のあたたかい時間帯が最適でしょう。
ワンちゃんは、人間よりも地面に近い所にいるため、地面からの熱の影響を受けやすいもの。
春だからといって常に地面の温度があたたまっているとは限らないため、朝晩の冷えには気をつけてあげましょう。

逆に近年の温暖化の影響も相まって、春であっても異常に気温が高くなり、夏のような暑さになることも珍しくありません。
外気温をしっかりと確認し、愛犬にとって快適な気温のタイミングに散歩に連れて行きましょう。

 

散歩の頻度

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冬、寒いために外へ出ることを嫌がっていたワンちゃんも、春のぽかぽか陽気に誘われて、「散歩が楽しい!早く行きたい!」と散歩の時間が待ちきれないという子も多いでしょう。

冬は1日1度きりとしていた散歩も、気候が良くなったら運動不足の解消やストレス発散といった目的も兼ねて、1日2回行うことが理想的です。
しかし、愛犬の体調や年齢によって適切な散歩の頻度が異なりますので、飼い主さんがしっかりと見極めて判断をすることが大切。

愛犬の体調による散歩の頻度や程度の判断が難しい場合は、獣医師のアドバイスを受けましょう。

 

春に散歩をさせる際の注意点

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春は、ワンちゃんが散歩中にトラブルの要因と出会う機会が増えてしまう季節ということをご説明しました。
具体的にその要因とはどのようなものなのでしょうか。
これからご紹介する危険の要因を確認し、トラブル防止や病気予防に努めましょう。

 

ダニ・蚊

ダニは基本的に通年存在するものですが、3月頃から数が増え始めるので、とくにこの時期はしっかりとしたダニ対策が必要です。

「マダニ」に咬まれると、貧血や皮膚病を起こすだけでなく、病原体を媒介し、死に至る病気になることも。
マダニは一般的に自然環境だけでなく、公園や庭など都市部にも生息しています。
やぶ、草むら、公園などの高い草や植物の密生地帯には、愛犬を近づけないようにしましょう。

ダニ予防のお薬には、スポットタイプや錠剤、チュアブル(おやつ)タイプが主流。
1年を通して、これらのお薬を使用することがオススメですが、春に改めて薬の確認を行うのもよいですね。

また、フィラリアを媒介する蚊も活発に動き始めますので、予防接種や蚊除け対策を講じましょう。

 

花粉症

春は花粉が飛び始める季節です。
花粉症は人間だけではなく、ワンちゃんも発症する可能性があります。

花粉の飛散が多い時間の散歩や外出を控える、花粉がつきにくい素材の服を着せる、散歩後は愛犬の身体を拭くなど、適切に対処・予防をしてあげることが大切です。

 

植物

春は新芽が芽吹いたり、花が咲く植物が増えます。

しかし一部の植物には、ワンちゃんが口にしてしまうと中毒症状を引き起こす、危険な草花もあります。

ワンちゃんが口にすると危険な春の草花と、その症状を紹介するのでチェックしておきましょう。

・福寿草:血圧上昇、呼吸困難、心不全、死に至る危険性あり
・スイセン:下痢、嘔吐、不整脈、呼吸困難、死に至る危険性あり
・スズラン:下痢、嘔吐、多尿、頻尿、四肢の脱力、麻痺、不整脈、痙攣、死に至る危険性あり
・ワラビ:貧血、不整脈、血尿、骨髄機能障害、死に至る危険性あり
・キンポウゲ:口内の腫れ、消化器官の炎症、下痢、嘔吐、血便、心不全、死に至る危険性あり
・チューリップ:過度のよだれ、下痢、嘔吐、痙攣、心不全、死に至る危険性あり
・ヒヤシンス:過度のよだれ、口の痒み腫れ痛み、下痢、嘔吐、震え、呼吸困難、死に至る危険性あり
・ツツジ:過度のよだれ、下痢、嘔吐、視力障害、痙攣、昏睡、死に至る危険性あり

 
紹介した草花は特別なものではなく、花壇や道端で見ることのできるものが多いです。
公園や散歩コースで愛犬がこれらの植物を口にしないように気を付けましょう。

 

危険な生物

春になると、冬に冬眠するなどして出会うことがなかった生き物も活動を始めます。
これらの中には、ワンちゃんにとって非常に危険な生物もいるので注意が必要です。

強い毒を持つヤマカガシやマムシなどの蛇、刺されるとアナフィラキシーショックを起こし最悪の場合死に至る蜂、踏んで毒毛に触れると激しい痛みとかゆみを伴う毛虫などはとくに注意が必要です。

愛犬と一緒に山や森、草原、水辺などを歩く時にはしっかりと警戒し、ワンちゃんから目を離さないでください。

愛犬の命に関わることですので、散歩中はスマホに夢中になったり、知り合いと話し込んでしまったりといったことにご用心!
飼い主さんの注意不足が原因で愛犬に事故が起こらないように気をつけましょう。

 

脱水症状や熱中症

人よりも暑さに弱いワンちゃんにとって、春も少し暑く感じられる季節であるということを理解しておく必要があります。

その日の気温や、その場の状況によって、脱水症状や熱中症を引き起こす可能性もあり得るので、散歩中にも必ず水分補給をさせましょう。

 

まとめ

春はワンちゃんにとってさまざまな危険が存在するということが分かりました。
しかし注意と対策を講じれば防げることばかり。
紹介したポイントを押さえつつ、安全で楽しい春の散歩を満喫してくださいね♪

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