事前準備からしつけまで!パピーの散歩の始め方を解説

事前準備からしつけまで!パピーの散歩の始め方を解説

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初めてパピーをお家に迎える日は、嬉しくてわくわくしますよね。
これからどんな風に一緒に過ごそうかと、楽しい計画が頭に浮かぶことでしょう。
その中にはもちろん、かわいい愛犬との散歩も含まれているでしょうが、そこで悩むのがパピーの散歩を始める時期です。
病気に対する免疫力のないパピーがお散歩デビューをするためには、いくつか注意点があります。
今回はパピーのお散歩の始め方について解説します。

 

パピーの散歩はいつから?

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さまざまな病気に対する免疫力ができていないパピーは、ワクチン接種をしてから散歩に連れて行くことが望ましいもの。
具体的にはいつから散歩が可能なのでしょうか?

 

ワクチンの回数

まずはワクチンを打つ回数を確認しましょう。
世界小動物獣医師会(WSAVA)の「犬と猫のワクチネーションガイドライン」では、生後6~8週目に1回目のコアワクチン接種を行った後、確実に免疫を付けるために生後16週以降までに2~4週間隔で追加接種を行いトータルで3回の接種を行うことが推奨されています。
ペットショップやブリーダーからパピーを迎えた場合は、1回目の接種が完了していることが多いもの。
パピーを迎えたらワクチンを接種するタイミングも含めて、お迎えしたペットショップやブリーダーに確認したり、動物病院に相談しましょう。

 

接種後どのくらいで散歩に行ける?

ワクチンを接種することで、ワンちゃんの体内では抗体が作られ、さまざまな感染症に対する免疫ができてワンちゃんを守ります。
しかし、接種後すぐに免疫が完璧になるわけではなく、安心して散歩デビューができるレベルになるには、最後に接種したワクチンから2週間以降が目安になります。
それまではパピーを本格的に歩かせる散歩は避けて、社会化のためにも、抱っこをして外気に触れさせたり、自宅の庭に連れて行ったりと、外の環境に慣れさせるようにするのがおすすめです。
この際、知らないワンちゃんと触れ合わないよう注意しましょう。
ワクチン接種の直後は、体調が不安定なので外に出るのは控えてくださいね。

 

散歩を始める前の注意点

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ワンちゃんにとってさまざまなメリットがあり、毎日の日課でもある散歩。
散歩を安全で楽しいものにするためには、パピーの散歩デビューはとても大切です。

 

首輪やリードに慣らしておく

パピーが初めての散歩で首輪やリードなどを装着すると、固まってしまったり嫌がってもがいてしまったりする可能性があります。
こうなってしまうともはや散歩どころではなくなってしまいますよね。
そうならないために、散歩デビューの前から首輪やリードを見える場所において見慣れさせたり、嫌がらない程度に少しずつ部屋の中で装着して慣れさせておきましょう。
最初はリボンなどを首に巻いて過ごさせ、タイミングを見て首輪に付け替えるとスムーズに変更しやすいです。
同様にリードを装着して、まずは部屋の中や庭、ベランダなどを歩かせて事前に練習しておきましょう。

 

外の音や匂いに慣れさせる

犬種や生まれた環境にもよりますが、警戒心が強い子や慎重な子、活発な子など、ワンちゃんの性格はさまざま。
外の世界には、草や花、ほかのワンちゃんの匂い、車の音、鳥の鳴き声など色々な刺激があり、怖がりな子には刺激が強すぎる場合も。
散歩デビューの前に、家の窓を開けたり、抱っこをして家の近くを歩き回ったりして、音や匂いに慣れさせておくこともスムーズな散歩デビューに効果的です。

 

迷子札の装着

パピーの性格にもよりますが、中には初めて外を歩くことで恐怖や興奮を感じて、飼い主さんが気を抜いた隙に、逃走してしまうこともあります。
首輪やハーネスに飼い主さんの連絡先を書いた迷子札を付けておくと、万が一の時に保護した人が連絡をしやすくなるので、必ず迷子札は準備しておきましょう。

 

家族以外の人に慣れさせる

家族以外の人と触れ合うことも、パピーの社会化にとても有効です。
友人やご近所の人にたくさん愛犬と触れ合ってもらうようにお願いしてみましょう。
また、散歩に出かけるとさまざまな年齢や性別の人と出会います。
怖がらずに散歩に行けるようになるために、普段からたくさんの人に声をかけてもらったり触ってもらうと良いでしょう。

 

散歩の始め方としつけ

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ワクチンも済ませある程度外の様子も学習したパピーは、いよいよ本格的な散歩デビューができます。
パピーのお散歩開始時には、散歩のマナーを教えなくてはいけません。
それではどのようなことに気を付けてマナーを教えると良いのでしょうか?

 

飼い主さんが主導権をとる

散歩に慣れてきたワンちゃんは少したるんだリードで歩くことが理想ですが、散歩を始めたばかりのパピーは好奇心旺盛な時期なので、リードをぐいぐい引っ張ってしまうことが多いです。
興味を持ったものに近づきたがったり、好きな匂いのする場所に突進していったりと、落ち着いて歩くことができないことで、リードが引っ張られ気管を痛めたり、交通事故の原因になったりもします。
パピーの安全を守るためにも、飼い主さんが主導権を握り、できるだけ早い時期に「リーダーウォーク」のしつけを始めることが望ましいでしょう。
「リーダーウォーク」とはワンちゃんが飼い主さんから付かず離れずの距離に寄り添って歩くこと。
ワンちゃんが飼い主さんの足元に寄り添って歩けるようになると、飼い主さんも散歩が楽になり、ワンちゃん自身の散歩中の危険やトラブルを防ぐことができます。

 

拾い食い

散歩を始めたばかりのパピーは、好奇心が旺盛なので何でも口に入れてしまう危険性があります。
外にはゴミやタバコの吸い殻、腐敗した食べ物など、口にするとお腹をこわしたり、感染症のリスクがある危険なものも落ちています。
拾い食いしようとした際に「NO」などのコマンドを出し、してはいけないことだと伝えます。
くわえようとすることを止めたら、おやつをあげて褒めるなどして、パピーの時期から拾い食いをしないようにきちんとしつけをしておきましょう。

 

社会化は重要

散歩中、見慣れない人やほかのワンちゃんに、警戒心から吠えてしまう子もいます。
興奮して吠えすぎてしまう子もいますが、そんな時はパピーの背中を優しくなでて落ち着かせてあげましょう。
パピーが散歩に慣れてきたら、少しずつ知らない人やワンちゃんと触れ合う機会を増やし、社会性を身につける練習をしましょう。
パピー期にさまざまな環境や人、動物に慣れさせることで、「新しい経験=嬉しいこと」とインプットさせることが重要です。
このような社会科訓練は、結果的に飼い主さんとの生活を快適にしてくれますよ。

 

散歩の時間はどれくらい?

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まだあまり散歩に慣れていないパピーの時期は、長時間歩き続けると疲れてしまいます。
それではどのくらいの散歩時間が適切なのでしょうか?

 

最初は短い時間から

パピーの散歩デビューは、愛犬の様子を見ながら15分ほどの短い時間から始めましょう。

慣れてきたら1日2回ほど、朝や夕方の過ごしやすい時間帯に散歩を行ってください。
1回の散歩は30分以内が目安です。

その後はパピーの成長に合わせて徐々に散歩時間を増やしていきましょう。
成犬になると、小型犬で1回20~30分、中型犬で1回30分、大型犬で1回60分くらいで1日2回の散歩時間が理想です。

 

散歩中のトラブル対処法

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まだ外を歩く事に慣れていないパピーとの散歩では、思わぬアクシデントが起こることもあります。
万が一、アクシデントやトラブルが起きてしまった時は下記の対処法を試してみてください。

 

散歩中に止まる・歩かない

パピーにとって初めての散歩は車やバイクの大きな音、走り抜ける自転車など見慣れなくてこわいものがたくさん。
こわいと感じた時に固まってしまうのは、パピーにとって普通の反応です。
歩かないからと、無理にリードを引っ張ることはせず、パピーが落ち着くまでリードを緩めて待ってあげましょう。
落ち着いたら、優しく声をかけ、パピーが歩き始めたら「えらいね」と褒め、好きなおやつなどをあげるのも良いでしょう。
おやつも目に入らないほど緊張している時は、抱っこして静かな場所に移動しましょう。

 

拾い食いの対処

散歩中、万が一パピーが口に何かをくわえてしまった場合に、慌てて大きな声をあげたり、無理に取り上げるような行為は絶対にやめましょう。
パピーが驚いて逆に飲み込んでしまう危険性があります。
もし食べてはいけないものを誤飲してしまった時は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

 

人に吠える

パピーが散歩中に怖がって人に向かって吠えてしまった時に叱ってしまうと、ますます知らない人への恐怖心が増幅してしまいます。
もし愛犬が知らない人に吠えてしまったときは、おやつなどを見せて気をそらせ、人が通り過ぎるまで吠えるのを我慢した後に、褒めてから与えましょう。
「人に会うのは怖くない」「人に会えば良いことが起きる」と認識させることができたら成功です。

 

まとめ

散歩の時間は、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても、楽しい時間です。
パピーの頃からさまざまなことを経験させてあげ、マナーを守ったうえで、散歩を楽しめるとよいですね。

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