新型コロナウイルスの影響により、自宅で過ごす時間が増え、多くの飼い主さんの生活が変化しています。
このことは、一緒に暮らすワンちゃんにどのように影響がでているのでしょうか。
今回は、ワンちゃんと暮らす全国694人を対象に、「コロナ禍における愛犬の変化」について実施された調査結果をご紹介します。
まずは飼い主さんが家にいる時間に変化があったのか調査を行いました。
コロナ禍で家にいる時間が「増えた」と回答した飼い主さんは69.7%という結果に。
テレワークの推進や、外出の自粛など、コロナ禍において多くの人の在宅時間が増えたことにより、ワンちゃんと過ごす時間も増加していることが予想されます。
次に、飼い主さんの生活の変化があった頃から、ワンちゃんの食欲に変化がみられたか調べました。
『ワンちゃんの食欲に変化はありましたか?』という質問をしたところ、「変わらない」との回答が全体の78.2%という結果に。
その一方で「増えた」という回答は15.3%となりました。
飼い主さんがお家にいることで、いつもよりオヤツをねだったり、たくさん遊んでお腹がすいてしまうワンちゃんがいるのかもしれませんね。
「ワンちゃんの睡眠の変化」について調査を行ったところ、「変わらない」が最多の48.4%の結果となりました。
その一方で、「寝ている時間が多くなった」の回答は20.6%、「起きている時間が多くなった」の回答は15.7%となり、愛犬の睡眠に対し変化を感じる飼い主さんも多くいるようです。
飼い主さんがお家にいることで、安心して眠る時間が多くなるワンちゃんもいれば、遊びたい・かまってほしいと元気になるワンちゃんも少なくないようですね。
ワンちゃんの普段の行動について変化があったか質問してみると、56.3%の飼い主さんが「変わった」と答えました。
多くのワンちゃんの行動がどのように変わったのか、具体的な回答をみていきましよう。
ワンちゃんの行動の変化は、「甘えん坊になった」という回答が最も多く、「ずっとついて歩くようになった」、「よく吠えるようになった」などが続きました。
飼い主さんがお家にいるのが嬉しくて、ずっと一緒にいたい、遊んでほしいというワンちゃんが多くみられるようです。
しかし、「ずっとついて歩くようになった」や「お留守番ができなくなった」など、飼い主さんがそばにいなことで不安になってしまう「分離不安」の症状がみられるワンちゃんもいることが分かります。
「よく吠えるようになった」という行動の変化も、「分離不安」の一種かもしれません。
「分離不安」を防ぐために、在宅でも仕事中は別室に移動するなど意識的に愛犬と関わらない時間を作り、愛犬がひとりで過ごすことに慣れるよう工夫しましょう。
また、コロナ禍において愛犬に対し気を付けていることを聞いてみると、愛犬にストレスがたまらないように心がけている飼い主さんが多いことが分かりました。
具体的には、コロナの感染予防のためドッグランの使用を控える反面、運動不足にならないようにお散歩の時間を増やしたり、テレワークがなくなった時に愛犬に負担がかからないよう、あえて在宅中も離れる時間をつくるなどの工夫をしているようです。
飼い主さん自身がコロナに感染しないよう気を付けているという回答も見られました。
今回の調査結果から、コロナ禍における飼い主さんの在宅時間の増加は、ワンちゃんに様々な影響を与えているということが分かりました。
愛犬と一緒にいられる時間が増えるのは嬉しいことですが、「分離不安」防止のためにあえて離れた時間をつくるのも大切です。
現在の生活状況がいつまで続くかわからない不安はありますが、ワンちゃんのストレスとならない生活を心がけ、楽しく一緒の時間を過ごすことができると良いですね。
参考リンク
INUNAVI
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