愛犬と一緒に寝るのはNG?知っておきたいメリット・デメリット

愛犬と一緒に寝るのはNG?知っておきたいメリット・デメリット

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皆さんは愛犬と一緒に寝ることがありますか?

甘えん坊のワンちゃんの場合、飼い主さんと離れたがらず、一緒の布団で寝ているという方も多いのではないでしょうか。

しかし「ワンちゃんと一緒に寝ることは控えたほうがいい」という意見を耳にすることもありますよね。
そういった意見の裏には、どのような懸念が隠れているのでしょうか。

今回は、愛犬と一緒に寝ることについて、メリット・デメリットや注意点をご紹介します。

 

一緒に寝てもいい?

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結論からお伝えしてしまうと、愛犬と一緒に寝ることは一概に「悪い」ことではありません。

しかし、一緒に寝ることで愛犬と私たちのどちらにもリスクが生じてしまいます。
そのため、私たち飼い主には、起こりうるリスクを理解した上で、可能な限りそれを避ける準備・行動が求められます。

もちろん、一緒に寝ることで得られるメリットもあるので、そのどちらもを踏まえた上で、愛犬と一緒に寝ることができるかを判断していきましょう。

 

メリット

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愛犬と一緒に寝ることには、愛犬と飼い主さんの双方に以下のようなメリットがあると考えられています。

お互いにこんなメリットを得られるのであれば、一緒に寝ることがとても魅力的に感じますね。

 

リラックスできる

愛犬の寝顔を見たり、寝息を聞いていると、私たちがウトウトしてしまうことがありませんか?
これは、ワンちゃんが安心して寝ている姿を見ることで、私たち飼い主がリラックスして眠りにつくことができるためです。

また、ワンちゃんは群れで生活するオオカミを先祖に持つことから、無防備になる睡眠時は仲間と体を寄せ合っていました。
そのため、信頼する飼い主さんのそばにいることで、ワンちゃんも安心してぐっすり眠ることができるのです。

 

コミュニケーションがとれる

愛犬と一緒に寝ることで、愛犬と触れ合う時間が大幅に増えます。

普段は留守がちで、愛犬と触れ合う時間がなかなか取れない飼い主さんにとっては、寝る前のひと時も、愛犬との大事な時間となるでしょう。
よりコミュニケーションを深めるためには、寝る前に愛犬とアイコンタクトをとったり、体を撫でてあげるのも効果的ですよ。

 

緊急時でも素早く対応できる

ワンちゃんが発作を起こしてしまったり、自然災害などで避難が必要な緊急時には、一緒に寝ていた方が対応をとりやすい点もメリットとして挙げられます。

とくに、体調を崩している時や持病を抱えているワンちゃんの場合、微かな異変にも気付けるよう、近くで寝ることが望ましいでしょう。

 

デメリット

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一方でワンちゃんと一緒に寝ることは、いいことばかりをもたらすわけではありません。
ここでは、考えられるデメリットについて紹介します。

 

事故の可能性

まず1つ目にあげられるのが、事故の可能性です。
小柄なワンちゃんであれば、飼い主さんが寝返りを打った時に愛犬を潰してしまうことや、ベッドから落としてしまう可能性があります。ワンちゃんが起きていれば容易に回避できることも、ぐっすり眠っている時はそうもいきません。
打ち所が悪ければ、骨折や捻挫などの怪我をしてしまうことも。

 

衛生面での問題

2つ目にあげられるのは、衛生面の問題です。
ワンちゃんの場合、毎日お風呂に入れることができないため、人間に比べ清潔を保ちにくいもの。お散歩で草むらの中を駆け回り、泥汚れやノミ・ダニといった寄生虫が体や足裏に付いている可能性もあるでしょう。

また、ワンちゃんの毛はとても抜けやすいため、布団や枕に付着することにより、飼い主さんがアレルギー症状を起こしやすくなる場合もあるようです。

 

感染症の危険性

そして、とくに気をつけたいのが感染症の危険性です。
ワンちゃんがかかる病気の中には、人にも感染する可能性のある人畜共通感染症(ズーノーシス)という病気があります。

人畜共通感染症としてあげられるのは、狂犬病、日本脳炎、パスツレラ感染症、ブルセラ病、Q熱、日本紅斑熱、皮膚糸状菌症、トキソプラズマ症などさまざま。

これらの病気を予防するためには、愛犬が病気にかからないようにケアするだけでなく、愛犬との過度な接触を避ける、生活環境を清潔に保つ、愛犬の排泄物は速やかに処理し、しっかり掃除するなどの対策が必要です。

 

一緒に寝る時の注意点

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さて、ここまでメリット・デメリットをそれぞれお伝えしましたが、それを踏まえて「一緒に寝たい」という飼い主さんもきっと多くいるでしょう。

では、デメリットで挙げた危険を回避するためには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。

 

ベッドの安全性

ワンちゃんと一緒に寝る場合、ベッドの大きさや高さに注意が必要です。

たとえ小柄なワンちゃんでも、飼い主さんとある程度の距離を保てるよう、セミダブル程度の広さがあると良いでしょう。ワンちゃんの大きさに合わせてベッドの大きさを検討しなくてはいけませんね。

また、ベッドの高さはワンちゃんが昇り降りしやすいよう、できるだけ低いものが理想的です。足腰が強くないワンちゃんや、シニアの子の場合には、ベッドでなく床に敷くマットレスや布団を選ぶようにしましょう。

 

トイレの準備

ワンちゃんは夜寝ている時や朝に、排泄をもよおすことがあるため、寝室内にもトイレの準備が必要です。トイレが別室にあると、我慢できずにベッドの上で粗相をしてしまう可能性も。

また、トイレを設置したばかりの時は、起きている間に寝室のトイレを使用するよう促してあげると良いでしょう。

 

ワンちゃん用の寝るスペースを準備

甘えん坊なワンちゃんの場合、飼い主さんと一緒に寝ることが分離不安を助長してしまうことも。

そうならないためにも、同じベッドではなく、ワンちゃん用のクレートやベッドなどの寝るスペースを用意してあげましょう。
自分のスペースで寝ることを促すために、お気に入りの毛布や飼い主さんの匂いのついたタオルなどを置いてあげると効果的です。

 

必要なトレーニング

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寝室は私たち飼い主にとってもリラックスして心身を休める場所でなくてはなりません。
そこで、愛犬と一緒に寝るにあたって、以下のトレーニングを行うことをおすすめします。

 

ハウストレーニング

ハウストレーニングは、クレートの中で落ち着いて過ごせるようにするトレーニング。クレートトレーニングとも呼ばれることもあります。

ワンちゃんの体にあったサイズのクレートを用意し、ワンちゃんがクレートの中に入ったら褒めるという流れを繰り返していきます。

ハウストレーニングは、お留守番や車での移動時、ペットホテルに預ける時などにも役立つもの。飼い主さんのそばや家以外でも安心して過ごせる場所を作ることが、分離不安を防ぐ手助けとなります。

 

トイレトレーニング

愛犬がベッドの上で粗相をしてしまうと、人畜共通感染症の心配があるだけでなく、掃除が大変ですよね。私たち飼い主が安心して眠るためにも、トイレトレーニングをしっかり行いましょう。

愛犬がトイレに行きたいような素振りをした時にはトイレへ連れていき、成功したら褒めてあげましょう。
万が一失敗しても、むやみに叱らず速やかに処理することが重要です。何度も繰り返し成功体験を身に着けさせることでトイレを教えることができます。

 

まとめ

今回は、愛犬と一緒に寝ることに焦点をあてて、メリットやデメリットをご紹介しました。

一緒に寝ることについては様々な意見がありますが、私たち飼い主が考えられる危険を回避することで愛犬に質の良い睡眠を与えることができるのではないでしょうか。

今、一緒に寝ているという方も、ぜひデメリットや注意点を基に、寝る環境を見直してみてくださいね。

 

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