座り込んで「イヤイヤ」!ワンちゃんが散歩を拒否する理由とは

座り込んで「イヤイヤ」!ワンちゃんが散歩を拒否する理由とは

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多くのワンちゃんが日々の楽しみにしている散歩。
しかしSNSでは散歩を拒否するワンちゃんの様子が人気で、写真や動画が人気を集めています。
皆さんも一度は目にしたことがあるかもしれません。

散歩に行くのが嫌で出発前に隠れてしまう子もいれば、散歩中に急に歩くのをやめてしまったり、足を踏ん張って飼い主さんが行きたい方へは頑なに進もうとしないといった拒否を見せる子もいます。

体調不良や怪我などの理由があれば散歩を嫌がるのは当然ですが、それ以外の理由で散歩に行きたがらないワンちゃんはどういった心理から散歩を嫌がるのでしょうか?
今回はそんな散歩拒否について詳しく見ていきましょう。

 

どうして散歩拒否をするの?

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散歩は運動以外にも、気分のリフレッシュや外的刺激を得られるなどのメリットがあります。
できればワンちゃんとの散歩を楽しい日課にしたいですよね。

ワンちゃんが散歩を拒否するのには、どのような理由が隠されているのでしょうか。
主に考えられるものを以下にピックアップしました。

 

首輪やハーネスの不具合

まずいちばん最初にチェックすべきは、首輪やハーネスが愛犬の体に合っているか。

サイズが小さすぎてきつくなっていたり、ハーネスが脇の下で擦れて痛みが生じているなどの不具合があると、ワンちゃんは散歩に行くのを嫌がるようになってしまうのです。
ワンちゃんによっては痛みがなくても違和感だけで嫌がる子もいます。

首輪やハーネスは体に合ったものを身に付けさせ、もし使用していて不具合があれば改善するようにしましょう。

 

トラウマ

ワンちゃんが散歩中に驚いたり恐怖を感じる経験をしてしまうと、散歩が嫌いになってしまうことも。
とくに臆病な性格のワンちゃんや、パピーの時期にあまり外の環境に慣れることが少なかったワンちゃんによく見られます。

ワンちゃんによって怖いと感じるものは異なりますが、工事現場や強風による騒音や、小さな子どもの集団に出会ったり、ほかのワンちゃんに吠えられるといった経験がトラウマになることもあります。
家から出た時に周囲の様子を過剰に気にしたり、耳が後ろ向きになる、尻尾が下がるなどの様子が見られれば、屋外に恐怖を感じている可能性が高いです。

 

飼い主さんにかまってほしい

抱っこ好きや甘えん坊のワンちゃんが、飼い主さんにかまってほしくて散歩中に歩かなくなることもあります。
また、自分が飼い主さんより上の存在だと思っているワンちゃんにも見られる行動です。

歩かないからとすぐに抱きかかえたり、おやつでの誘導を繰り返し行ってしまうと、「動かなければ飼い主さんがかまってくれる」「抱っこしてくれる」「おやつが貰える」などと学習してしまうケースもあるため、散歩中に安易に甘やかしてはいけません。

 

自分の意志と異なる

頑固な性格のワンちゃんの場合、飼い主さんの散歩のタイミングやルートが自分の意志と異なる時に歩くのを拒否することがあります。
「まだ散歩の気分じゃない」「そっちには行きたくない」「まだ帰りたくない」といった意志を、行動で示しているのです。

この行為はとくに柴犬に多く見られるようで、その様子を「拒否柴(きょひしば)」と呼び、SNSでも人気のコンテンツとなっています。

 

快適な室内に留まりたい

エアコンで温度管理された室内で暮らすワンちゃんの場合、温度変化を嫌がる子もいます。
また、天気の悪い日には、雨や風を嫌がってしまう子も。

私たちと同じようにワンちゃんも、真夏や真冬の屋外より快適な室内で過ごしたと思うのは当然です。
だからこそ体に負担をかけないよう、散歩に行く時間や服装を工夫してあげましょう。

 

散歩を拒否された際の対策

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ワンちゃんが散歩を拒否するのには、さまざまな理由が考えられることがわかりましたが、ワンちゃんと飼い主さんがお互いに楽しく散歩に出かけられるようにするには、どのような対策法があるのでしょうか?

 

首輪やハーネスの見直し

まずは首輪やハーネスがきつすぎないか、皮膚に擦れていないかを確認し調整しましょう。
新調する際には大きさだけでなく、太さや素材もしっかり見て、愛犬の体に合うものを選んでください。

また、室内では首輪をつけないようにしている場合、装着時の違和感に慣れずに嫌がる子もいます。
軽い素材のものを日ごろから装着させるなどして、徐々に首輪に慣らしていきましょう。
室内にいても災害などの発生によって逸走する可能性もあるので、鑑札を付けた首輪を装着は必須です。

 

散歩のコースを変える

いつも散歩で通る道でワンちゃんが何かしらの恐怖を感じてしまうと、散歩に行くのを嫌がるようになることがあります。
ある場所に来ると立ち止まって進むのを嫌がったり、何かを見て怖そうにしているなどの様子が見られたら、いつもの散歩コースを変更するだけで、散歩拒否をしなくなることがありますよ。

 

毅然とした態度で接する

散歩を始めてすぐに抱っこを要求してくる場合は、飼い主さんに甘えていることが考えられます。
ワンちゃんのわがままによる散歩拒否の場合は、すぐには声をかけず無言でリードを行きたい方向に軽く引きましょう。
ズルズルと引きずると肉球が傷ついたり首を痛めるため、くいっと軽く引っ張るのがコツです。

それでも動かないからと抱っこやおやつでかまってしまうと悪循環になってしまうので、飼い主さんは毅然とした態度でワンちゃんに接しましょう。
ある程度はワンちゃんとの根比べを覚悟してください。

 

散歩の時間帯を見直す

ワンちゃんが夏場になると散歩を嫌がるようになる場合には、暑さが影響している可能性があります。
夏は朝の涼しい時間帯や日が暮れてしばらく経ってからの散歩であれば、ワンちゃんの体への負担が減らせますよ。
日暮れ後すぐではアスファルトの熱が残っているため、できるだけ土や芝生の上を歩くコースを選んでください。
また、必要以上に長く散歩をしてしまうと、脱水や熱中症を引き起こすこともあるため、いつもより短い距離を軽く歩く程度に留めましょう。

 

まとめ

ワンちゃんと言えば喜んで散歩するイメージを持つ方も多いと思いますが、性格や状況によってはそうでない場合も多々あります。

原因の中には飼い主さんが少し気を付けることで改善することもあるので、愛犬の様子をよく観察して対策してあげましょう。
大好きな飼い主さんと行く散歩は、本来はとても楽しみな時間のはずです。
散歩拒否をしてしまう原因を取り除いて、快適な散歩の時間を過ごせるようにしてあげたいですね。

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