秋の味覚!ワンちゃんにさんまを食べさせてもいい?

秋の味覚!ワンちゃんにさんまを食べさせてもいい?

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秋に食卓に並ぶ旬の魚と言えば、さんま(秋刀魚)。
さんまを焼くおいしそうな香りに誘われ、ワンちゃんに「ちょうだい」と催促されることもありますよね。

旬のおいしい魚を愛犬と共有したいと思いながらも、ワンちゃんに与えていいものか判断が付かないという飼い主さんもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、秋の味覚さんまをワンちゃんに食べさせても大丈夫なのか、栄養効果や与え方、与える際の注意点などを紹介します。

 

さんまはワンちゃんが食べられる魚

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秋には脂がのっておいしいさんまは、ワンちゃんにとって中毒症状を起こすような成分は含まれていないため、基本的には与えて問題はありません。
旬の季節ならスーパーなどで加工されていない丸ごとのさんまを購入することができるので、ワンちゃんにも与えやすいですよね。

さらに、さんまにはワンちゃんにとって必要な栄養素が豊富に含まれているので、愛犬の健康サポート効果もありますよ。
ただし、この後紹介するように与え方には注意してくださいね。

 

さんまの栄養

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動物性タンパク質はもちろんのこと、さんまはとっても栄養豊富。
ワンちゃんの健康維持に欠かせない栄養も含まれているので、いくつかピックアップして見ていきましょう。

・オメガ-3脂肪酸(EPA エイコサペンタエン酸、DHA ドコサヘキサエン酸):皮膚や被毛の健康維持、抗酸化作用など
・たんぱく質:筋肉や臓器など体を構成する要素、自己免疫力を高める
・カルシウム:骨や歯の健康に関与、心臓や筋肉の収縮力・抵抗力を高める、神経の鎮静作用など
・ビタミンD:カルシウムやリンの吸収を促す
・ビタミンA:粘膜を守り、がんの発症を抑える
・ビタミンE:血行促進作用、抗酸化作用、ホルモンの分泌やバランスをコントロールする
・ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持を助ける
・鉄分:全身に酸素を運ぶ働きをする

 
さんまには必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質のたんぱく質などが豊富なため、ワンちゃんの食事にプラスしてあげるのもいいですね。

 

さんまの与え方

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さんまはワンちゃんの体に良い効果をもたらすことが分かりました。
しかし、間違った与え方をしてしまうと、ワンちゃんを苦しめることにもなりかねません。

愛犬にさんまを与える際は、以下の点に注意してください。

 

必ず加熱する

さんまは生のままではアニサキスなどの寄生虫や細菌のリスクがあるため、焼くか茹でるかをしてしっかり熱を通してください。

また、当然ながら塩や醤油などの調味料もワンちゃんにはNG。
素材の香りとおいしさだけでワンちゃんには十分です。

また、調理された缶詰を与える際には、無塩かつオイル無添加のものを選ぶようにしましょう。

 

小骨をすべて取り除く

さんまには小骨が多く含まれていますね。
骨は消化器に損傷を与える可能性があるため、必ず取り除いてください。
身をしっかりほぐして、骨が残っていないか十分にチェックしてから与えるようにしましょう。

さんまの皮にも栄養が含まれているので、健康な子であれば身と一緒に食べさせても問題ありません。
しかし消化が難しい場合もあるので、消化器系の弱い子やシニア、パピーには皮を取り除いてあげてください。

頭の部分は細かな骨が多く、また内臓部分には寄生虫がいる場合があるため、念のためにも頭と内臓は取り除いてあげるといいでしょう。

 

与えすぎない

さんまは脂肪が豊富でカロリーが高いため、過剰な摂取は肥満や消化不良の原因となります。
そのため、与える量は1日の食事量の10%以内を目安としてください。
いつものフードにトッピングすれば、効率的な栄養摂取が期待できるでしょう。

また、パピーにさんまを与える時は体重に関わらず、ごく少量にとどめて様子を見るようにしてください。
パピーはまだ消化管機能が未発達のため、下痢や嘔吐など消化不良を起こしやすいので注意が必要です。

 

アレルギーの発症に注意

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初めてさんまを与える際は、アレルギー反応が出る可能性を念頭に置いておきましょう。
まずは少量から与え、様子を見ることをおすすめします。

さんまにはヒスチジンと言う成分が多く含まれ、ヒスタミン食中毒を引き起こすことも。
食べた後に元気がない、下痢や軟便、嘔吐、皮膚のかゆみ、舌や顔の腫れ、蕁麻疹、めまいなどの症状が出た場合は、速やかに獣医師の診察、治療を受けてください。
ヒスタミン中毒の予防策としては、新鮮な魚を購入しすぐに冷蔵庫に入れ、早めに熱調理することが肝心。
また、愛犬が既存の健康問題を抱えている場合は、さんまを与える前に獣医師の指導を仰ぎましょう。

 

まとめ

さんまは栄養が豊富で、ワンちゃんの健康維持にも役立つ食材です。
しかし小骨が多いため、与える際には飼い主さんがしっかり骨を取り除いてあげなくてはいけません。

また適切な量を管理し、摂取カロリーに気を付けることも大切です。
初めて与える場合はアレルギー反応が出ないか見守り、異常があればすぐに獣医師の診断を仰いでくださいね。

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