マイクロチップ義務化!その後の認知度や装着率とは【ニュース】

マイクロチップ義務化!その後の認知度や装着率とは【ニュース】

Veterinarian checking microchip implant under sheepdog dog skin in vet clinic with scanner device. Registration and indentification of pets. Animal id passport.

 
2022年6月より動物愛護法が改正・施行され、これ以降に販売されるワンちゃん・ネコちゃんへのマイクロチップの装着が「義務」となりました。
すでに飼育しているワンちゃん・ネコちゃんのマイクロチップの装着は「努力義務」となります。

施行から1年以上が経ち、飼い主さんたちの意識に変化はあったのでしょうか。

今回はワンちゃん・ネコちゃんと暮らす飼い主さん2,020人を対象に行われた「マイクロチップ装着義務化に関する意識調査」を読みといていきましょう。

 

マイクロチップ装着義務化の認知度と実際の装着率に差

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まず、マイクロチップ装着の義務化について知っているかを尋ねたました。

するとワンちゃんとネコちゃんの飼い主さんの約9割が「はい」と答え、マイクロチップ装着の義務化についての認知度はとても高いことが分かりました。

 
 
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一方で『現在、マイクロチップを装着していますか』と実際の着用率を質問すると、ワンちゃんの飼い主さんは「している」が60%、「していない」が40%、ネコちゃんの飼い主さんは「している」が42%、「していない」が57%という結果になりました。

このことから、マイクロチップ装着義務化の認知度と装着の実態は関連性が低いことが分かります。

 
 
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犬猫の年齢別にみると、マイクロチップの装着率はワンちゃんで0~2歳が134人(89%)、3~10歳が337人(71%)、11歳以上が217人(41%)に。

ネコちゃんは0~2歳が41人(58%)、3~10歳が209人(52%)、11歳以上が119人(30%)との回答となり、ワンちゃん・ネコちゃんが高齢になるほど装着率が下がることが読み取れます。
マイクロチップ装着は、すでに飼育されている子には努力義務となるため、義務となる1歳半未満の子の装着率が高いようです。

 
 
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また、マイクロチップの装着を検討するかどうかも、ワンちゃん・ネコちゃんが高齢なほど検討しない飼い主さんが多く見られました。

年齢的にも落ち着いてきて、逸走の可能性を低く感じていたり、高齢故に体への負担を考える方も多いかもしれません。

 

装着理由はワンちゃんとネコちゃんで異なる

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マイクロチップを装着した理由を聞くと、ワンちゃんは67.6%の「迎え入れたペットが装着済だったから」、ネコちゃんは58.4%の「迷子対策」が1位でした。

 
 
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次に『具体的にどのような改善があれば、マイクロチップの装着を検討しますか?』と尋ねました。

するとスムーズに居場所がわかることを求める飼い主さんが多く、ワンちゃん・ネコちゃんともに1位と2位は「迷子になったときの検索方法の簡素化(犬・72.5%、猫・77.2%)」「GPS機能をつけてほしい(犬・66.3%、猫・76.1%)」という結果に。

 

マイクロチップの小型化とGPS機能を望む声も

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『既に飼育している犬や猫については、マイクロチップ装着は「努力義務」となっていますが、今後、マイクロチップの装着を検討しますか?』との質問に対してマイクロチップを装着していない飼い主さんは、7~8割がこれからもマイクロチップを装着しないと答えました。

 
 
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マイクロチップを装着せず、検討しない理由を尋ねると、ワンちゃん・ネコちゃんともにマイクロチップを体内に入れることそのものが1位に。

次いで、痛い思いをさせたくないという理由が2位となりました。

 
 
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装着を検討するために必要なマイクロチップの具体的な改善点の1位は、ワンちゃんが41.6%、ネコちゃんが51.4%で「マイクロチップの小型化」でした。

やはり、愛犬愛猫の体に負荷がかからないことを1番に考える飼い主さんが多いようですね。

 

まとめ

調査の結果から、マイクロチップ装着義務化を知りながら、マイクロチップを体内に入れることに不安を感じている飼い主さんが多く、実際にはマイクロチップを装着していないケースが多いことが分かりました。

マイクロチップの小型化やGPS機能を望む声も多かったことから、今後、マイクロチップがどのように進化していくのかを見守り、装着するかどうかを検討したいですね。

 

 

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