食費や治療費の割合が高い?愛犬愛猫の年間支出を調査【ニュース】

食費や治療費の割合が高い?愛犬愛猫の年間支出を調査【ニュース】

close up view of adorable welsh corgi dogs and british longhair cat on sofa at home

 
愛情や幸せはお金で買えるものではありませんが、現実問題としてワンちゃん・ネコちゃんの充実した生活を支えるにはやはりお金がかかるものです。
飼い主としての責任を果たすためには、必要な支出に耐えられる必要があります。

しかし一般的にどれくらいの費用がかかるのか、どれほどの負担を覚悟する必要があるのか、具体的な数字が掴みづらいと思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、最新のワンちゃん・ネコちゃんにかかる年間支出の調査結果を紹介します。

 

世相も反映される支出動向、2022年はどうだった?

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まず、ワンちゃんから見ていきましょう。

回答数は1,905頭、平均年齢は5.0歳。
総額を見てみると、1年間にかける費用は357,353円で前年比103.4%、額にして11,781円アップしているのが分かります。

かかった費用の内訳を見ていくと、ワンちゃんでは「ケガや病気の治療費」が最も多く、67,367円でした。
前年比も113.4%で、大幅にアップしています。

次いで多いのは「フード・おやつ」の食費で66,066円、前年比100.2%と微増しました。

3位は「シャンプー・カット・トリミング料」の47,273円で、前年比93.2%と、やや低下しましたが、引き続きまとまった金額をかけているケースが目立ちます。
4位は「ペット保険料」の45,445円、5位に「ワクチン・健康診断等の予防費」の34,154円が入りました。

一方、ネコちゃんの場合はどうでしょうか。

回答数314頭、平均年齢が4.4歳。
1年間の支出は2022年が160,766円で、前年比95.0%とやや減少し、その差額は8,481円。

ネコちゃんで最も多かったのは「フード・おやつ」の49,103円で、前年比では93.0%となりましたが、引き続き最も費用がかけられている項目でした。

これに次ぐのが「ケガや病気の治療費」で31,138円、前年比90.5%です。
3位は「ペット保険料」の27,385円で、前年比91.6%、4位に「光熱費(飼育に伴う追加分)」の15,661円が入りました。

ワンちゃん・ネコちゃんとも支出額が大きかったのは治療費と食費で、この2項目を合計するとワンちゃんで全体の37.3%、ネコちゃんでは49.9%と約半分を占めていました。
いずれも健康な暮らしのために欠かせない基本項目であり、ここを中心にお金をかける傾向が見てとれます。

 

犬種が違えばかかる費用も大きく変わる

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ワンちゃんの種類は非常に多く、犬種によって身体的特徴や好む環境、必要なケアが異なります。
そこで費用面の違いについて、人気犬種トイ・プードル、チワワ、柴犬、ミニチュア・ダックスフンドの4犬種での比較を見ていきましょう。

トイ・プードルの場合、合計金額は年間371,962円で4種の中では最も高い金額でした。
とくに「シャンプー・カット・トリミング料」の72,847円が突出しています。
柴犬の26,515円に比べると約3倍の費用を要しており、全体でトップだった「ケガや病気の治療費」の70,362円も上回っています。

チワワの場合、合計金額は268,497円で4種の中では最も低い金額に収まっていました。
超小型犬で食事量も少ないことから、「フード・おやつ」の費用が38,178円と全体平均に比べ大幅に少なく、柴犬の半分ほどとなっています。

柴犬の場合では、「フード・おやつ」が77,518円と全体平均より1万円以上高く、食費が高めの傾向が見られました。
一方で「ケガや病気の治療費」は56,234円と全体平均より低く、4種の中でも最も低い金額になっています。
このほか「洋服」も4,248円と圧倒的に低く、他の3種が1万円超えの中、あまり購入されていないことが分かりました。

ミニチュア・ダックスフンドでは、「フード・おやつ」が柴犬に次いで高い62,749円、「ケガや病気の治療費」もトイ・プードルに次ぐ66,419円となりましたが、目立ったのは「洋服」の12,384円で4種中最高値でした。
胴長の特徴的な体型から専用の洋服を販売しているブランドも多く、出費が高くなっているようです。
また「サプリメント」も14,138円と4種中最も高くなり、ややまとまった出費になっています。

これは椎間板ヘルニアにかかりやすいといったこの犬種ならではの特徴が反映された可能性もあるとされ、そうしたケアを意識した飼い主さんが、サプリメントにも費用をかけていると考えられました。

 

美容代は飼い主さんより高いと4割が回答

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続いて飼い主さん自身より、ワンちゃん・ネコちゃんにかける支出が大きい項目は何かを尋ねました。
すると「美容院(理髪店)」が最も多く921人が該当、率にして38.6%となりました。
トリミングが欠かせない犬種などでは、とくに頻繁でまとまった金額のケアが必要になっているようです。

そうした飼い主さんからは、次のような声も寄せられました。

「飼い主自身は2~3ヵ月に1度なのに、愛犬は毎月トリミングに通っている」
「パックなどを行うので」

続いて2位となったのは「医療費」で該当者が838人、率にして35.1%でした。
保険適用とならないことや、ずっと元気でいてほしいと強く願う飼い主さんの想いが反映された結果と言えるでしょう。

3位は「食費」で537人が該当、率にして22.5%でした。
4位は「サプリメント(栄養補助食品)類」の408人、17.1%、5位が「日用品、雑貨類」の285人、11.9%、6位は「洋服類」で248人、10.4%となりました。

飼い主さんは食事や嗜好品を節約しながら、ワンちゃん・ネコちゃんの洋服や日用品、おもちゃを優先しているといった家庭も多いかもしれません。

 

まとめ

調査結果から、愛犬愛猫には豊かな暮らしをさせてあげたいと願う飼い主さんの愛情が伝わってきましたね。

大切な家族の一員であるからこそ、食事や健康に気を遣うとその分支出は増えてるもの。
また、シニアになると医療費の負担が増える傾向にあるため、将来を見据えて貯蓄も必要になります。

ワンちゃんやネコちゃんのお迎えを検討する際には、そういった将来かかるであろう支出も踏まえて検討しなくてはいけませんね。

 

 

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