犬飼いさんに聞いた!しつけ・虐待に関する意識調査【ニュース】

犬飼いさんに聞いた!しつけ・虐待に関する意識調査【ニュース】

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みなさんは愛犬のしつけをどのようにしていますか?
しつけ教室に通っている方や、本やネットで調べたり、動物病院・トリミングサロンなどで相談している方も多いと思います。

しつけが出来ていないと、他の人に迷惑をかけてしまったり、飼い主さんとのコミュニケーションが円滑にとれないといったことがあります。
また愛犬の安全や健康管理の観点からも正しいしつけは欠かせません。

しかし自分のしつけ方法が正しいものなのか虐待になっていないか等、不安に思う飼い主さんもいるかと思います。
今回は全国の愛犬と暮らしている飼い主さん350人に聞いた「ワンちゃんのしつけ・虐待」に関するアンケート結果をご紹介します。

 

しつけ方法の参考はインターネットサイトが多数

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「愛犬のしつけで参考にした方法・媒介」を問う質問では、1位が「ペットに関するインターネットサイト(219人)」、2位が「しつけに関する本や雑誌(169人)」、3位が「知人・友人(85人)」、4位が「SNS(68人)」、5位が「インターネットの質問サイト(60人) 」という結果になりました。

インターネットを利用すれば、手軽にいろいろなことを知れるため大変便利です。
しかし中には信頼できる情報源とは言えないものもあります。

そのため専門家や獣医師さん、または書籍・信頼できるインターネットサイトなどから情報を得るようにしましょう。

 

愛犬を怒鳴ったことがある方が約半数

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「愛犬の問題行動やダメなことを教えるしつけでしたことがある行為は?」という質問では、「怒鳴る(141人)」との回答が最も多く、「マズルを掴む(66人) 」「叩く・殴る・蹴る・投げるなど(42人) 」「仰向けにさせる(40人) 」「口に拳を入れる(24人) 」と続く結果になりました。

愛犬がダメな行動をした際に頭に血が上り、怒鳴ってしまったことがある方が多いことがわかりました。
また飼い主さんからは、以下のような回答が寄せられています。

【マズル・仰向け】「嫌がる事をする事でダメだと認識させる。私の方が上だと教える為」(女性 / 30代)
【叩く・マズル・拳】「やってはいけないと教えるのに一番早い方法だと思ったから」(女性 / 30代)
【怒鳴る・叩く】「何回も問題行動を起こさないように、叩いたり厳しく叱るようにしています」(男性 / 40代)

怒鳴ったり、叩いたりなどのしつけ方法は、実は効果的ではないと言われています。
痛みや恐怖を与えることは、飼い主さんとの信頼関係を悪化させ、ただ愛犬にストレスを与えるだけなのです。

 

ほかの飼い主さんの「叩く」「蹴る」しつけを見たことがある

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「ほかの飼い主さんがワンちゃんを叩いたり蹴ったりしているのを見たことある?」という質問では、「ない」との回答の方が多少優勢で57.4%(201人)、「ある」が42.6%(149人)という結果となりました。

人目があるような場所であっても、しつけとして愛犬に手をあげる方はまだまだ多いようです。
実際にその現場を目撃した飼い主さんからは、以下のような声が寄せられました。

「すごく嫌な気分になりました。そんなことをしても犬との信頼関係は得られないと思いました」(女性 / 20代)
「心が痛い。しつけと虐待はちがう」(女性 / 20代)
「心苦しいが、しつけは個人差があるので、仕方ないと思った」(男性 / 40代)

しつけだから仕方ないという意見と、暴力はしつけではないという意見で別れるようです。

 

殴る・蹴るは虐待だと考える方が多数

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「虐待だと思うワンちゃんへのしつけは?」という質問では、「殴る、蹴る」が312人、「物を投げつける」が297人 、「吠えると電気の流れる首輪の装着」が294人、「ご飯をあげない」が275人、「叩く」が241人という回答に。

やはり肉体的な痛みを伴う行為は虐待だと感じている飼い主さんが多いようです。

しかし肉体的な痛みを伴わなかったとしても、愛犬が苦痛を感じる行為は基本的に虐待にあたります。
怒鳴りつける行為も虐待のため、知らず知らずのうちにしていた方は今後注意しましょう。

 

虐待の発生を防ぐには、免許制度の導入や法律の厳罰化が必要

 
虐待を虐待だと思っていない、しつけの一環だと思っている方もいることがわかりました。
それでは、虐待の発生はどうしたら防げるのでしょうか?

アンケートでは、虐待を防ぐ方法について以下のような声が寄せられました。

「誰でも簡単に犬を飼える状態を改善し、運転免許のようにある程度の条件や資質を問うものに出来たら、少しは変わるのかと思います」(女性 / 40代)
「まずはペットショップの廃止をしてほしい。物のように売られていれば簡単に手にいれられる。コマーシャルなどでプレゼントとして犬を買ってくるシーンを最近みて嫌悪感を感じた。物じゃないと認識させるべき」(女性 / 40代)
「虐待をどこまでが虐待かは人それぞれだが、うちの家のやり方(デコピン・仰向け)が虐待だとするなら過剰な反応ではないかと思う。虐待がなくなるかについては人も虐待されているので、ましてや犬が虐待を避けることは難しいかと」(男性 / 30代)

コメント全体としては、資格・免許制度の導入や動物に対する法律の厳罰化を求める声が多く集まりました。
今の制度・法律のままでは、ペットの虐待を防ぐのは難しいのかもしれません。

 

まとめ

しつけについての考え方は飼い主さんごとに異なることが分かりました。
ですが殴る・蹴る・怒鳴るなどといった行為は、愛犬にとっても苦痛・恐怖が伴い、大きなストレスを与える可能性が非常に高いです。

間違ったしつけは、虐待となりうる場合があります。
ワンちゃん本来の習性や、愛犬の性格などを総合的に判断した上で、飼い主さんにとっても愛犬にとっても、お互いにベストなしつけの方法を見つけていきたいですね。

 

 

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