ご長寿ワンちゃん増加!背景に食事へのこだわり【ニュース】

ご長寿ワンちゃん増加!背景に食事へのこだわり【ニュース】

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ワンちゃんは私たち人間よりも寿命が短いため、飼い主さんは少しでも長く一緒にいたい、健康でいてほしいと願うものですよね。

その実現のため、多くの飼い主さんは愛犬の食事にこだわりを持っているのではないでしょうか。
近年はそうした愛犬家のニーズに応え、たくさんのメーカーがそれぞれの着眼点で生み出したドッグフードを販売しています。

今回は、ペットメディア「Petan」を運営する株式会社totonouが実施した、愛犬の食事に関するアンケート調査を紹介します。
現代のワンちゃんたちの食生活と、飼い主さんの意識について見ていきましょう。

 

優先順位は愛犬と人間どちらが先?

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まず、ワンちゃんと一緒に生活する上で、人とワンちゃんとどちらを優先することが多いか尋ねました。

すると「絶対に人間」とした人が17.9%、「大体は人間」が27.7%で半数弱は人優先という結果でしたが、最も多い回答は「場合により判断」するとした41.5%でした。

「絶対に犬」という回答も3.5%にみられ、「大体は犬」とした人が10.2%となっています。

 

愛犬と同じ食事に関心があるのは約半数

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自分自身や他の家族と一緒に生活している愛犬との食事について、同じにしたいと思うかどうかを尋ねてみました。

すると同じ食事を「絶対したい」という飼い主さんが6.8%、「できればしたい」が22.5%、「興味はある」が26.7%となりました。
同じ食事を望む飼い主さんはかなり多く、積極的にしたいと考える人が約3割、興味のある人まで含めると半数を超えていることが分かります。

一方、「犬と同じ食事をするなどという概念は全くない」とした人は16.0%と少数に留まりました。
人の食生活も豊かになった今日ですが、ワンちゃんの食生活はさらに進化し、家族の一員として良い食事をあげたいと考える飼い主さんが多くなっていることが伺われます。

 
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続いて同じ食事をしたいと思う背景にどのような考えがあるか尋ねたところ、「犬は家族だから同じ食事内容が望ましい」という飼い主さんが29.8%、「犬が人間の食べ物を欲しがるから与えたい」人は34.8%にのぼりました。

さらにこれらを上回ったのは「できれば同じ食事をしたいが身体の構造が違うので、それぞれに合った食事をする方が優先」という回答で、38.1%の回答率になっています。

このほか、「犬用に配慮した手作りごはんを自分が食べてもいい」という回答が26.5%、「犬の身体に合わせて中身は変えるが、見た目だけでも近づけてあげたい」という人が13.4%にみられました。

ここでも「家族の一員だから」といった意識の強さがみられます。

 

ワンちゃんの食事内容は自分の食事より大事?!

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続いて、ワンちゃんにあげる食事へのこだわり度がどのくらいか、栄養や品質、味などを加味し、自分の食事へのこだわりと比較してもらいました。

ワンちゃんの食事を100とする場合、自分の食事がどの程度か数値で示してもらったところ、「0未満」が2.2%、「0~9」が4.3%、「10~49」で12.8%、「50~99」は36.7%となり、自らの食事の方が優先度として低い値と回答した飼い主さんが、合計で56%にのぼり、半数を超える結果になりました。

「100~149」とほぼ同程度にこだわる飼い主さんも25.8%で多く、「50~99」の最多回答層とともにボリュームゾーンを形成しています。

自分の食事をある程度優先する「150~199」は8.3%、「200~299」とした人は5.2%、「300以上」が4.7%で、150以上で合計しても2割に届かず、ワンちゃん1に対し自身が2となる倍以上(200以上)では全体の約1割にとどまっていました。

 

こだわりの専用フード派多数、手作り派も

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このようにあふれる愛情を受けて暮らしているワンちゃんたちですが、実際にはどんなものを食べているのでしょうか。

具体的に与えている食べ物を全て選択、回答してもらったところ、「ドライフード」が最多の79.2%、次いで「スーパーやホームセンターなどで販売しているウェットフード」の46.2%、「おやつ」の41.8%となりました。

やはり広くみられる「ドライフード」が約8割で圧倒的多数ですが、近年は比較的高価なプレミアムタイプのドライフードも多く、内容はさまざまと考えられます。

「ウェットフード」も約半数にみられているため、手軽なドライフードだけでなく、こだわりのウェットフードと併用する飼い主さんも多いのでしょう。
「おやつ」で食べる楽しみや栄養を補うケースも多いようです。

4位には「犬用に手作りしたごはん」が24.0%でランクイン、5位は「ネット販売しているウェットフード」の16.9%でした。
手作り派も約4分の1と比較的多く、安心できるもの、自身の目で確かめられるものをあげたい飼い主さんの想いも感じられました。

しかし日常的にあげるには割高でもあるため、特別なごはんとしてあげたり、ご褒美に用意したりするといったかたちで利用している飼い主さんも多いとみられました。

以下「人間と同じ食べ物」という回答が11.0%、「療法食」が6.2%などとなっています。
なお「その他」には、「ししゃも」や「味つけしていないボイルした肉」、「味つけしていない焼いた肉」、「野菜、果物、肉」などがありました。

 

手作りごはんへの興味関心は高く約4分の3が積極的

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調査では、愛情あふれる手をかけた食事という観点で、手作りごはんへの意識も調べられました。

ワンちゃんに手作りごはんを与えたいと思うか飼い主さんに尋ねたところ、「既に与えている」人が22.5%、「与えたい」人が18.2%でした。
また「すぐに与えたいと思うほどではないが興味はある」とした飼い主さんが33.3%と最も多く、約3分の1にのぼっています。

「特に与えたいとは思わない」飼い主さんも26.0%にみられましたが、それ以外の回答で、手作りごはんを実践していたり、興味を抱いていたりする飼い主さんは、合計で全体の約4分の3を占める結果となりました。

 
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こうした手作りごはんに積極的な理由を尋ねたところ「犬が喜ぶ、食いつきがいいから」が53.2%で最も多く、ワンちゃんが喜ぶ姿を見たい飼い主さんの想いがストレートに表れるものとなっていました。

「市販のフードを食べないから」という回答も10.8%にみられましたが、それ以上に、普段のフードよりよく食べてくれる、美味しそうに食べてくれるからという意識があるようです。

2位は「栄養面の管理をしたいから」の41.0%、3位が「色々なごはんを食べさせてあげたいから」の28.2%で、4位は「愛情が伝わる気がするから」の27.5%、5位に「市販のフードは品質に不安があるから」の20.3%となりました。

また6位には「アレルギーや病気などの健康上の理由から」という声も13.3%にあり、特定の病気やアレルギーに対応した療法食が市販品では手に入りにくく、手作りしているといった飼い主さんもいると推察されました。

さらに、シニア犬となって食べられる物が限られたり、病気療養中でなかなか市販品を食べてくれず、少しでも栄養を摂ってほしい状況であったりすることから、手作りのごはんで対応しているケースもあるようです。

このほか「家族だから当然」という飼い主さんが11.0%、「自分の食事と一緒に用意できて楽だから」が10.1%、「手作りごはんの方が安いから」が8.8%などとなっています。

なおフードの費用面では、ワンちゃんの体型や年齢、種別によって食べる量なども異なることから、単純には比べられないところがありますが、月額で「3,000~5,000円」といったところが全体の約3分の1を占め、最大のボリュームゾーンになっていました。

中には「満足するものがあれば金額は問わない」という声も約5%にみられ、食事の大切さを認識し、良いものにこだわって与えたいと考える飼い主さんが多いことがよく分かる結果でした。

 

まとめ

今回の調査を通して、ワンちゃんを取り巻く環境は大きく変化し、より家族の一員として意識されていること、こだわりのある食事を与えられていることが伺えました。
長く健康に生きられるようにしてあげたいという思いは、ほとんどの飼い主さんに共通する思いなのではないでしょうか。

また、ワンちゃん自ら食事を選ぶことができないため、自分たち以上にこだわって考えている様子も見られました。

これからもワンちゃんをめぐる環境や人々の意識は変化していくと考えられますが、何より心から愛してあげること、思いやってあげることは変わらず大切にしたいですね。

 

 

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