多様化するサービス!ペット飼育に関する5,000人アンケート結果【ニュース】

多様化するサービス!ペット飼育に関する5,000人アンケート結果【ニュース】

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私たち人間にとって、パートナーとして欠かせない存在になってきたワンちゃん・ネコちゃん。
その関わり方や取り巻く環境は、時代によって大きく変化してきたともいえます。

近年、かつてはあまり一般的でなかった保険や介護・医療サービス、亡くなった後の葬儀・供養に関するサービスなどが充実化してきたことなどは、その代表的な現象のひとつと言えるでしょう。

現在、日本のワンちゃん・ネコちゃんに対する人々の意識や、接し方の実態はどのようになってきているのでしょうか。

今回は、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に行われた「ペットに関する調査(2022年)」を紹介します。

 

今は難しいものの、また一緒に暮らしたいと感じる人が多数

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まず、ワンちゃん・ネコちゃんなどの飼育状況を尋ねたところ、現在「飼っている」とした人は23%、「過去に飼っていたが、現在は飼っていない」人が28%、「飼ったことがない」という未経験者は49%でした。

全体の51%と、約半数の人がワンちゃんやネコちゃんなどの飼い主さんになったことがある、または現在一緒に暮らしていることが分かりました。

 
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今現在、ワンちゃんやネコちゃんなどを飼っていない飼い主さんに、今後お迎えしてみたいかどうかを尋ねたところ「飼いたい」人が11%、「どちらかというと飼いたい」人が20%で、31%の人にある程度以上の積極的な意向があると分かりました。

また過去に一緒に暮らしていたことがある、飼い主さんになった経験のある人に絞ると「飼いたい」人が21%、「どちらかというと飼いたい」人が31%に増加し、合計約51%の人が再び「飼いたい」、また一緒に暮らしたいと考えていました。

 

病院やフードへのこだわりは基本、これからの利用意向はお墓や供養が高め

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現時点でワンちゃん・ネコちゃんたちの飼い主さんとなっている人を対象に、利用しているサービスとこれから利用したいサービス、利用予定のサービスについて尋ねました。

利用しているサービスでは、「通院先病院」が53%で最も多く、次いで「健康を考えたペットフード」の46%となっています。
基本的な健康維持にかかる病院やフードは大切なものであり、こだわりをもって利用されている飼い主さんも多いのでしょう。

また3位には「トリミング・美容関係」も31%と、3割を超える利用がありました。
4位には「ペット保険(入院・通院・手術など)」が24%でランクインしています。
以下は「ペットホテル・預かりサービス」が16%、「IoTツール」で11%などとなりました。

一方、今は利用していないけれど、今後利用したい・利用予定であるとの回答率でみると「墓・供養」が35%で最も高く、次いで「留守番見守りカメラ・自動餌やりなどのIoTツール」と「ペットホテル・預かりサービス」が21%、「健康を考えたペットフード」と「ペット保険」が20%と続きました。

ワンちゃん・ネコちゃんは単なるペットではなく、より家族の一員であるという意識が高まり、人間のようなお墓や供養のサービスを求める傾向も強くなっているようです。
また「IoTツール」への関心も、より寂しい思いをさせないようにしたい、快適に暮らせるようにしてあげたいという飼い主さんの想いが表れた結果と考えられるでしょう。

なお、反対に「利用したいと思わない」飼い主さんが多かったサービスとしては「しつけ教室」の82%、「高価な遊具・衣服など」の81%が8割超えとなっていました。

 

困りごとの中心は留守時とペットロス、未経験者では経済面

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続いて、ワンちゃん・ネコちゃんたちと暮らす上での困りごとや気になる点について、飼育意向のある人と現在の飼い主さんに複数回答可で尋ねました。

すると、現在飼い主さんとなっている人では、「ペットを置いて長期間留守にできない」が37%で最も多く、次いで「ペットロス」の32%、3位が「病気になってしまわないか」の31%でした。

心配で家を空けられないといった悩みや、ワンちゃん・ネコちゃんがとても大切なかけがえのない存在だからこそ、失った時が怖い、深刻な病気になったらと思うと心配でたまらないといった気持ちが強くあるようです。

以下4位には「掃除が大変」の29%、5位に「お金がかかる」の23%、6位「家を汚される・壊される」の16%、7位は「自分が死んだあとどうなるか」の13%、8位に「ペットと同居する環境を整えないといけない」「ちゃんとしつけられない」の9%、9位「隣人などに対する騒音・迷惑など」の8%、10位は「飼い方がわからない・不安」の6%となりました。

これに対し、飼い主さんとして一緒に暮らした経験はあるけれど、今はそうでないという人の場合、「長期間留守にできない」が53%と最も多かったものの、次いで多いのは「お金がかかる」の46%、3位が「ペットロス」、「病気になってしまわないか」、「掃除が大変」、「面倒を見るのが難しい/面倒を見られるか」の4項目が35%で同率という結果でした。

過去に大変と感じられたことが、再び飼い主さんとなる上でのハードルとなり、気になっている人も多いのかもしれません。

一方、これまでに飼い主さんとなった経験がない人の場合では、「お金がかかる」が51%で最も多く、次いで「ペットを置いて長期間留守にできない」の44%、3位が「面倒を見るのが難しい/面倒を見られるか」の39%となりました。

ペットロスや病気・健康に関することなどより、経済面の不安が先行しているのは、ワンちゃん・ネコちゃんたちと実際に暮らした経験のある人や現飼い主さんと異なる点です。

経験の有無、現在飼い主さんかどうかといったことに関わりなく、多くの人が気になる点としては「長期間留守にできない」こと、なかなか家を空けられないという点があるといえるでしょう。

 

飼いたくない理由は、気持ちの問題や現実的事情が多数

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今後ワンちゃん・ネコちゃんなどと暮らす意向がない、飼い主さんになりたくないと考えている人に、その理由を自由回答で尋ねました。

すると、過去に一緒に暮らした経験のある人からは、次のような声が寄せられました。

「死なれるのがつらい・悲しい」
「病気になって弱っていく姿を見たくない」
「自分が高齢になっても面倒がみられるか不安」
「旅行に行けない」
「時間や経済的余裕がない」
「ペット禁止住宅のため」

住宅事情などの問題が理由になっているケースもありますが、多くみられたのはペットロスの辛さや不安、年齢的に大丈夫か今後が不安といった気持ちの面での問題でした。

一方、これまでワンちゃん・ネコちゃんなどと暮らしたことがなく、今後もその意向がない人からは、次のような理由が挙がっています。

「ペットより自分が先に死ぬかもしれない」
「ペットが高齢になったときの面倒が大変そう」
「動物が苦手、アレルギー体質」
「ペット禁止住宅のため」
「死ぬのを見たくない」
「気軽に外出できない」
「一人暮らしで、留守の間が心配」

経験がないからこそ、やはり「世話が大変そう」という声や、お金や時間の余裕がないという声、そもそも動物が苦手であったり、アレルギー体質であったりするため無理といった声などが多く、より現実的な事情や問題が目立っていました。

 

まとめ

飼い主さんとしてうなずける部分、自分とは違うなと感じる部分、それぞれにあったかもしれません。

全体として、よりワンちゃん・ネコちゃんの長寿命化と家族化、家族の一員として受け入れられることが増え、お墓や供養サービス、保険サービスへの関心が高まっていたり、ペットロスがより大きな問題となっていたりする傾向がみられました。

こうしたニーズを受けて今後、さらに開拓されていくサービス、充実していくサービスや商品もあることでしょう。

しかしどのような時代になっても大切なものは、ワンちゃん・ネコちゃんたちを想う飼い主さんの愛情であり、ともに過ごす時間のかけがえのなさではないでしょうか。

出会いがあれば存分に愛情を注ぎ、責任をもったお世話をして、人とワンちゃん・ネコちゃんたちが幸せに共存できる環境を作っていくようにしたいですね。

 

 

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