何種混合を選ぶ?犬猫のワクチン事情についてアンケート【ニュース】

何種混合を選ぶ?犬猫のワクチン事情についてアンケート【ニュース】

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大事な家族の一員であるワンちゃんとネコちゃん。
彼らの健康状態を管理することは、飼い主さんの大切な責務と言えるでしょう。

ありがたいことにワンちゃんやネコちゃんの場合、重篤な感染症を予防するためのワクチンを近隣の動物病院で受けることができます。
ワクチンには義務化されているものだけでなく推奨にとどまるものも多く、どう判断してどれを打っていけば良いか、迷われる飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、愛犬・愛猫のワクチン接種に関し、実施された最新のアンケート調査結果を紹介します。

 

犬は「狂犬病ワクチン」、猫は「3種混合ワクチン」が最多

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まずはワンちゃんに接種するワクチンの種類について見ていきましょう。
1年以内に愛犬に接種した、または接種予定としているワクチンの種類を複数回答可で尋ねたところ、「狂犬病ワクチン」が54.1%で最も多く、次いで「5種混合ワクチン」の20.3%、「6種混合ワクチン」の17.3%が3位、4位は「8種混合ワクチン」の16.2%、5位に「3種混合ワクチン」の9.8%となりました。

日本では狂犬病予防法により、ワンちゃんに狂犬病ワクチンを接種することが義務付けられています。
接種後に重い副反応が出たことがある場合や、病気を患っている場合などには免除されることもありますが、基本的には接種が義務である中、最多とはいえ約半数にとどまりました。
狂犬病はワンちゃんだけでなく人間を含む哺乳類に感染し得る病気で、発症してしまうとほぼ100%死に至ると言われています。
60年以上に渡り日本国内で狂犬病の発生が確認されていないのは、ワクチンを義務付けた狂犬病予防法の施行の影響が大きいと言えるでしょう。

一方、混合ワクチンには接種義務がないため、回答にばらつきがみられます。
受けていると回答した中では、百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、ヒブ混合ワクチンの5種混合以上を選択するケースが多く、混合ワクチンの基本とする動物病院も多い「6種混合ワクチン」も上位に食い込みました。

また、キャンプに連れて行ったり、他の飼育動物や野生動物との接触・交流があったりするワンちゃんに適しているとされる「8種混合ワクチン」、「10種混合ワクチン」もそれぞれ4位、6位(「接種種類を覚えていない」を除く)と比較的多い回答となりました。

なお今回の調査でワクチン接種を「していない、する予定はない」とした飼い主さんは1.1%とごくわずかで、ほとんどのケースで何らかのワクチン接種は実施されていることが分かりました。

 
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続いてネコちゃんと暮らす飼い主さんに1年以内に接種する、または接種予定としているワクチンの種類は何か、複数回答可で尋ねたました。
すると「3種混合ワクチン」が72.8%で圧倒的に多く、その他のワクチンはいずれも一桁台と少数にとどまる結果に。

ワクチン接種を「していない、する予定はない」とする人も9.6%と1割弱にみられ、ワンちゃんに比べ多い傾向があります。

最多回答にあった3種混合ワクチンは別名コアワクチンとも呼ばれ、必要不可欠なものとして厳選された、猫ウイルス性鼻器官炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症を対象とするものです。

それ以外で多かったのは「5種混合ワクチン」の4.8%、以下「4種混合ワクチン」は3.2%、「FIVワクチン」は2.4%でした。

 

ワクチンの費用は5,000~7,000円が相場

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ワンちゃんのワクチン接種にかかった費用を尋ねた結果では、「5,000円以上7,000円未満」が最も多い24.4%となり、2位は「9,000円以上10,000円未満」の14.3%、3位が「10,000円以上12,000円未満」の12.8%でした。

「3,000円以上5,000円未満」、「7,000円以上8,000円未満」も12.4%でこれに続いており、ややばらつきはあるものの、3,000円~8,000円にボリュームゾーンといえるでしょう。

混合ワクチンの選択でばらつきがみられたことが、費用面の分布におけるばらつきにも反映されたと考えられます。

一方、ネコちゃんのワクチン接種では、「5,000円以上7,000円未満」が最多の34.4%、2位は「3,000円以上5,000円未満」の30.4%で、この2つの価格帯が6割以上を占めています。

3種混合ワクチンの選択率が非常に高く、突出していることから、この価格帯域にかかった費用も集中したものと考えられます。

 

接種頻度は「毎年」が多数派

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次になぜワクチンを接種させるのか、その目的について複数回答可で尋ねました。

ワンちゃんの場合では、「ペットの病気を予防するため」が89.5%でトップとなりましたが、2位には「義務付けられているため(狂犬病のみ)」が45.5%でランクイン、3位に「施設利用で義務付けられているため」の31.6%が入りました。

4位には「公衆衛生上の観点から」が19.5%で入り、以下「よくわからない」と「無回答」がそれぞれ0.4%になっています。

ワクチンの効果に期待し病気の予防と考える回答が最多ですが、狂犬病ワクチンについては接種義務があること、また散歩をはじめドッグランやトリミングサロンなど、外出機会も多く、それらの場で義務付けられているなど、日常行動に伴う義務も大きな理由になっていることがうかがわれました。

一方、ネコちゃんの場合では、「ペットの病気を予防するため」が88.8%で最も多く、2位は「無回答」の8.8%、3位に「公衆衛生上の観点から」の7.2%となっています。

愛猫の場合、完全室内飼いのケースも多く、また狂犬病ワクチンの接種義務などもないため、病気予防が圧倒的トップになったようです。

 
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最後に、ワクチン接種の適正な頻度についてどう考えているかを尋ねました。

すると「毎年」がワンちゃんで80.1%、ネコちゃんで63.2%といずれも最も多く、これに次ぐ2位は「2、3年おき」のワンちゃん9.4%、ネコちゃんで23.2%という結果に。

3位は「抗体検査の結果次第」で、ワンちゃんが7.1%、ネコちゃんで4.8%となっています。

1位・2位の回答率にワンちゃんとネコちゃんの差がみられたものの、全体的な順位はどちらも同じで、飼い主さんの多くが毎年ワクチン接種はしておくべきと考えていました。

 

まとめ

多くの飼い主さんが愛犬・愛猫の健康を思い、予防措置としてワクチン接種を可能な限り毎年行おうとしている様子が見受けられました。
一定の負担は避けられないものですが、リスクへの対応は不可欠であり、家族の健康を守ることは何より大切なことです。

接種に伴う副反応なども含め、気になることがあれば、まずは気軽にかかりつけの獣医さんに相談されてみてください。
そしてよく内容を理解し、健康に暮らせる毎日を守ってあげてくださいね。

 

 

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