ワンちゃんと楽しくボール遊び!メリットや方法、注意点を詳しく解説

ワンちゃんと楽しくボール遊び!メリットや方法、注意点を詳しく解説

Australian Shepherd dog jumping for a ball

 
何かを投げ、ワンちゃんが取りに行き、飼い主さんのもとに持ってくる遊びを「フェッチプレイ(Fech play)」と言います。
ほとんどのワンちゃんにとって、投げた物を取ってくることは本能的なことですが、実はフェッチプレイは飼い主さんと愛犬の双方に大きなメリットをもたらします。
そこで今回は、ワンちゃんと楽しく遊べるフェッチプレイの中でも、ボール遊びに着目し、メリットや方法、注意点を詳しく紹介します。

 

ボール遊びをするメリット

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フェッチプレイはワンちゃんが思いきり走り回るので、良い運動となり健康維持に役立ちます。

とくに、跳ねて転がるボールは身近なおもちゃとして最も楽しめるアイテムと言えるでしょう。
動くボールを追うという行為はワンちゃんの狩猟本能を刺激するため、大好きな遊びのひとつであることが多いものです。

このボール遊びには、愛犬と飼い主さんにとって様々なメリットがありますので見ていきましょう。

 

幸せホルモンの分泌

ボール遊びの「ボールを見つける、走る、咥えて飼い主さんのところに持って行く」という一連の行動は、獲物を狩る行為に似ているため、ワンちゃんは達成感を感じることができます。

研究によると、ワンちゃんの脳は特定の刺激を受けると脳がα波になり、エンドルフィン(幸福感が得られるホルモン)を分泌しますが、その刺激のひとつが物を追いかける行為なのだそうです。

このホルモンによって自律神経のバランスを取り、免疫力を高めるという効果があるとされています。

 

飼い主との絆を深める

ボール遊びは、飼い主さんと愛犬との絆を深める絶好の機会。
なぜなら、飼い主さんと愛犬がお互いに楽しく遊ぶことによって距離が縮まり、信頼関係を築くことができるからです。

愛犬が幸福を感じ飼い主さんを信頼していれば、留守番時などに問題行動を起こす可能性が低くなるでしょう。

 

愛犬の行動改善

体力のある犬種の多くは相当の運動量が必要となります。
そんなワンちゃんは運動量が足りなければ体力がありあまるために、家の中でもいたずらなどをしてしまうことがあるものです。

また、一日中何もせず家の中にいるというのも、退屈してストレスを溜めがちに。
ボール遊びは退屈によるストレスを発散でき、気分が向上するだけでなく、ほどよく疲れることにより、いたずらなどをする可能性が低くなることが期待されます。

 

ボール遊びを始める時期

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ボール遊びを始めるのは1歳ごろからが良いとされています。

パピーは生後4カ月頃から乳歯が抜け始め、生後7〜12カ月頃までに永久歯に生え変わります。
乳歯から永久歯に生え変われば、ワンちゃんの顎は硬いゴム製のおもちゃを与えても大丈夫なほど強くなりますので、ボールを咥えて遊ぶことができるようになります。

 

ボール遊びの方法

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ボール遊びのメリットや始める時期を確認しましたが、実際にはどのように行うのでしょうか。
具体的なやり方について紹介します。

 

ボールとリード

まずはボール遊びのために必要なものを確認します。

ボールは愛犬が咥えやすく離しやすいサイズ、そして愛犬が気に入る硬さや素材のものを選びましょう。
テニスボールが好きなワンちゃんも多いのですが、テニスボールには表面に細かな毛があり、汚れがつきやすく湿気も帯びるため、あまり衛生的ではないという点からおすすめできません。

また、ドッグランなどノーリードで走っても大丈夫な場所以外では、ボールを追いかけることができるロングリードが必要です。

 

教え方

ボール遊びを教える際は、公共の場ではなく、まず廊下やフェンスで囲まれた庭、寝室など、密閉された空間で始めましょう。
愛犬が目の前の仕事(ボール)に集中し続けるのに役立ちます。

次項の方法で愛犬にボール遊びを教えるのですが、言うことを聞かないからといって決して叱ってはいけません。
あくまで愛犬が楽しいと感じるように教えるのがコツです。
それでは、以下の順序で行いましょう。

ボール遊びを教える方法

1.愛犬の目の前でボールを動かすなどして、ボールの存在を認識させる。
2.ボールに興味を持てば少し転がして追いかけさせる。
3.一連の行為にそれぞれコマンド(合図)を覚えさせる
 追いかける(ゴー、行って!など)
 咥えさせる(フェッチ、キャッチなど)
 呼び戻す(おいで!、カモンなど)
 咥えたボールを返してもらう(頂戴、ドロップイット、落とせなど)

4.コマンドを繰り返すだけにし、咥えたボールを引っ張ったりしない。ボールを持って逃げてしまった場合は何度も試す。
5.コマンドに従ってボールを渡すようになれば、大袈裟に褒めたりおやつを与えたりするなど報酬を与える。
6.まずは家や庭などの狭い空間で、次に公園など広い場所、というように徐々にボールをなげる距離を伸ばす。

 

愛犬がボール遊びをしない理由

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ワンちゃんの中には、ボールによるフェッチプレイに全く興味を持たない子もいます。
それには以下のような原因が考えられます。

ボール遊びに興味を持たない理由例

・DNAが関係している可能性(のんびりした性格など)
・健康上の問題(関節炎、胃腸不良、痛みがあるなど体調が悪い)
・アイテム(ボール)が気に入らない
・何を求められているかを理解していない
・感覚が鈍っている(視力低下など)
・ボールに嫌な経験がある(ボールで怖い思いや痛い思いをしたなど)

 

アイテムが気に入らないという理由であれば、気に入ったものでフェッチプレイを行えばよいでしょう。
それ以外の理由の場合は、しつこく無理にボール遊びをしようとせず、愛犬の好みにあったほかの遊びを考えてあげてくださいね!

 

ボール遊びの注意点

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ボール遊びには、注意しなければならないことがあります。
きちんとチェックしてから一緒に遊びましょう。

 

リードを離さない

ドッグランなど、囲いによってワンちゃんが絶対に逃げ出さないような場所以外では、リードを絶対に離してはいけません。
周りの人達にも迷惑ですし、興奮したワンちゃんは周囲が見えずボールを追って車道に飛び出してしまう可能性があり危険です。

 

ほかのワンちゃんとのトラブルに注意する

愛犬のボールに、ほかのワンちゃんが興味を持って反応すると、ワンちゃん同士でトラブルになることがあります。
なるべくほかのワンちゃんが近くにいない場所で遊びましょう。
また、投げたボールがよそのワンちゃんに当たらない様に注意してください。

 

まとめ

ボール遊びでボールを持ってきて、「どう?ちゃんと取ってきたよ!」と自慢げにする愛犬の顔はとても可愛らしいものです。
愛犬とコミュニケーションをとりながら、楽しい時間をすごしてくださいね!

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