ワンちゃんの誤食に注意！ぶどうによる中毒症状とは │ ブッチ・ジャパン公式通販サイト

 
甘さと口いっぱいに広がる果汁に、ほどよい酸味が美味しいぶどうは7～9月が旬のフルーツです。
巨峰やシャインマスカット、デラウェアといった品種も多く、人気フルーツランキング上位にランクインするほど親しまれています。

好きな人も多いフルーツですが、ワンちゃんにぶどうは決して与えてはならないことをご存知でしょうか？
今回はぶどうを与えてはいけない理由と、万が一ワンちゃんが食べてしまった時の症状や対応を解説します。

ワンちゃんにぶどうは絶対にNG

　
 
ぶどうやレーズン（干しぶどう）は、ワンちゃんに絶対に与えてはいけない食べ物のひとつです。
その理由は、ワンちゃんが中毒反応を引き起こす可能性があるため。

「ワンちゃんがぶどうを食べられないのはデマ」という説もありますが、異常が起こったという事例は多くあり、科学的な報告もされています。

ワンちゃんにぶどうを与えてはいけない理由

　
 
ワンちゃんがぶどうや干しぶどうを食べると、中毒症状や病気を引き起こすと言われています。
しかし、現時点ではぶどうに含まれるどの成分が有害であるかははっきりと特定されていません。

ですが誤ってぶどうを食べてしまった際、腎臓への影響が深刻で最悪の場合、急性腎不全を引き起こし危険な状態になりうることも。
腎臓は血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外へ排泄するなど、生命維持にかかわる多くの重要な機能を担っているため、急性腎不全により腎機能が急激に低下すると、最悪死に至る恐れもあります。

そのため、体内でぶどうに含まれる成分が代謝される過程で、腎臓に悪影響を与える可能性が指摘されています。

ただし、この影響が個体差によるものなのか、成分そのものが原因なのかはまだ明確にはされていません。

ワンちゃんのぶどう中毒に関する報告は、20世紀末から21世紀初頭にかけて増加傾向にあり、ぶどうの栽培や加工方法の変化により、中毒のリスクが増加している可能性なども指摘されています。

しかし中には無症状な子もいるため、全てのワンちゃんが同じようにぶどうの影響を受けるわけではありませんが、1粒でも重篤な健康問題を引き起こすこともあるので、与えないことが一番です。

死に至ってしまったケースも多くあるため、獣医師やペットの専門家も「ぶどうはワンちゃんに絶対に与えてはいけない」という注意喚起をしています。

ぶどうを与えた時に出る症状

　
 
ワンちゃんがぶどうや干しぶどうを摂取した場合、以下のような症状が現れることがあります。

およそ2〜5時間程度でこのような症状が出る場合がありますが、ぶどうを食べてしまったことが明らかであれば、症状が出なくてもすぐに獣医師の診察を受けましょう。

ぶどうを食べてしまった際の対処法

　
 
ワンちゃんがぶどうを食べてしまった場合、わずか1日ほどで急速に腎臓の機能が低下して急性腎不全を起こし、命にかかわる事態となることも。
もし愛犬がぶどうを誤食した場合は、迅速に獣医師の診察を受ける必要があります。

急性腎不全は、早期発見し治療すれば治癒する可能性がありますが、発見が遅れ、治療開始が遅くなれば命を落とすこともあります。

前述したような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
その際は、食べてしまったぶどうの量や時間、愛犬の状態をしっかり獣医師に伝えましょう。

普段から信頼できる獣医師に健康診断をしてもらっておくことや、夜間・休日診療ができる動物病院をチェックしておくことも、愛犬の命を救う大切なポイントです。

愛犬が誤って口にしないよう、ぶどうや干しぶどうの保管場所には十分な注意が必要です。

まとめ

未知の有害成分が含まれている可能性のあるぶどうや干しぶどうは、重篤な腎障害を引き起こすため、ワンちゃんに絶対に与えてはいけません。

もしワンちゃんがぶどうを誤食した場合は、迅速に獣医師の診察を受け、適切な対処を行うことが重要です。

予防のために、ワンちゃんの届く場所にぶどうを置かないようにし、食品を与える際は安全なものを選ぶよう心がけ、愛犬の健康を守りましょう。