メリットがいっぱい!アイコンタクトの教え方

メリットがいっぱい!アイコンタクトの教え方

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ワンちゃんが飼い主さんの目をじっと見つめる「アイコンタクト」がしつけの基本とされていることをご存知ですか?

さらに、アイコンタクトをすることで飼い主さんとの信頼関係の向上につながるとも言われています。

今回はそんなアイコンタクトを教える必要性や、上手に行うためのトレーニング方法を解説します。
愛犬とのコミュニケーションのひとつとして、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

アイコンタクトを教える必要性

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目と目を合わせるアイコンタクト。
とっても簡単なことですが、あまり意識して行っていないという方もいるかもしれません。

では、なぜアイコンタクトがしつけの基本とされているのでしょうか。
意識的に行うことの必要性について見ていきましょう。

 

しつけがしやすくなる

しつけをうまく身に着けさせるには、ワンちゃんの注意を飼い主さんへ向けることが重要です。
ワンちゃんの視線がよそを向いている状態でコマンドを出しても、気が散ってしまいますよね。

そこで、ワンちゃんの意識を飼い主さんに集中させるためにアイコンタクトが有効なのです。
アイコンタクトをした状態であれば、コマンドの把握・理解がしやすくなり、しつけをスムーズに進めることができます。

また、愛犬が興奮している状態でおすわりや待て等のコマンドを出しても、失敗してしまうことがありますよね。
そのコマンドを出す前にアイコンタクトができるようになると、成功率がアップしますよ。

 

問題行動が減る

ワンちゃんが問題行動を起こそうとしている時、もしくは問題行動を起こしやすいシチュエーションで視線を交わすと、その衝動を抑えられます。
物を壊したり、散歩中の突発的な走り出しをやめさせることができるので、ワンちゃんを危険から守ることにも繋がりますね。

 

飼い主さんとの絆が深まる

ワンちゃんと飼い主さんがアイコンタクトで見つめ合うことで、両者に幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌が活性化することが分かっています。
双方が幸せな気分になることで信頼関係が深まり、ワンちゃんが飼い主さんの呼びかけに対して、素直に従ってくれるようになるのです。

 

アイコンタクトの教え方

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名前を呼んでのアイコンタクトは簡単に感じるかもしれませんが、さまざまな場面で行うことは意外と難しいものです。
そこで、ワンちゃんにアイコンタクトを教える方法を紹介します。

 

トレーニングの前準備

アイコンタクトを習得するためには、前段階として愛犬が自分の名前を認識していることが必要です。
名前を呼んだら反応するようにしておくと、トレーニングがスムーズに進みます。

まずは「飼い主さんに名前を呼ばれると良いことが起こる」と愛犬に学習させることから始めましょう。
具体的には散歩やごはんの時など、ワンちゃんにとってうれしいことがある場面で名前を呼ぶようにします。
繰り返し行うことで、徐々にワンちゃんが学習して喜ぶようになりますよ。

 

落ち着いた状態でスタート

最初はワンちゃんがリラックスしている状態で名前を呼んでみてください。
そしてワンちゃんが飼い主さんと視線を交わすことができたら褒めてあげましょう。
この時におやつやおもちゃをご褒美として使うと、さらに学習しやすくなります。

名前を呼んでもなかなか目を見てくれない時は、手におやつを持ちワンちゃんの注意を引きます。
ワンちゃんが手に注目したら、その手を自分の顔に近づけて視線を誘導しましょう。
顎や目の近くまで移動させ、目が合ったら名前を呼んで褒めてあげてください。
このトレーニングを繰り返すことで、アイコンタクトを覚えさせます。

スムーズにアイコンタクトができるようになったら少し難易度を上げ、ワンちゃんとの距離をとった状態で同じようにトレーニングをしていきましょう。

 

興奮状態でのトレーニング

次にさらに難易度を上げていきます。
ワンちゃんがおもちゃで遊んでいる時など、少し興奮した状態でアイコンタクトを試してみましょう。
名前を呼んで視線を交わせたら成功です。
できた時はその場で褒めてあげてくださいね。

 

屋外でのトレーニング

続いて屋外でもアイコンタクトができるように、トレーニングしていきましょう。
最初は自宅の前や、比較的静かな場所からはじめていきます。

静かな場所でアイコンタクトができるようになったら、次は人が多い公園や商店街などでトレーニングしてみましょう。
できるだけ人やほかのワンちゃんが多い時間帯にトレーニングをおこない、徐々に難易度を上げていきます。
周りに気を取られてなかなかアイコンタクトをしない場合は、無理せずもう一度前のステップに戻り、様子を見て少しずつ進めていきましょう。

 

徐々に時間を延ばす

上手にアイコンタクトができるようになってきたら、徐々にアイコンタクトの持続時間を長くします。
最終的にはどんな場所でも、どんな状態の時でもできるようになるように、ステップアップしていきましょう。

 

教える時の注意点

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アイコンタクトを教える際には、いくつか注意すべきことがあります。
しっかりマスターさせるために、覚えておきましょう。

 

大げさに褒めすぎない

アイコンタクトに限ったことではありませんが、ワンちゃんとのトレーニングでは、大げさに褒めすぎないことも大切です。
大袈裟に褒めることが効果的という説もありますが、ワンちゃんの性格によっては興奮させてしまったり、委縮して不安定にさせてしまうことも。
愛犬の性格を見極めて、自然に褒めるようにしましょう。

 

ご褒美に頼りすぎない

トレーニング初期におやつやおもちゃといったご褒美を活用するのは効果的ですが、アイコンタクトができるようになってきたら、徐々に使用頻度を減らしていきましょう。
飼い主さんとの信頼関係ができてくると、ご褒美がなくても名前を呼ぶと目を見るようになります。

 

のぞきこんで無理やり目を合わせない

飼い主さんが覗き込むようにしてアイコンタクトを促してはいけません。
ワンちゃんによっては緊張状態を引き起こしたり、中には「飼い主さんより自分の方が上の立場」と思ってしまう子もいます。
自然な目線でアイコンタクトできるようにトレーニングしていきましょう。

 

愛犬以外にはしない

じつはワンちゃんにとって「目を見る」は敵意を表す行為。
とくにワンちゃん同士が視線をバチバチ合わせているのは、ケンカを仕掛けようとしている合図です。

愛犬と飼い主さんが見つめ合えば幸せホルモンが活性化されますが、信頼関係がなければ逆効果となってしまいます。
そのため、知らないワンちゃんやあまり慣れていない子に対しては、目を見つめてはいけません。
アイコンタクトは飼い主さんを信頼しているからこそできる行為なのです。

 

まとめ

アイコンタクトができるようになると、目だけで愛犬と意思の疎通ができるようになり、よりいっそう飼い主さんとの絆が深まります。
じっと飼い主さんの目を見つめて理解しようとする愛犬の姿は、とてもかわいらしく、より愛犬を愛おしく感じることでしょう。
トレーニングを楽しく行いながら、アイコンタクトをマスターできると良いですね。

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