愛犬のお腹がピーピー!下痢の原因と危険な状態とは

愛犬のお腹がピーピー!下痢の原因と危険な状態とは

Closeup shot of veterinarian hands checking dog by stethoscope i

 
ワンちゃんの下痢は珍しい症状ではありませんが、その原因や対処に悩む飼い主さんもいるでしょう。
愛犬をすぐに病院に連れて行った方が良いのか、様子を見た方が良いのかなど疑問も多いですよね。

そこで今回は、愛犬が下痢になった時の原因や対処法についてお伝えします。
慌てずに対処できるように正しい知識を身につけましょう。

 

ワンちゃんが下痢を起こす原因は?

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ワンちゃんの下痢にはさまざまな原因が考えられます。
主な原因を知ることで、飼い主さんが取るべき行動や対処法のヒントになるかもしれません。
ここでは下痢を引き起こす主な原因を見ていきましょう。

ただし下痢が続いたり体調不良が見られる場合には、安易に判断せず動物病院を受診してください。

 

食べ過ぎ・食べなれない物による刺激

私たちと同じように、食べ過ぎも下痢の原因になり得ます。
また、食べなれないものを口にすることで下痢することがもあるため、フードの切り替え時は注意が必要です。

 

アレルギー

ワンちゃんに食物アレルギーがあると、脱毛や皮膚炎といった皮膚への症状が出やすいですが、中には下痢をしてしまう子もいます。

食物アレルギーの場合、その食材を含まない食事に変えることで症状がおさまるため、動物病院ではアレルギー除去食を処方されるケースがあります。
また、血液検査でアレルゲンを特定することもできます。

 

内臓の病気

ワンちゃんの胃腸や肝臓・膵臓など内臓に何かしらの病魔が隠れていると、それが原因で下痢をすることがあります。
その他にも腹部の腫瘍などを原因として下痢を引き起こすことがあるため、慢性的な下痢の場合は必ず動物病院を受診しましょう。

 

感染症

細菌やウイルスまた寄生虫などに感染することで、下痢をすることもあります。
また、細菌による食中毒を原因とする場合も。

 

異物の誤飲・誤食

ワンちゃんが、異物を誤飲・誤食することで、腸閉塞をおこしてしまった時にも下痢をすることがあります。
この場合は、特に緊急の対処が必要なので、早急に動物病院を受診しましょう。

 

ストレスや冷え

ワンちゃんに何らかの精神的ストレスがある時にも、下痢をしてしまうことがあります。
環境の変化や雷、花火といった音にストレスを感じる子も多いため、愛犬を取り巻く環境にも気を配ってあげましょう。

その他にも、急に冷え込んだりなどの急激な気温の変化が原因で下痢をする場合もあります。

 

注意したい下痢の症状

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ワンちゃんの下痢には、たくさんの原因があることが分かりましたね。
下痢の原因や症状によっては、あまり心配のいらない一過性の軽いものから、注意しなければならない重篤なものまであります。
飼い主さんは愛犬の様子をよく観察して、下記の症状を確認した場合は動物病院を受診しましょう。

 

下痢に伴い嘔吐がある

下痢だけではなく、嘔吐を伴い元気がない場合は、深刻な感染症にかかっていることがあります。
例としてパルボウイルス感染症や犬伝染性肝炎、犬コロナウイルス感染症などです。

感染症の他には、異物の誤飲・誤食による腸閉塞を起こした時にも嘔吐を伴います。
この場合も処置が遅れると命にかかわる危険性があるためすぐに病院を受診しましょう。

 

赤い血便や黒いタール便が出る

ワンちゃんの下痢に血液が混ざっている時も、注意が必要です。
赤い血便が出る場合、大腸に何らかの疾患があるのかもしれません。

下痢便が黒っぽいタールのような色をしている時は、小腸から出血していることも考えられます。
小腸からの出血で貧血になってしまうこともあります。

 

何日も下痢が続く・下痢の回数が多い

一過性の下痢の場合、2~3日で回復することが多いです。
しかし、何日も下痢が続いたり、水のような状態の便を何度も排泄する場合などは脱水症状を起こす可能性があります。
脱水症状は腎臓、膀胱など泌尿器系の疾患のを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

 

パピーやシニア

成犬の場合で比較的症状が軽い場合は、2~3日様子を見ても問題ないと言われていますが、パピーの場合は体力もなく感染症にもかかりやすいので、早めに獣医師の診断を受けた方が良いでしょう。
また、シニア犬の場合も同様に体力がないことと、病気の可能性も多いため早めに受診することをおすすめします。

 

下痢の治療法

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環境の変化などによる下痢は、ストレスの原因を排除するもしくは軽減することで改善することが多いようです。
必要に応じて、整腸剤や下痢止めを病院で処方してもらいましょう。

また、細菌感染が原因の場合は抗生剤、ウイルス感染が原因の場合は抗ウイルス剤等を、経口や点滴・注射などで投与して治療します。

下痢の原因が寄生虫の場合は、寄生虫の種類を特定した上で駆虫薬を処方してもらい治療します。

いずれの下痢の場合も脱水症状を補う意味で、病院では輸液処置が行われることが多くあります。

 

下痢を予防するには

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ワンちゃんの下痢には軽いものから、重い病気を原因とした下痢など色々な症状のものがあります。

基本的に下痢になった場合は、動物病院での治療が中心になりますが、日頃から飼い主さんが気をつけることで予防できる下痢もありますので、ぜひ知っておきましょう。

 

フードは徐々に切り替える

食べなれないものを食べることで下痢をするワンちゃんも多くいます。
そのためフードを切り替える際は一度に丸ごと変えてしまうのではなく、前のフードに新しいフードを混ぜて1~2週間ほどかけて、徐々に新しいフードの比率を増やしていくという方法がおすすめです。
とくにドライフードからウェットフードに切り替える等、水分量が大きく異なる食事の場合は注意が必要です。

 

ワクチンの定期接種

感染症による下痢を予防するためには、定期的なワクチン接種がかなり有効な予防となります。
ワンちゃんが感染症にかからないように、ワクチン接種は定期的に行いましょう。

 

環境に配慮する

食いしん坊なワンちゃんが誤飲や誤食をしてしまわないように、人間の食べ物や、口に入れてしまいそうなものをワンちゃんの環境から排除することが予防になります。

また、散歩の時にもワンちゃんが拾い食いしないようにしつけるのはもちろん、身の回りにあるものに注意を払いましょう。

 

寒さ対策

寒さによって下痢を引き起こすこともあるため、室内を快適な温度に保つ、外出時は洋服やブーツを着用させるといった防寒対策をしっかり行いましょう。
また、室内にはワンちゃんが暖をとれるようにブランケットを置くなどの対策も有効です。

 

まとめ

ワンちゃんが下痢をしてしまうと、飼い主さんももちろん心配ですが、なによりワンちゃん自身がつらい思いをすることになります。
中にはお腹が痛いのを我慢しているワンちゃんもいるかもしれません。
愛犬の様子をよく観察して緊急度を見極め、早めに動物病院を受診しましょう。

予防できることはできるだけ実施して、ワンちゃんのお腹の健康を守ってあげましょうね。

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