パピー期だけじゃない!反抗期に見られる行動や対応策

パピー期だけじゃない!反抗期に見られる行動や対応策

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子どもから大人へと成長する過程で、親や先生などの目上の人に対して反抗的な態度をとる時期のことを反抗期と言います。

その反抗期がワンちゃんにもあることをご存知ですか?
人間と同じようにワンちゃんにも反抗期という時期が存在するとしたら、飼い主さんには心構えが必要です。

飼い主さんが反抗期への対処方法をきちんと知っていれば、かわいい愛犬が飼い主さんに反抗的な態度をとっても、落ち着いて対処することができますね。

今回は、ワンちゃんの反抗期についての情報をお伝えします。

 

ワンちゃんの反抗期とは

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ワンちゃんに反抗期があるといっても、すべての子が反抗期になるわけではありません。
その子がどのように社会化期を過ごしてきたかによって、反抗期を迎えるかどうかは変わります。

まずは、ワンちゃんの反抗期がどのようなものなのかを見ていきましょう。

 

時期

ワンちゃんの反抗期は、第1期と第2期に分かれると言われています。

第1期
生後6ケ月くらいから1歳にかけての時期です。
一般的に男の子ならマーキングをしはじめる頃、女の子なら発情期がはじまる頃にあたります。

第2期
第2期は2歳から5歳くらいの時期に訪れることが多いようです。
ちょうど人間の思春期にあたり、自己主張が強くなる傾向が見られます。

 

反抗期の原因

ワンちゃんも人間と同じように思春期になればアイデンティティーが確立し自我が強くなり、自分の好みやこだわりがあらわれ、縄張り意識も強くなる傾向が見られます。

そのような大人への移行期に自分に自信を持つようになると、飼い主さんの指示に従うのを嫌がったり、飼い主さんへの対抗心が生まれ反抗的な態度をとりやすくなるのです。

とくに去勢をしていない男の子は、思春期になると性ホルモンの分泌が増えることで闘争心や警戒心が強くなり、反抗的な態度になることも多く見られます。
このような原因でワンちゃんに反抗期が訪れることが多いようです。

 

反抗期の行動

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ワンちゃんはパピー期と2~5歳の時に反抗期を2回迎えることが分かりました。

では、反抗期にはどのような行動をするのでしょうか。
反抗期に見られる行動を紹介します。

 

言うことを聞かなくなる

「おすわり」や「待て」など、いつもはちゃんとできていた簡単なコマンドに従わなくなります。
飼い主さんの声を無視してそっぽを向いたり、コマンドとは違う行動をとるなどが見られます。

 

頑固な態度をとる

こだわりや執着が強くなり、頑固な態度を見せた場合も反抗期のあらわれかもしれません。
時には特定のおもちゃに執着して、飼い主さんが取り上げようとしても離さず、猛烈な勢いで怒ることも。

また、自分の居場所や散歩のコースなどにも強いこだわりを見せて、飼い主さんに従わなくなることもあります。

 

トイレ以外の場所での排泄

ちゃんとトイレをマスターしたのに、急にトイレ以外で排泄するようになることも反抗期の特徴のひとつです。
思春期を迎えホルモンのバランスが不安定になり失敗することもありますが、中には飼い主さんの反応を見るために、わざとトイレ以外の場所でする子もいます。

 

ごはんを食べなくなる

人間の2歳児のいわゆるイヤイヤ行動のように、ワンちゃんがごはんを食べるのを拒否する行動も反抗期に見られます。
食べないからとワンちゃんの好きなおやつを与えすぎてしまうと、この行動に拍車がかかるので注意が必要です。

 

無駄吠えや要求吠えが増える

反抗期に警戒心が強くなり、他のワンちゃんや物音などに対して過剰に吠えるようになることもあります。
また、自分の欲求を叶えるために飼い主さんに要求吠えをするようになるワンちゃんも。

 

唸る・噛む

反抗期になると、気に入らないことがあると唸ったり噛むしぐさをしたりするワンちゃんもいます。
中には本当に飼い主さんを噛んでしまう子もいるので注意が必要です。

 

反抗期の対応策

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紹介したように、反抗期を迎えると飼い主さんが困る行動をとるようになります。
言うことを聞いてくれないからと放置したり、反対に甘やかしてしまうと反抗期後もその態度や行動が続いてしまう場合もあるようです。

ここでは対応策について見ていきましょう。
ワンちゃんのペースに惑わされずに落ち着いて対処することが重要です。

 

反抗期かどうか見極める

ワンちゃんが反抗期かどうかを見極めるには、まず基本的なしつけが完了しているかどうかで判断します。

しつけが完了していない場合は反抗的な態度の原因は、もしかしたら指示が理解できていないだけかもしれません。
もしくは、愛情不足や運動不足によるストレスという場合もあります。
しつけが完了していない場合は、通常通りのしつけをまず完了させましょう。

 

反抗に対して怒らない

それまで従順だった愛犬が突然言うことを聞かなくなったり、反抗的な態度をとられてしまうとつい怒りたくもなりますよね。
ですが、そんな時はまずは落ち着いて今まで通りの対応をするように気をつけましょう。
怒ると逆効果になり、ワンちゃんの反抗期をより悪化させることがあります。

 

指示のタイミングを工夫する

おもちゃを離さない、頑固な態度で飼い主さんに従わないといった場合には、指示のタイミングを見直しましょう。
指示に従えば良いことや嬉しいことが起こるということを再認識させるよう、指示を出してみてください。

具体的には、ごはんや遊びの前、お散歩の前などワンちゃんが喜んで指示を聞くタイミングがおすすめです。
ワンちゃんが飼い主さんの言うことを聞きたくなるように、指示を出すように心がけましょう。

 

トイレの再トレーニングをする

わざとトイレを失敗したり、飼い主さんが困る場所で粗相する場合は、再度トイレトレーニングを行いましょう。
構ってほしくて反抗していることもあるので、叱らずにパピー時のトイレトレーニングをやり直す気持ちで接してください。

 

食事量を減らすか、片付ける

ごはんを食べようとしないワンちゃんには、日頃から運動を十分にすることを心がけ、病気からの食欲不振ではないことを確認しましょう。
食事を摂らないからといって、おやつばかり与えることは禁物です。

まずは、ごはんの量を減らしてみるのもひとつの方法です。
また、食べるまでごはんを置きっぱなしにしていると食べ物を守るようになるなど別の問題行動がおこることもあるので、食べない時は片付けるようにしましょう。
あまりに食事を摂らない場合には、胃液を吐いたり低血糖を起こすこともあるので、かかりつけの動物病院への相談をおすすめします。

 

要求吠えは無視する

公共の場での無駄吠えなど、人に迷惑をかける場合を除き無駄吠えや要求吠えには反応しないようにしましょう。
その都度ワンちゃんの要求に応えてしまうと、「吠えると思った通りになる」と認識し、ますますエスカレートしてしまうこともあります。

また、飼い主さんが過剰に反応することで、ワンちゃんは構ってもらってると勘違いしてしまうため、声をかけたりせず吠え終わるまで待ちましょう。

 

攻撃されてもひるまない

反抗期のワンちゃんは攻撃的な態度をとることがあります。
しかし、例え愛犬が噛もうと攻撃をしてきても、飼い主さんは強く叱ったり戦おうとしたりせずに落ち着いて対応することが効果的です。
また、慌てて手を引っ込めようとするとワンちゃんは「噛めば手を出されない」と学習することもあるので、毅然とおだやかに対処することが大切です。

ですが、まずは基本のしつけを見直し、ワンちゃんが噛む状況をできるだけ作らないようにしましょう。
思春期のワンちゃんは情緒不安定な場合もあるので、怖がったり嫌がったりするようなことを無理強いするのは慎み、おやつなどを使い噛んではいけないことを根気よく教え直しましょう。

 

まとめ

ワンちゃんの反抗期がいつまで続くかは、個体差や飼い主さんの対処によっても変わってきます。

愛犬が反抗期かもしれないと思った時に飼い主さんがとるべき行動は、動揺せず・甘やかさず・叱らないということです。
してはいけないことを再度教えていくと同時に、信頼関係を築いていくことがワンちゃんの反抗期を乗り越えるための秘訣だと言えるでしょう。

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