ペットの家族化が進む昨今、飼い主さんは飼育にどれくらいのお金をかけ、どのような心配事を抱えているのでしょうか。
今回は、株式会社サンコーによる「Sanko Petに関する意識調査2024」のアンケート結果をもとに、飼い主さんのリアルな回答を見ていきましょう。
現在飼っているペットの年齢について尋ねたところ、最も割合が多かったのが4歳以下で全体の半数を占める結果となりました。
一方で8歳以上のシニア層も約3割を占め、ヘルスケアフードや医療の進化により、ペットの平均寿命が延びている背景が伺えます。
続いてペットにかける月々の費用を見ていきましょう。
最多となったのは40%を占める「1万円〜3万円」でしたが、「3万円以上」と回答した方も全体の14%にのぼり、お金をかける飼い主さんも多くいることが分かりました。
ペットの種類や大きさによりかかる費用も異なりますが、ペットを家族の一員と見なす「ペットの家族化」を背景に、トリミングや医療費、旅行費用など、ライフスタイルの変化が反映されていると見られます。
また、食事やおやつ、リードや洋服などに安全性や機能性などの付加価値を見出し選ぶ飼い主さんも増えていることでしょう。
次にペット用品について見ていきましょう。
「ベッドやマットなどのペット用品に求めるもの」を尋ねたところ、「機能性」が最も重視されていることが分かりました。
62.9%の飼い主が機能性を重要視し、「足腰に負担が少ない」(54.3%)との回答も多く見られました。
一方で、「デザイン性」を挙げた方は28.6%にとどまり、見た目よりもワンちゃんやネコちゃんの健康や快適性を重視して商品を選ぶ傾向が明らかになりました。
最後に、ペットに関する心配事についてを尋ねました。
「衛生/健康面」が最も多く挙げられましたが、「災害時の対応やケア」がそれに次ぐ回答として注目されています。
2011年の東日本大震災、そして2024年の能登半島地震を受け、全国的にペット防災に関する情報発信や講義が増えており、とくに災害時のワンちゃんやネコちゃんへの対応が課題となっています。
災害時には避難所での対応や必要な物資の準備が求められるため、ペットを守るための防災対策が一層重要視されるようになりました。
また、平均寿命が延びていることから、将来的な介護についても多くの心配が寄せられています。
仕事を抱えて介護ができるのか、ケアをお願いできるサービスを利用する余裕があるかなど、あらかじめしっかり考えておくことも必要ですね。
今回の調査結果から、ペットにかける費用は月に5,000円~30,000円が70%を占めることが分かりました。
物価上昇もありますが、家族化によりペットのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げたいという飼い主さんの愛情も影響していると思われます。
一方で、災害時やシニアになった時に対しては、しっかりと備えをすることで不安を解消していきましょう。
まずは防災グッズの準備や見直しをしてみてはいかがでしょうか。
参考リンク
PRTIMES
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