11月8日は「いい歯の日」。
それにちなみ行われた「愛犬や愛猫の歯磨き」に関する調査が実施されました。
ワンちゃんやネコちゃんの歯の健康について、飼い主さんはどのくらい意識しているのでしょうか?
飼い主さんの意識や、歯磨きにおける課題を探っていきましょう。
まずは、歯磨きの頻度について、ワンちゃんネコちゃんそれぞれに分けて見ていきましょう。
■ワンちゃん
1位:ほとんどしない(35.3%)
2位:週に数回(22.9%)
3位:月に数回(18.2%)
ワンちゃんでは全体の約65%がケアをしているものの、頻度別に見ると「毎日」は17.5%にとどまりました。
■ネコちゃん
1位:ほとんどしない(61.4%)
2位:週に数回(15.2%)
3位:月に数回(11.0%)
一方、ネコちゃんでは「ほとんどしない」が6割以上を占め、ワンちゃんよりも非常に高い結果となりました。
また、「毎日」はわずか6.2%という結果に。
多くの飼い主さんが歯磨きの必要性は認識しつつも、毎日の習慣にするまでには至っていないことがうかがえます。
では、歯磨きで使用するアイテムはどんなものが人気なのでしょうか。
■ワンちゃん
1位:歯みがきシート(44.9%)
2位:デンタルガム(40.4%)
3位:歯ブラシ(35.4%)
どのアイテムも高い割合で利用されており、複数のアイテムを組み合わせていると考えられます。
歯磨きシートは指に巻き、指先で擦るようにして歯を磨くアイテムです。
信頼する飼い主さんの指ということもあり、歯ブラシよりも抵抗感が少ないのかもしれません。
また、ワンちゃんが喜んで噛んでくれるデンタルガムも人気が高いようです。
■ネコちゃん
1位:指サック歯ブラシ(41.1%)
2位:歯ブラシ(32.1%)
3位:歯みがきシート(32.1%)
指サック歯ブラシにもさまざまな種類があるようですが、指にはめるタイプの歯ブラシがメジャーなようです。
ネコちゃんはワンちゃんに比べ口や歯が小さいため、飼い主さんの手からブラシまでの距離が短く扱いやすいのかもしれません。
次に、これまでに経験した歯の異常があったかどうかについて見ていきましょう。
■ワンちゃん
1位:とくになし(46.9%)
2位:歯石が付く(33.1%)
3位:口臭がひどい(20.0%)
歯石や口臭の悩みを持つ飼い主さんも多くいますが、もっとも多かったのは「とくになし」で46.9%におよびました。
このほか、「歯茎が赤くなる、腫れる」(14.9%)や「歯がぐらつく」(9.1%)といった問題も一定数挙がっています。
■ネコちゃん
1位:とくになし(57.9%)
2位:口臭がひどい(17.9%)
3位:歯石が付く(13.8%)
「歯石が付く」あまり高い割合にはなりませんでしたが、これはネコちゃんは通常口を開けて呼吸しないため、口内の状態を確認しにくいことが原因かもしれません。
また、「歯がぐらつく」(8.3%)はワンちゃんよりも低いのに対し、「歯が抜ける」(6.2%)はワンちゃんの2.5倍の割合となりました。
これも口内の状態を確認する機会が少なく、抜けてから気が付くケースが多い可能性が考えられます。
愛犬愛猫の歯磨きについて、悩みを抱える飼い主さんも多いでしょう。
どんな悩みが多いのでしょうか。
■ワンちゃん
1位:歯磨きを嫌がられる(40.4%)
2位:とくになし(34.2%)
3位:口を開けてくれない(21.5%)
なんと6割以上の飼い主さんが歯磨きを嫌がる愛犬の行動に悩みを抱えています。
一方で、「とくになし」(34.2%)という回答も2番目に多い結果となりました。
これは、歯磨きを「ほとんどしない」と回答した人が約6割を占
めているためと考えられます。
■ネコちゃん
1位:とくになし(37.9%)
2位:歯磨きを嫌がられる(29.0%)
3位:口を開けてくれない(17.9%)
このほか「歯磨きをする時間がない」(11.0%)や「歯磨きのやり方がわからない」(11.7%)はワンちゃんを上回り、飼い主さんの生活スタイルや知識に差異があることがわかりました。
最後に、歯周病に関する知識について飼い主さんが把握しているかどうかを尋ねました。
■ワンちゃん
1位:歯科治療は麻酔を伴い、高額になることがある(25.1%)
2位:3歳以上の犬や猫の約80%が歯周病の予備軍(24.7%)
3位:毎日の歯磨きと適切な食事が歯の健康の基本(20.0%)
3位:骨を溶かし、頬に穴が開くことがある(20.0%)
歯科治療は一般的に麻酔を使用すること、そして高額になりやすいことは全体の1/4の飼い主さんが知っていました。
また、若い内から歯周病にかかりやすいリスクを持っていることも、把握している飼い主さんが多いことが分かりました。
■ネコちゃん
1位:毎日の歯磨きと適切な食事が歯の健康の基本(16.6%)が最多でした。
2位:歯科治療は麻酔を伴い、高額になることがある(14.5%)
3位:3歳以上の犬や猫の約80%が歯周病の予備軍(13.8%)
一方でネコちゃんの飼い主さんの回答率は、全体的にワンちゃんの飼い主さんよりも低いことが分かります。
愛犬愛猫の歯のトラブルについては、ドッグオーナーの方が関心が高いことが明らかになりました。
出典元:ペット保険「PS保険」調べ
昨今、人間でも言われているように、歯のトラブルは全身の健康へ影響するリスクをはらんでいます。
ワンちゃんネコちゃんの健康な生活を守るには、欠かせないケアであると言えるでしょう。
今回の調査で、多くの飼い主さんが愛犬・愛猫の歯磨きに対して悩みや課題を抱えていることが明らかになった一方で、ケアをしていない飼い主さんがいることも浮き彫りになりました。
まずは、愛犬・愛猫に合った歯磨き方法やアイテムを見つけ、少しずつでもケアを始めてみませんか。
大切な家族がいつまでも健康でいられるように、私たち飼い主が正しい知識を持ち、積極的にケアに取り組んでいきましょう。
参考リンク
PRTIMES
この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪
ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。