春を迎え、新しくワンちゃんを家族に迎えたというご家庭も多いのではないでしょうか。
生れてから1歳くらいまでのパピー期は体が急成長する大切な時期。
骨格や筋肉、臓器といった体の様々な部位や器官が大きく成長します。
そのためには、食事による十分な栄養摂取が欠かせません。
この時期はとくに、栄養が不足により糖分が不足し、低血糖になる可能性もあるため、食事内容や時間、種類などもワンちゃんの体調や月齢に合わせなければなりません。
だからといって栄養不足にならないよう食事たくさん与えればいいというわけではありません。
今回は、子犬の食事の回数やドッグフードの種類、注意すべき点についてご紹介していきます。
食事回数は、月齢によって変わってきます。
月齢 | 1日の食事回数 |
---|---|
離乳直後 | 約5~6回 |
生後3ヶ月 | 約3~4回 |
生後5・6ヶ月 | 約3回 |
生後6ヶ月以降 | 約2〜3回 |
成長すれば1~2回で1日分の食事を摂れるようになりますが、パピー期は胃がまだ小さく一度にたくさん食べることができません。
人間の赤ちゃんが1日に何度も授乳が必要なように、パピー期はこまめに食事を与えるようにしましょう。
食事の量に関しては、食べているドッグフードの規定をもとに、愛犬の成長に合わせて調節する必要があります。
子犬はたった1ヶ月でも大きく成長し体重も増えていくため、食事の量も変動します。
定期的に体重を測定し、食事量をこまめに計算してあげましょう。
ドッグフードには子犬用、成犬用、シニア犬用と成長ステージに分かれているものや、オールステージ対応のものもあります。
では、パピー期にはどのようなフードを選んだらよいのでしょうか。
短期間で急成長するパピー期は、成犬時よりも多くのタンパク質を必要とします。
タンパク質が不足してしまうと、成長不良、筋力不足、免疫力の低下などが起こりえます。
タンパク質量の多いドッグフードを選ぶようにしましょう。
パピー期のワンちゃんは、食べ物の消化吸収があまり得意ではありません。
また、急いで食べてしまい喉につまらせてしまう可能性があります。
そのため、生後3~4ヶ月くらいまでは、水分量が多く消化吸収のしやすいウェットフードを選ぶか、ドライフードをお湯でふやかして与えるようにしてください。
せっかく高タンパクのドッグフードを選んでも、消化しにくいものだと体に吸収されないので、フードの水分量にも気を配りましょう。
パピーだからといって、必ずしも子犬用のフードを与える必要はありません。
パピー期の体に必要な栄養が含まれているフードであれば、オールステージ対応のものものでも問題ないので、タンパク質や水分量を確認してみてください。
また、1度の食事であまり量を食べられないワンちゃんの場合は、高カロリーなフードを選んであげましょう。
パピー期は食事量や時間・回数なども安定しないので、飼い主さんにとっても大変な時期となります。
ここでは食事のときに注意するポイントをご紹介します。
低血糖とは、名前の通りに血糖値が低下することを指します。
血液中の血糖値が低下してしまうと、ふらついてしまったり、ぐったりする、食欲低下といった症状があらわれます。
原因は、長時間食事を食べられないことやストレスがあげられ、月齢約3ヵ月までの食事量が少ないワンちゃんに多くみられる状態です。
1回の食事量を減らし食事回数を増やすなどして、ワンちゃんの消化器官に負担をかけず、栄養をしっかりと摂取できるようにしてあげましょう。
愛犬を迎える前に、様々なドッグフードを調べて用意される方も多いと思います。
ですが、迎えたその日からこだわりのドッグフードに切り替えてしまうのは避けましょう。
最初のうちは、ペットショップやブリーダーさんのところで食べていたドッグフードを食べさせ、徐々に切り替えていくことをおすすめします。
まずは、もともと食べていたフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、2種類のフードを与えます。
もとのフードを9割に、新しいフードを1割混ぜたところからスタートし、10~14日ほどかけて徐々に新しいフードの割合を増やし、切り替えましょう。
環境が変わり、不安を抱えているため、ドッグフードが変わると食べなくなる子もいるので、愛犬の様子を見ながら切り替えてるようにしてください。
成長するパピー期は体重の増加が激しい時期です。
そのため食事の供与量も調整しなくてはいけないため、定期的に体重を測定しましょう。
特に中型犬や大型犬は体重の増加が激しいのでこまめに測定し、供与量を計算していきます。
判断するのが難しいものですが、ワンちゃんはワガママでごはんを食べないこともあります。
しかし、ごはんを食べないからといっておやつをたくさん与えることは控えましょう。
あまりにも食べない場合には、ドッグフードを少し温めたり、形を崩してあげるなどして、変化をつけてみましょう。
子犬の時期はごはんを食べないと低血糖を引き起こしてしまう恐れがあるので、それでも食べない場合には、動物病院に相談することをおすすめします。
ここではパピー期の食事について、回数やドッグフードの選び方、注意する点についてご紹介しました。
パピー期は食事だけでなく、トイレトレーニングやしつけなど、様々なことを考えなくてはいけないので、大変に感じることも多いと思います。
ですが、体の基礎を作る大切な時期のため、食事については十分に注意してあげてください。
これから愛犬が健康に生きていくために、できることをしてあげましょう。
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