思春期を迎えるのは人間だけでしょうか?
じつは「犬も思春期を迎える」という研究が海外で行われているんです。
成犬になる前の愛犬があまり言うことを聞かなくなったなら、それは思春期を迎えているのかもしれません。
そこで今回は、ワンちゃんにも訪れる思春期についての研究をご紹介します。
イギリスのニューカッスル大学とノッティンガム大学が、犬の思春期に関する共同研究を行ったところ、犬も人間と同様に思春期が訪れることが明らかになりました。
犬の思春期にあたる生後8か月の時点において、飼い主の指示を聞かない傾向があるというのです。
また、飼い主と愛犬の関係が不安定なほど、その傾向が強まるとしています。
人間のこどもでも、親がどれだけ自分を受け入れてくれるかを確認するためにわざと良くない行動を起こすことがありますよね。
同じように犬も、飼い主さんとの信頼関係をはかるために「試し行動」をしているのではないかと考えられています。
ですが、思春期はパピー期を過ぎて成犬へと向かいつつある時期に起こる、ホルモンの変化による一時的なもの。
長期的に続くことはないので、もし愛犬が思春期を迎えても飼い主が愛犬を理解し、寛大な目で受け止めてほしいと研究チームは話しています。
研究では生後5ヶ月の82頭と、思春期とされる生後8ヶ月の80頭を対象に、思春期に見せる行動を調査しました。
すると、8ヶ月の犬の方が飼い主の指示に従いにくいという結果が明らかに。
また、思春期による行動の違いがとても分かりやすい結果も出ています。
飼い主が「おすわり」を指示した際、すぐに反応しなかった犬の数は、生後5か月の犬よりも、8ヶ月の犬の方が約2倍にもなったのです。
つまり、8ヶ月の犬の方が、飼い主の指示に従いにくいということが分かります。
愛犬が思春期を迎えると、飼い主さんとしては言うことを聞かなくなり大変に感じがちですが、飼い主である私たちにも思春期があったことを考えれば、愛犬の思春期も自然な流れといえそうです。
日頃からペットと良好な関係を築きつつ、飼い主さんが愛犬の思春期を受け入れてあげて乗り越えましょう!
参考リンク📝
THE ROYAL SOCIETY PUBLISHING
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