皆さんはどのような食事を愛犬に与えていますか?
多くの家庭では“総合栄養食”と呼ばれるペットフードを食べさせている方が多いでしょう。
総合栄養食とは、水とともに与えるだけでワンちゃんの健康を維持することができるように作られたフードのことです。
主食となる総合栄養食の他は“間食”と“療法食”、そのいずれにも該当しない目的食に分かれます。
目的食には副食や栄養補助食が分類されます。
副食とは、私たち人間で言うところの「おかず」のこと。
食材の好き嫌いによる栄養バランスの崩れや総合栄養食の飽きを防ぐためには、おかずを上手に使うことが有効です。
今回はワンちゃんの“おかず(副食)”にスポットを当てて、ご紹介します。
おかず(副食)は、嗜好増進などを目的としたもので「一般食(総合栄養食といっしょに与えてください)」や「副食」、「ふりかけ」といった表示をされ販売されています。
市販品であれば、主食のトッピングとして使える缶詰やパウチ、ふりかけ、ワンちゃん用のミルクなどをよく見かけますよね。
また、自宅で調理するものであれば、茹でたお肉や野菜を煮込んだスープなどを副食として愛犬に与えている方も多いのではないでしょうか。
夏バテなどで食欲不振が見られる時や、いつもの食事に飽きてしまった時など、副食をプラスすれば、ワンちゃんの食欲を刺激することができますよ。
一口におかず(副食)といっても、最近では様々なものが販売され、どれを選んでいいか悩んでしまいますよね。
そこで、ここでは入手しやすいおかず(副食)の与え方や特徴についてご紹介します。
主食以外のカロリーを摂らせたくはないけれど、嗜好性を上げたい時にオススメ。
ささみのゆで汁をまだ少し温かい状態でドライフードにかけふやかしてから与えると、柔らかくなり消化吸収もしやすくなります。特にパピー期の離乳食にオススメです。
ただ、ゆで汁をかけ過ぎると、お腹が緩くなることがあるので、主食を湿らせる程度で十分でしょう。
ささみは鶏肉のなかでも脂肪分が少なくカロリーの低い部位のため、ワンちゃんのおかずに大人気な食材のひとつです。
そのままでは喉に詰まらせてしまうこともあるので、一口サイズにほぐしてから与えるようにしましょう。
馬肉はとても栄養価が高く、高たんぱく低カロリーなのでワンちゃんのおかず(副食)に最適です。
まや、生で与えることのできる数少ないお肉のひとつです。生肉なら、生きた酵素も摂取することができます。
お店では生食用と加熱用とが販売されているので、生のまま与えたい場合には、必ず「生食用」と記載のあるものを選んでくださいね。
お肉や魚のふりかけは、こまかくなっているものが多いので、主食に混ぜて与えることができます。
ふりかけは乾燥した状態で販売されているので、開封後も常温で保管できるものが多いのも嬉しいポイント。
ふりかけというとカツオ節を思い浮かべる飼い主さんもいるかもしれませんが、人間用には塩分が含まれているので、塩分の少ないワンちゃん用を与えてくださいね。
チーズはその独特なにおいから、ワンちゃんからの人気の高い食べ物のひとつ。
人間用のチーズは塩分が多すぎるため、低塩分タイプのワンちゃん用チーズを選んで与えてください。
チーズはカロリーの高いものが多いので、あげ過ぎには要注意。主食とのカロリー計算するなど、摂取カロリーに注意して与えてくださいね。
チーズ同様に発酵食品はワンちゃんにも大人気。
栄養バツグンの納豆は、ワンちゃんの健康維持にもオススメしたい食材です。
でも納豆を食べた後はお口のまわりがネバネバに…。
そのままにしておくと匂いはもちろん、毛やホコリが絡まってしまうこともあるので、納豆は軽く水洗いをしてから主食にトッピングしてあげてください。
また、薬味のネギはもちろん、付属のタレやカラシは入れず、納豆だけを与えるようにしましょう。
ワンちゃんの大好物な野菜や果物を、食欲がない時のトッピングに利用してみるのもひとつの手です。
ただし、野菜や果物にはワンちゃんの体に有毒なものもあるので、事前に確認してから与えてください。
また、果物は糖分が多く肥満につながることもあるので、与えすぎには要注意です。
よくワンちゃんに牛乳はNGというのを耳にしますよね。
それは、ワンちゃんにの体は牛乳に含まれる「乳糖」を完全に分解することができず、下痢を引き起こすことがあるためです。
ヨーグルトは、生乳や乳製品といった原料に乳酸菌を加えて発酵させています。その過程で乳糖の一部を分解させているため、ワンちゃんが口にしても下痢などを引き起こしにくいと言われています。
ワンちゃんの体質にもよるので、初めて与える際は少量にし、様子を見てください。
ヨーグルトは低カロリーなので、乳酸菌を補ったり水分を多く飲んで欲しい時などに気軽に与えられるのが嬉しいですね。
また、市販の糖分が含まれているものは避けるようにしましょう。
繰り返しになりますが、おかずの主な目的は“嗜好増進”であり主食の補助的な立場にあります。
愛犬の健康状態に合わせて、総合栄養食でまかなえない部分をおかずで補うということを忘れないようしておきましょう。
おかず以外にもオヤツなどを与えている場合、愛犬の1日の摂取カロリーが基準をオーバーすることもあります。
そのため、おかずも含め主食以外の合計カロリーは、1日の摂取カロリーの10%~20%以内になるように調整してあげてください。
ご紹介したように一口に“おかず(副食)”といっても、商品に記載されている表示名は様々です。
おかずだけではなく、普段から購入する商品が総合栄養食なのか、副食なのか、オヤツなのか、どの分類にあたるものなのかを確認するよう心掛けておくと安心です。
今回はおかず(副食)について、具体的な食材を挙げながらご紹介してきましたがいかがでしたか。
もし愛犬に食事を与える人が2人以上の場合「何をどのくらい与えていいのか」「どれがおかずで、どれが総合栄養食なのか」といった認識を合わせておくことも大切です。
また、おかず(副食)をトッピングしても愛犬の食欲不振が続くようであれば、獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。
愛犬がいつまでも健康で過ごせるよう、そして楽しい食事豊かになれるように、適切な食事管理をこれからも考えていきましょう。
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