ペットとの生活はかけがえのないものですが、私たちと同じようにペットも年を重ね、いずれ介護が必要になる時が来るかもしれません。
「シニアになったペットの世話をきちんとできるだろうか」「もし私に何かあった時、誰に世話を頼んだらいいの?」そんな不安を抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、364名の男女を対象に実施した「ペットの介護」に関する調査結果を基に、飼い主さんが抱える不安や、知っておくと役立つ介護ケアサービスについて紹介します。
まず最初に、飼育しているペットの年齢に関するデータを見てみましょう。
最も多かったのは、143名で4歳以下の若いペットとの回答でした。
その一方で、シニアのペットを飼っている方も一定数見られました。
たとえパピーや子猫の頃から迎えたとしても、いずれ年を重ねてシニア期に入ることは避けられません。
また、昨今ではおとなの保護犬や保護猫を迎えるケースも多いようです。
ペットの平均寿命が延びてきていることもあり、将来に向けた介護やケアの準備をしておくに越したことはありませんね。
次に、飼い主さん自身が高齢になった際の、シニアペットの介護について不安を感じるかどうかを尋ねました。
「とても心配している」または「心配している」と答えた方は188名と、半数以上が介護に不安を抱えていることが分かります。
夫婦や親子での老老介護という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、飼い主とペットの関係においても同じことが言えるかもしれません。
さらに、飼い主さん自身が高齢になった時のシニアペットの心配事を具体的に挙げてもらうと、最も多かったのは198名が回答した「日常の運動や散歩」でした。
シニアのペットの場合、日々の運動によって筋力の低下を防げるため、飼い主さんとしては気になるところですね。
続いて多かったのは、155名が挙げた「トリミングやシャンプー」です。
自宅でのシャンプーであれば一定の時間や体力が必要になりますし、サロンにお願いするトリミングはワンちゃんを連れての移動が発生するためハードルが高いのかもしれません。
また、その次に多く回答された「トイレのお世話」(77名)や「食事の介助」(65名)といった日常のお世話は、ペットがシニアになるとより手間がかかってしまうため、多くの飼い主さんが気にしているようです。
次に、ペットの介護や世話を行う「ペット介護サービス」についての認知度を調べました。
364名の内、「知っている」と答えたのは65名のみ。
「聞いたことはあるが詳しい内容は知らない」、または「存在を知らない」方が圧倒的多数でした。
飼い主さんが抱える不安や心配事に応えるサービスではあるものの、まだまだ認知は低いようです。
一方で、将来的に世話が難しくなった時に、介護サービスを利用したいと考えている人は121名にのぼることが分かりました。
認知している人の倍近くの方が、そういったサービスの利用を前向きに捉えているようです。
続いて、どのような介護サービスを受けたいかを尋ねたところ、「ショートステイ」が最も多く141名の飼い主さんが選んでいました。
次に「専門的な介護サービス」(98名)、「デイサービス」(71名)が続きます。
ペットとは一緒に暮らしながらも、介護の負担を軽減できる、もしくはより良い生活をさせてあげたいという飼い主さんの思いが伝わってきますね。
最後に、ペット介護サービスに対する具体的な希望について見ていきましょう。
最も重視されたのは、「価格」(298名)です。
また、「自宅からの距離」(155名)や「ペットの管理体制」(77名)、「動物病院との連携」(76名)も重要視されており、アクセスの利便性や安心して任せられるサービスが求められているようです。
飼い主さん自身が高齢となると、やはり費用や移動の負担が重視されます。
また、介護ケアサービスの安全性や、万が一の時の対応についても気にされる方が多いことが分かりました。
出典元:
看護師メディア「one nurse」
Webマーケティング会社クーミル株式会社
今回のアンケート結果から、飼い主さんの多くが将来的なペットの介護に対して大きな不安を抱いていることが明らかになりました。
とくにシニアペットの運動や日常のケア、飼い主自身の健康リスクに対する懸念が強いようです。
ペット介護サービスの認知度を高め、安心して利用できる体制を整えることが急務と言えるでしょう。
今回のアンケート結果を参考に、将来のペットの介護について考えてみてはいかがでしょうか。
参考リンク
PRTIMES
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