ワンちゃんは、犬種によって体格に大きな差がある動物ですよね。
たとえば、1㎏ほどの超小型犬もいれば、80㎏を超える大型犬までいるのです。
1つの種の中でこれほど大きな体格差がある動物は他にあまりいないとも言われています。
でも、こんなに体の大きさがに差があると、どんなワンちゃんもみんな同じ食事でいいものか、気になりますよね。
基本的に必要とする栄養素はどの犬種でも変わらないのですが、フードの大きさや、より積極的に摂取したい栄養素については、体の大きさによって少し差があるようです。
今食べているフードでも、少しの工夫でより愛犬に合った食べ方ができるかもしれません。
今回は、ワンちゃんの体の大きさ別に、フードを選ぶポイントや、そしてどんな栄養を強化してあげたらいいのかをご紹介します。
小型犬は口だけでなく胃や腸などの臓器も小さいため、一度にたくさんのごはんを食べることができません。
そのため超小型犬の場合、1日に2回の食事では、空腹になっている時間が長くなっている可能性があります。
空腹が長く続くと血糖値が下がり、“低血糖”の状態になってしまうことも考えられます。
超小型犬の場合は、少量のごはんを1日3回ずつ与えるのが理想的ですね。
体の小さなワンちゃんはあまり咀嚼せずに食べてしまうことが多いため、大きい粒のフードだと喉につまってしまう可能性があるので、小さな粒のフードを選ぶようにしましょう。
小型犬は大型犬のワンちゃんと比べてたくさんの運動を必要としない犬種が多いです。
特に超小型犬は、室内で暮らすことで運動不足になりがち。
運動量が低下してしまうと、腸の運動性や水分摂取量が低下し、便秘になりやすい傾向があるんです。
そのため、消化がよい食物繊維を含むといった、消化・吸収が良い食事がオススメです。
小型犬は、多くの運動量を必要としないため、消費カロリーより摂取カロリーが上回り、肥満になりやすい傾向があります。
おやつの与えすぎや食事のカロリー、給与量には注意をしましょう。
ドッグフードに記載されている給与量は現在の体重ではなく、理想体重です。
間違った量を与え続けてしまうとすぐに太ってしまうので、体重管理をしっかり行いましょう。
中型犬は運動が好きなワンちゃんが多いため、筋肉量も多く、良質なタンパク質や脂質を必要とします。
ここでは、中型犬の食事の特徴や注意しなければいけないポイントをご紹介します。
中型犬のワンちゃんには、小さすぎない粒のフードをを選びましょう。
あまり小さすぎると、咀嚼せずにそのまま飲みこんでしまうこともあります。
中型犬は運動量や筋肉量が多い犬種が多いので、良質なタンパク質が配合されたフードを選ぶと◎。
肉や魚の割合が多いフードなら安心ですね。
また、アジリティなどのスポーツをするワンちゃんには、すぐにエネルギーに変化する炭水化物が含まれる食事を摂るようにしましょう。
運動量が多いワンちゃんは体に疲労が溜まりやすくなります。
そのため、体の抵抗力や免疫力を向上させてくれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどがバランス良く配合されたフードを選びましょう。
大型犬は大きな体を4本の足で支えるため関節に負担をかけすい特徴があります。
そのため、食事でサポートしていく必要があります。
ここでは、大型犬の食事の特徴や注意しなければいけないポイントをご紹介します。
大型犬のワンちゃんには大き目のサイズのフードを選びましょう。
丸飲みしてしまうことが多いので、しっかり噛んで食べられるように大きめなサイズが理想です。
または、あまり咀嚼をしなくても消化吸収しやすい、水分量の多いウェットフードもオススメです。
大型犬は骨や関節に負担をかけやすいので、カルシウム、ミネラルなど骨の成長に関係する栄養が配合されたものを選びましょう。
さらに、消化器官がデリケートなワンちゃんも多いので、腸内環境を整える整腸作用があるものもオススメです。
大型犬は小型犬に比べ、成長期が長いと言われています。
なかには1歳半頃まで成長する子もいるため、ごはんの給与量には注意しましょう。
また、食事量が少ないと体に栄養が足りず、栄養失調を起こす可能性があるので、愛犬に必要な供与量をしっかりと把握するようにしましょう。
体の大きさによって注意するポイントは異なりますが、どのワンちゃんにも共通する項目もあります。
ここでは、ワンちゃんが食事のときに注意するポイントをご紹介します。
早食いはワンちゃんの体に負担をかけます。
喉につまらせたり、胃捻転、下痢や軟便などの病気を引き起こす可能性があります。
また、食べた後の吐き戻しの原因となりかねません。
できるだけ早食いをさせないように、凹凸のついたごはん皿で与えたり、1食分を数回に分けてお皿に入れて与えるといった工夫をしてあげるといいですね。
肥満になってしまうと、足腰への負担が大きくなるだけでなく、様々な病気を引き起こす可能性が高くなります。
また、肥満を気にするあまり食事量を減らしてしまい、愛犬を必要以上に痩せさせてしまうことなどにも注意が必要です。
理想的な体重をキープできるように体重管理をしっかり行いましょう。
ここでは、ワンちゃんの体の大きさ別に食事の特徴や注意しなければいけないことについてご紹介しました。
小型犬・中型犬・大型犬で食事のときに与えたい栄養や成分も少しずつ異なります。
フードを選ぶときにはワンちゃんの健康のためにも原材料や成分について配慮してみるのもいいかもしれませんね。
また、体の大きさの違うワンちゃんを多頭飼育しているご家庭では、ブッチのようにその子に応じて一口サイズにカットできるフードもオススメですよ!
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