ワンちゃんに欠かせない五大栄養素の名脇役とは?ミネラル編

ワンちゃんに欠かせない五大栄養素の名脇役とは?ミネラル編

 
愛犬の食事を考えるとき、タンパク質や炭水化物などについて気を配っている方は多いでしょう。
では、それ以外の栄養の成分についてはどうでしょうか?

愛犬の健康な体を維持するためには、様々な栄養が必要になりますが、その中でも“ミネラル”をバランスよく取り入れることが、とても重要です。

今回はワンちゃんの体に欠かせないミネラルについて、必要な理由や種類とその役割についてご紹介します!

 

ミネラルの種類

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“ミネラル”はひとつの栄養素の名称ではなく、なんと100種類以上の栄養素の総称なのです。

その中で、ワンちゃんの体に必要なミネラルは11種類といわれています。

さらに11種類のミネラルの内、1日にg単位の量が必要とされる5種類は「主要ミネラル」、そしてより少ないmg単位の量が必要とされる6種類は「微量ミネラル」と呼ばれ、次のように分類されます。

主要ミネラル 微量ミネラル
カルシウム
リン 亜鉛
マグネシウム
カリウム ヨウ素
ナトリウム セレン
マンガン

 

ミネラルの役割とは

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ミネラルは、ワンちゃんの体内で生成することができません。
そのため、食べ物から摂取する必要がある栄養素です。タンパク質や脂質などの栄養素と比べ、必要な摂取量がとても少ないのが特徴と言えます。

ただミネラルは、少なすぎても多すぎても体調を崩してしまうため、バランスよく摂取することがとても大切です。

では、それぞれのミネラルの役割と多く含む食品についてみていきましょう。

 

■カルシウム

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主に、骨や歯を作るもとになる成分です。
またケガをした時の出血を止める役割や、筋肉を動かすことにも使われます。

カルシウムが含まれている食品

・牛乳やチーズなどの乳製品
・小魚 など

 
乳製品を与える場合には、ペット用の乳製品を選んでください。
人間が食する乳製品は、ワンちゃんの体内で分解できずに体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。

 

■リン

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カルシウムと一緒に、骨や歯を構成しています。

また、エネルギーを作り出す働きも備えています。リンとカルシウムは結合して機能するため、この2つをバランスよく摂取するとより効果的です。

リンが含まれている食品

・カツオやマグロなどの魚類
・鶏肉などの肉類
・おからや豆腐
・ペット用の牛乳 など

 

■カリウム

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細胞の内外の水分量を調節する役割があり、細胞の外にあるナトリウムとのバランスで、血圧を調整します。
この他にも心臓や神経、筋肉の動きにも関係しています。

カリウムが含まれている食品

・海藻
・かつおぶし
・トマト
・バナナ など

 

■ナトリウム

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カリウムと相互に作用しながら、体の中の水分量を調節する働きがあります。
その他、心臓や筋肉の働きの調整する役割も担っています。

ナトリウムは多くのドッグフードに含まれています。
過剰摂取にならないように、普段愛犬が食べているドッグフードに含まれるナトリウムの量をチェックしましょう。

ナトリウムが含まれている食品

・犬用ジャーキー
・チーズ など

 

■マグネシウム

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カルシウムやリンと同じ骨や歯の構成や、エネルギーを作り出す働きもあります。

マグネシウムが含まれている食品

・こんぶ、ひじきなどの海藻類
・おからや豆腐などの大豆製品 など

 

■鉄分

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体内に酸素を運搬する働きがあり、血液を作る時に必要になる栄養素です。

鉄分が含まれている食品

・こんぶ、ひじきなどの海藻類
・貝類
・雑穀 など

 
貝類を愛犬に与える場合には、十分加熱した物を食べさせるようにしてくださいね。

 

■亜鉛

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代謝や酵素を作り出す役割があり、タンパク質の生成や傷の回復に働きかけます。

亜鉛が含まれている食品

・ゴマ
・レバー など

 
レバーにはビタミンAが非常に多く含まれており、過剰摂取することはオススメできないので、週に1~2回おやつにあげる程度にしておきましょう。

 

■銅

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被毛の色素を生成するメラニンを作り出す役割があります。
また、鉄分が血液の成分である赤血球を作る工程を助ける役割も担っています。

銅が含まれている食品

・ゴマ
・レバー など

 

■マンガン

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細胞レベルでの生命活動の中で重要な役割を持ち、発育を助ける働きがあります。

マンガンが含まれている食品

・卵
・豆腐 など

 
生卵の白身は、お腹をくだしてしまう場合があります。
卵は必ず火を通してからあげるようにしましょう。

 

■ヨウ素

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甲状腺ホルモンの合成に欠かせない栄養素です。

ヨウ素が含まれている食品

・昆布
・穀類の果皮 など

 

■セレン

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細胞を守る役割があり、老化防止としての働きもあります。

セレンが含まれている食品

・魚介類
・レバーなどの肉類

 
このようにミネラルは、単独で働く役割を持つ成分や、互いに作用し働く役割を果たす成分があります。
どちらも主に体を作り、体の調子を整える働きをしています。

 

ミネラルの摂り過ぎには注意が必要

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ここまでミネラルの種類や役割について紹介してきましたが「そんなにたくさんの種類、どうやって摂ればいいの?」と心配になっている方もいるでしょう。

まず、普段愛犬が食べているドッグフードに、どの種類のミネラルが含まれているのかをチェックしてみましょう。

不足しているミネラルがある場合、ドッグフードに手作り食をトッピングするのもオススメです。

 
また手作りごはん派の飼い主さんは、食材によって含まれるミネラルの違いに注意し、バランスを考えて取り入れてみましょう。

ミネラルは少量でも体の機能を維持するために必要な成分ですが、過剰摂取することで逆効果になる場合があります。

あまり神経質になりすぎず、愛犬の体調や様子をみながら栄養のバランスを調整してみてくださいね。

 

まとめ

今回は、愛犬にとって必要な栄養素、ミネラルについてご紹介しました。

愛犬の健康を維持するには、ミネラルが重要な役割をしており、バランスが重要。
ミネラルの不足が気になる場合には、いちど獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。

愛犬の健康を守れるのは飼い主さんだけですから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

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