体の変化に合わせて見直そう!シニア犬の食事のポイント

体の変化に合わせて見直そう!シニア犬の食事のポイント

 
ワンちゃんは人間よりも歳をとるのが早く、小型犬では8歳頃から、大型犬では6〜7歳からシニア期に入ると言われています。

人間でもシニアになると、若い頃に比べ必要な摂取カロリーが減るなど、適した食事内容も変わってきますよね。

ワンちゃんも同じように年齢に合わせて食事の変化が必要なんです。

 
では、シニア期をむかえた愛犬にいつまでも元気でいてもらうためには、どのような点に気を付けて食事を見直したらいいのでしょうか。

フードの種類や選び方はもちろん、食事における注意点もご紹介します!

 

食事内容の見直し

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シニア期になると、成犬の時に比べ代謝機能や内臓機能が低下するため、食欲が落ちてしまったり、消化・吸収不良を起こしてしまうことも。

また、硬いものを避けたり、より香りの強いものを欲しがったりと、食事の好みにも変化が見られる子も多いようです。

そのため、シニア期に入った愛犬の体の状態や好みに変化を感じたら、食事内容を見直してみましょう。

 

■十分に摂りたい栄養素

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シニア犬にはどのような食事が向いているのかを知るうえで、まず注目したいのは栄養素です。

ポイントとなる栄養素をおさえることで、ドッグフードを選ぶにも、手作りごはんを作るにもとても役立ちます。

 

・高タンパク

タンパク質は筋肉維持や健康維持に欠かせない栄養素です。

タンパク質の摂取量が不足してしまうと、筋肉が落ちてしまったり、免疫機能が低下し病気にかかりやすくなってしまいます。

また、加齢により代謝機能が低下してしまうと、タンパク質の吸収が吸収されにくくなってしまうため、シニア犬は成犬時よりも多くのタンパク質が必要と言われています。

 

・食物繊維

シニア期は内臓機能や運動量の低下により、便秘になりやすくなります。

そのため、食物繊維を日々の食事に意識的に取り入れると便秘の解消につながります。

また、食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくさせる効果があるため、水分もしっかり摂るようにしましょう。

食物繊維を多く含む食材

・玄米やとうもろこし
・納豆や大豆
・おから
・サツマイモや里芋
・ごぼう
・キャベツ
・バナナ など

 

■ライフステージの確認

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ドッグフードの中には、幼犬期、成犬期、シニア期などのライフステージで分けられているものと、オールステージ対応のものがあります。
今愛犬に与えているドッグフードが、どのステージ対応のご飯なのかを確かめてみましょう。

シニア犬に特化したフードの方がより魅力的に感じるかもしれませんが、オールステージ対応の場合は、シニア犬にも適した高タンパク・低脂肪を実現しているものが多く、ステージの区別が不要とも言えます。

自分でしっかり調べて、信頼できるフードを選ぶことが重要ですね。

ドッグフードのステージを切り替える時は、すぐに食事の全てを変更するのではなく、1週間~10日程度じっくりと時間をかけて行いましょう。

急に食事の内容を切り替えると、新しいご飯を食べなくなることもあるため、現在食べているフードと新しいフードを9:1から7:3、次に5:5と徐々に新しいフードの量を増やしていき、少しずつ慣れてもらえるようにしてみて下さい。

 

■硬さの見直し

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市販のドッグフードには、ドライ、セミモイスト、ウェットタイプの3種類があります。

シニア犬にとって、ドライタイプのドッグフードは硬すぎて食べにくい場合もあります。
その場合は、セミモイストやウェットタイプに切り替えることを検討してみましょう。

しかしドライタイプでも、人肌温度のお湯でふやかすひと手間で食べやすくなり、さらに温まることで香りが立ち、愛犬の食欲を刺激することもできるでしょう。

シニア期に差し掛かったからといって、急に柔らかいご飯にする必要はありませんが、愛犬の口内環境や噛む力の状態によって変えていけるといいですね。

 

食事の時間や回数

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シニア犬は消化機能なども低下するため食事の時間、回数などにも気をつける必要があります。

ここではシニア犬の食事の時間帯・回数についてご紹介します。

 

■時間帯

食事の時間は大きく変える必要はありませんが、シニアになると睡眠時間が増えるため、調整が必要なことも。

愛犬の睡眠サイクルの変化について観察をし、睡眠時間を避けた時間帯に食事を与えるようにしましょう。

 

■回数

シニア犬の食事回数は1日3~4回程度がおすすめです。

特に10歳以上の高齢犬の場合は、1度に食べられる量もワンちゃんの体調や体力に合わせて、1回の食事量を減らし食事のタイミングを4~5回に増やすなど、回数を調節しましょう。

 

食事で注意するポイント

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シニア犬の食事において注意したいポイントも合わせてご紹介します。

 

■食事の量

シニア犬は代謝・運動量が低下しているため、食事の内容だけではなく、食事の量にも注意しましょう。
体重が変わっていなくても代謝カロリーが低下しているため、肥満になりやすい場合もあります。

食事の内容を変更した時は、ドッグフードによってカロリー数が異なるため、改めて食事量を計算することをおすすめします。

 

■食後には歯磨きを

加齢により唾液の分泌量の減少してしまうと、歯垢や歯石がつきやすくなり、口腔内疾患も多くなります。

そのため、食後にはしっかり歯磨きを行いましょう。
歯ブラシが苦手なワンちゃんにはタオルや軍手などでも代用できます。

 

■規則正しい生活

睡眠時間が多くなるシニア犬にも、規則正しい生活が重要です。

といっても、私たちの生活リズムに愛犬を合わせるのではなく、日中は日の光を感じられるようにカーテンを開け、夜は電気を落として暗くしてあげるといった工夫をしてあげましょう。

また、食事の他にもマッサージやストレッチといった運動を行い、より質の良い睡眠をとれるように心がけてあげましょう。

 

まとめ

今回は、シニア期のワンちゃんの食事の見直し方や与え方についてご紹介しました。

シニア期に入るタイミングはワンちゃんにより異なりますが、寝る時間が増える、白い毛が増える、体を動かすことを嫌がる、もしくは動きが鈍くなるといった変化が見られた時は、シニア期に差し掛かったサインかもしれません。

 
突然大きな変化が起こるものではないので忘れがちですが、犬は私たちの何倍ものスピードで老いてしまいます。

愛犬に元気で長生きしてもらうためにも、日々の食事をシニアの体に合ったものにしていきましょう。

 

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