寒い季節は、外出先でも暖房のきいた室内でも、空気が乾燥していると感じることってありますよね。
実は犬の皮膚は、人間と比べてとても薄く、デリケートな構造をしているため、皮膚乾燥に弱くトラブルが起こりやすいのです。
しきりに体をかきむしるなど、気になる行動がある場合、すでに皮膚トラブルを起こしているかもしれません。
そこで今回は、愛犬を乾燥から守り、皮膚トラブルを防ぐ対策方法をご紹介します。
彼らの健康を守るのは、わたしたちだけと言っても過言ではありません。
愛犬の状態をしっかりと把握し、愛犬が過ごしやすい環境をつくっていきましょう(*^^*)/
乾燥は皮膚だけではなく、被毛や肉球など、体の様々な部位に症状が見られるようになります。
愛犬に当てはまる症状がないかチェックしてみましょう!
皮膚は、一定の周期でターンオーバーを繰り返し、常に新しく生まれ変わっています。
フケは皮膚のターンオーバーの過程で剥がれ落ちた「古い角質」なので、フケが出ることは必ずしも異常なことではありません。
愛犬とのスキンシップをこまめに行い、いつもとフケの量が変わらないか、日頃から注意して観察しておきましょう!
犬は皮膚が乾燥すると、かさぶたのようにめくれたり、カサカサとした感触になります。
被毛が多く、判断が難しい子の場合は、顔周りやお腹など、毛が薄いあたりをよく観察するようにしましょう。
皮膚の乾燥は、被毛にも大きな影響を与えます。ツヤがなかったり、抜け毛シーズンではないのに抜け毛が多くなったら要注意!
長毛の子は、皮膚が乾燥することで毛玉もできやすくなるので、日々のブラッシングで変化がないか確認してみてください。
皮膚の乾燥がさらにひどくなると、かゆみの症状があらわれます。
犬の角質層は非常に薄いため、カイカイを放置すると皮膚が傷つき、炎症を起こすことも……!
つねに地面に対してむき出しの肉球は、乾燥の度合いを知る重要な手がかりとなります。
肉球の弾力やツヤに変化がないかお散歩帰りなど、足を拭く機会にこまめにチェックするようにしましょう。
肉球の乾燥がひどくなると、表面が固くなってひび割れを起こし悪化すると出血することもあるので注意が必要です。
愛犬の視点から住環境を整えることで、乾燥を防止するだけではなく、ストレスを減らす効果も期待できます。
この機会に改めて理想的な環境かどうか確認してみましょう!
皮膚の乾燥を防ぐためには、室内の温度とあわせて、湿度の調整も忘れずに行いましょう。
冬場は暖房器具を使用するので、どうしても空気が乾燥しやすくなりますよね。
室内の空気の乾燥を防ぐためは、オイルヒーターなどの空気を乾燥させない暖房器具の利用がオススメです。
暖房器具を長時間つけたままにせず、時折空気の入れ換えをするだけでも効果があります。
また、加湿器を一緒に使用すれば、湿度を一定に保つことができ、空気の乾燥をより効率的に防ぐことができます。
ちなみに、冬の気候で犬が快適と感じる室内温度は20℃で、湿度は40~60%と言われています。犬の種類により多少の違いはありますが、参考にしてみてください(^^)/
愛犬の皮膚乾燥を防ぐには、皮膚を潤す効果のある食材を食べさせることでも改善が期待できます。
中でも、手に入りやすいオススメの食材3つをご紹介します!
それぞれどのような特徴があるのか、また食べさせるときの注意点も合わせてお伝えしますね。
梨には、体内の水分とナトリウムのバランスを整える作用のある「カリウム」が多く含まれています。
皮膚が乾燥しているということは、体の中の水分バランスが保てていない状態。
冬場あまり水分を飲まない愛犬に梨を食べさせてあげると、食事で取り過ぎたナトリウムを尿と一緒に外に排出することができます。
水分量も多いので、冷えた梨をそのまま大量に与えるとお腹を壊すこともあるため、食いしん坊の子は食べ過ぎに注意しましょう!
ゴマは、脂分・ミネラル・ビタミン・タンパク質・食物繊維をバランスよく含む理想的な食材のひとつ。
また、ゴマに含まれる脂分は少量でもエ効率的なエネルギー源となるので、免疫力があがります。
ただし、まれにゴマを食べてアレルギー反応を起こす場合がありますので、初めて食べさせる場合は、愛犬の体調を見ながら少しずつ食べさせるようにしましょう。
ゴマは、そのままの状態では消化に悪いので、すりつぶした状態をで与えるのもオススメです。
はちみつはミネラルが多く含まれているので、被毛の保湿効果が期待でき、毛ツヤの維持にも最適です。
はちみつを与える量は、体重1㎏に1gの計算でティースプーン1杯程度の量を目安にしておきましょう!
そのまま食べさせるよりも、ドッグフードやおやつに混ぜて食べさせてあげる方が食べやすくなりますよ。
注意したいのは、腸内環境が未成熟な子犬や、体調不良で免疫力が弱っている子などには与えないようにすることです。
また子犬や老犬、腎臓が弱い子は、はちみつが原因で体調を崩すこともあるため、かかりつけの獣医さんに相談するようにしてください。
冬になると水分をあまりとらない子も多くなります。
そういった場合には、食事をスープ食にしてあげるのもオススメです。
スープ食にすれば、食事と一緒に無理なく水分を取ることができます。
スープは、ささみのゆで汁や化学調味料の入っていない和風だし、またはヤギミルクなどがオススメです。
また、一緒に与えるフードの種類を、半生タイプやウェットタイプにすることで、より効率的に水分を取ることが可能です。
こちらもチェック!📝
今回は皮膚トラブルの対策や、乾燥防止にに効果のある食材についてお伝えしました♪
冬の寒い気候は、空気の乾燥は皮膚トラブルだけではなく、風邪を引き起こす原因にもなり得ます。
愛犬にくしゃみやせきなどの症状が見られた場合には、早めに獣医さんを受診してくださいね!
また、皮膚の乾燥は愛犬にとっては辛い症状のひとつである「かゆみ」を引き起こします。
飼い主さんが気をつけてあげることで防ぐことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
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