メリット&デメリットとは?ワンちゃんのマナーウェア

メリット&デメリットとは?ワンちゃんのマナーウェア

A white teddy dog in a diaper, pet diapers

 
ワンちゃん用のマナーウェアを使用したことがありますか?
マナーウェアはオムツやマナーパンツ、マナーベルトの総称です。

オムツと言うとパピーやシニアの子向けのように感じますが、昨今は成犬の子でも普段から使用するケースも増えていますね。

では、マナーウェアはどのような時に使うのでしょうか?

今回はワンちゃんのオムツについて、その用途や必要性についてお伝えします。

 

マナーウェアが必要な時とは

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ペットショップやホームセンターなどでもマナーウェアの取扱いが増えています。
またお散歩中やドッグラン等で見かけるワンちゃんが身に付けていることも多くなりましたよね。

そんなマナーウェアはどんな時に使用されているのでしょうか。

 

外出時のマーキング対策

ワンちゃんは縄張りの主張や、異性に自分の存在をアピールするために、オシッコでマーキングをする習性があります。
とくに去勢をしていない男の子のワンちゃんに多い行動で、電柱や塀に向かってオシッコをする姿を誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
このマーキングはワンちゃんの本能的な行動のため、しつけはなかなか難しいと言われています。

そこでマーキング対策としてマナーウェアが有効なのです。
オシッコをしてしまったところに水をかけたりトイレシートで処理するよりも手軽に、なおかつ周囲への配慮もできるのが嬉しいですよね。

マーキング癖のある子なら、ドッグカフェや公共の施設などに出入りする時はもちろん、普段のお散歩でもマナーウェアを活用してみてはいかがでしょうか。

 

室内での粗相対策

室内での排泄もしっかりしつけなくてはいけませんが、なかなかうまくいかない時もあれば、飼い主さんの気を引きたいがために粗相してしまう子もいます。
フローリングの上ならまだしも、ソファやカーペットの上で粗相されてしまうと掃除が大変で困ってしまう時もありますよね。
そんな時はマナーウェアを使用するのもひとつの手です。

 

女の子のヒート時

未避妊の女の子のワンちゃんの場合、年に2回あるヒート時にマナーウェアを使用すると便利です。
ヒートはだいたい20日間ほどですが、それぞれ時期や出血の量が異なります。
出血が少量であれば自分で舐めて綺麗にすることもできますが、出血量が多い場合は室内や被毛を汚してしまうことも。
ですが長時間付けっぱなしにしてしまうと血が被毛に付着したまま固まったり、ずっと湿ったままになってしまうこともあるため、こまめに取り換えたりぬるま湯で洗い流してあげましょう。

 

トイレをうまくできなくなった時

オムツと聞いて飼い主さんが必要性を感じるのは、やはり愛犬が高齢になってうまくトイレができなくなった時でしょう。
寝たきりになった時や足腰が衰えて自分でトイレに行けなくなった時、排泄機能が衰えて排泄のコントロールができなくなったりした時にはマナーウェアが活躍します。
また、シニアの子でなくても怪我や体調不良の時に粗相をしてしまうこともあるため、ワンちゃんの様子を見て着用してあげるといいかもしれません。

 

マナーウェアのメリット・デメリット

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マナーウェアはさまざまなシーンで役立つことが分かりました。

ここではマナーウェアの着用によるメリットと、気になるデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット

室内での着用においてまず一番に挙げられるのは、生活環境が汚れないということです。
掃除の手間が省け、飼い主さんのストレスも軽減されますね。
また屋外においては、ワンちゃんのオシッコによる匂い問題や、電柱や街灯の腐食問題などへの対策となります。
室内でも屋外でも、環境の整備に役立つのは大きなメリットと言えるでしょう。

さらに排泄のコントロールができなくなったワンちゃんにとっては、マナーウェアを付けることで下半身を清潔に保つことができます。
中には寝たままオシッコをして体が濡れて冷えてしまうケースもあるため、シニアや身体が不自由な子にとっては健康面のメリットも挙げられます。

 

デメリット

多くのマナーウェアは使い捨てのため、定期的な交換が欠かせません。
交換の手間はもちろん、交換するたびに費用がかさむという点は、飼い主さんにとってのデメリットと言えるでしょう。
だからと言って長時間マナーウェアを着用させてしまうと、蒸れてしまい皮膚の状態が悪くなることもあります。

さらに、粗相をするからとマナーウェアの着用を常態化してしまうと、トイレトレーニングが疎かになってしまいます。
自力でトイレに向かおうとする行動意欲を削いでしまうことになるため、トイレトレーニング中の着用は最低限に留めましょう。

 

着用時の注意点

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マナーウェアを正しく着用させるためには、飼い主さんが注意しなければいけない点があります。

ワンちゃんの心や体への負担を最小限にするためにも、ぜひご一読ください。

 

愛犬の体にあったサイズを使用する

マナーウェアはワンちゃんの体の大きさに合わせてさまざまなサイズが展開されています。
また、メーカーによっても大きさが多少異なるため、購入前に愛犬の体格や体重を確認しましょう。

サイズが小さすぎると内股部分が擦れて皮膚炎をおこしたり、締め付けによって血行不良になることも。
反対に大きすぎると排泄物がマナーウェアの隙間からこぼれ落ちてしまったり、脱げて足に絡まることもあるため、サイズはぴったり合うものを選んであげましょう。

 

短時間の着用を繰り返して慣らす

ワンちゃんにとってマナーウェアの着用は自然なことではありません。
とくにはじめて使用する時には、嫌がったり排泄を我慢してしまうこともあるでしょう。
そのような場合には、無理のない範囲で短時間の着用を重ねて慣らしていくことをおすすめします。
身に付けてくれただけでもたくさん褒めてあげると、さらに効果的です。

 

こまめに交換する

マナーウェアは蒸れやすいため、3~4時間を目安にこまめな交換が欠かせません。
とくに排泄をした場合にはすぐに取り換えるようにしましょう。
オシッコやウンチが皮膚に触れると、かぶれなどのトラブルがおきることも。
早めに交換してあげることで、ワンちゃんの不快感の軽減にもなりますよ。

また、最近では長時間用のマナーウェアも登場しています。
留守番などでやむを得ずこまめな交換ができない場合には、長時間用のものを使用しましょう。

 

下半身を清潔に保つ

マナーウェアを着用していると通気性が悪くなり、皮膚がかぶれたり擦れるといった皮膚トラブルが起こりやすくなります。
マナーウェア着用中に排泄した後は、お湯で絞ったタオルで下半身を拭いてあげてください。
また、出来るだけ長時間の着用は避け、飼い主さんがそばにいる時はマナーウェアを外してあげるといいでしょう。

もしかぶれてしまった時には、水分をはじいてくれるワセリンがおすすめです。
患部をきれいに拭いてから、優しく塗ってあげましょう。

また、常時着用が必要なワンちゃんであれば、あらかじめ排泄器官の周りの毛を剃ってあげたほうが蒸れも少なく清潔に保てます。
女の子なら内股や肛門の周囲の毛を、男の子なら肛門周囲と陰茎から肋骨の手前くらいまで剃ってあげると、洗ったり拭いたりしやすく、ワセリンも塗りやすくなります。

 

まとめ

ワンちゃんの介護やヒート、そしてお出かけや散歩でも活躍するマナーウェア。
排泄の問題は飼い主さんにとって大きな悩みになるケースも多いため、マナーウェアで解決できることも多いでしょう。

ですが一方で正しく使用しないと、ワンちゃんのストレスになったり皮膚トラブルを引き起こすことも。
ワンちゃんに無理のないようケアしながら、活用していきましょう。

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