猫の毛球症について知ろう

毛足の長いネコちゃんは要注意!毛球症について知ろう

Maine coon cat grooming and lying on white bed in sunny bright stylish room. Cute cat with green eyes and with funny adorable emotions licking and cleaning fur. Space for text

 

ネコちゃんは自らの体を舐めてグルーミングする習性を持っているため、きれい好きなイメージを持っている方も多いですよね。

ですが、猫の舌にはたくさんの突起があり毛が舌に絡まりやすく、大量の被毛を飲みこんでしまうことで、毛球症という病気につながることがあります。
毛球症は猫やウサギ、フェレットといった一部の動物に見られる病気のため、あまり聞きなじみがない方も多いでしょう。

そこで、毛球症とはどんな病気なのか、また、毛球症にならないためにはどのようなケアをすべきかをご紹介します。

 

猫の毛球症とは?

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ネコちゃんはひと月から数か月に一度、毛玉を吐くことがあります。
しかし、頻繁に吐くようであれば、毛球症という病気が隠されている可能性も。

毛球症とは、グルーミングで飲みこんだ被毛が胃や腸などの消化器官内に蓄積され、食欲不振や嘔吐といった症状を引き起こす病気です。

被毛は消化することができないため、通常であれば便と一緒に体外へ排泄されます。
しかし、たくさんの被毛を飲みこんでしまうと、消化器官にとどまり毛玉となってしまいます。

その毛玉は胃や腸に刺激を与える要因となり、頻繁に毛玉を吐きだしたり、毛玉を出せなくても嘔吐を繰り返すような症状が見られます。

換毛期で被毛が生え変わる時期や、ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン、ペルシャなどの長毛種の場合は、体の中に被毛を取り込みやすいので、とくに注意が必要です。

 

毛玉を吐いたら体調チェックを

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先述したように毛玉がネコちゃんの体内に溜まってしまうことで、毛球症を引き起こします。

では、毛玉を吐いてしまった時、飼い主である私たちはどのように対処するべきなのでしょうか。

 

■毛玉を吐く頻度を確認

まずはネコちゃんが毛玉を吐く頻度を確認します。
数ヶ月に1度吐く程度で、食欲や体調も問題ないようであれば、様子を見るだけで問題はないでしょう。

しかし、食欲が落ちていたり、1日や数日おきに頻繁に吐いている場合には、注意が必要です。

また、多頭飼育している場合には、どのネコちゃんが毛玉を吐いたのかがわかりにくいですよね。そういった場合には、吐き出された毛玉の色から判断することもできます。

 

■体調を確認

毛玉を吐いた時には必ず、食欲や元気があるか、排便、排尿などに変化がないか観察し、愛猫の体調を確認しましょう。

嘔吐は、消化器疾患や泌尿器疾患などの病気でも見られます。毛球症以外の病気の可能性も踏まえ、しっかりと愛猫の体調を観察してくださいね。

 

■必要に応じて動物病院を受診

毛玉を吐く頻度や、体調面での心配がある場合には、動物病院を受診しましょう。

その際、吐いた回数や体調面での変化を伝えられるよう記録をとっておいたり、吐いたものを写真に残しておくと、よりスムーズに診察を受けられます。

 

毛球症にならないための毛玉ケア

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愛猫が苦しそうに吐く姿を見ると、原因が分かっていても心配なもの。
それでは、毛球症を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。

ここからは、毛玉ケアについてご紹介します。
 

■ブラッシング

飼い主さんがこまめにブラッシングを行い、抜けた被毛を取り除けば、ネコちゃんが飲み込んでしまう被毛の量を減らすことができます。

ブラッシングには毛玉ケアだけでなく、皮膚の状態を健康に保つマッサージ効果もあるため、習慣づけて行うようにしましょう。短毛の子であれば週に2~3回、長毛種の子ならできるだけ毎日行うことをおすすめします。

また、ブラシには不要な毛をたくさんとることのできるスリッカーや、毛玉となっている部分を梳かすためのコーム、柔らかいラバータイプなど、さまざまな種類がります。ネコちゃんの好みや用途によって使い分けてくださいね。

しかし、なかにはブラッシングが苦手な子も。そういった場合には、おもちゃで遊んだり、オヤツを与えながら短時間のブラッシングを行い、徐々に慣れさせましょう。

 

■毛玉ケアに特化したフードやサプリメント

食事やサプリメントでも毛玉をケアすることができます。

毛球症に配慮して作られたフードやサプリメントには、食物繊維が多く配合されており、毛玉を体外に排泄するようにサポートしてくれます。また、毛玉を排泄させるだけでなく、便秘の解消にも効果的です。

キャットフードの切り替えの時には、すべてのフードを1度に切り替えるのではなく、数日間に分けて行いましょう。少しずつ新しいキャットフードの割合を増やしていき、1週間程度時間をかけることをおすすめします。

キャットフードの切り替えを急ぐことで、フードをまったく食べなくなってしまう場合もあるため注意しましょう。

 

ストレス対策

ネコちゃんがストレスを抱えてしまうことで、必要以上にグルーミングを行い、被毛を飲みこんでしまう場合もあります。

生活環境の変化や食生活、遊び時間などさまざまな原因によってストレスを感じていることがあるかもしれません。ネコちゃんの負担を減らすため、普段の生活を見直してあげてくださいね。

 

まとめ

ネコちゃんが毛玉を吐くこと自体は問題ありません。

しかし、その頻度やその時の体調によっては、毛球症などの病気が隠れている場合があります。
普段からネコちゃんの様子を観察し、異変にすぐに気付けるようにしましょう。

また、毛玉をケアするためには、ブラッシングをこまめに行うことがおすすめ。
抜け毛を取り除くだけでなく、リラックス効果も期待できるので、愛猫との絆を深めながらしっかりケアしていきましょう。

 

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