大切な家族の一員である愛犬愛猫は、皆さんにとってかけがえのない存在です。
そんなワンちゃん・ネコちゃんたちに飼い主さんがしてあげられることはさまざまありますが、その中でもやはり健康管理は重要視する方が多いことでしょう。
彼らは私たちのように体の不調や違和感を言葉で訴えることができないので、飼い主である私たちが小さな異変に気付き対処してあげなくてはいけません。
ですが、普段からどれだけ注意をしていても、気付かないまま病気が進行していることももちろんあるでしょう。
そうした際に有効となるのは、やはり定期的な健康診断です。
元気に遊ぶ姿などを見ていると、つい必要性を軽く考えてしまうかもしれませんが、知らず知らず病気が深刻なまでに進行しているといった事態を避けるためにも、定期的に受けることが望ましいでしょう。
今回はこうした愛犬・愛猫の健康診断について、実施実態を探ったアンケート結果を見ていきます。
この調査は、アイペット損害保険株式会社が、ワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さん各1,000人を対象に、ネットアンケート方式で実施したものです。
飼い主さんの属性内訳としては、ペット保険の加入者が各500人、未加入で加入意向ありの人が各500人でした。
特定の治療を目的としない定期的な健康診断を受けているか訪ねたところ、ワンちゃんでは保険加入者の63.6%、未加入者の43.6%が受診しており、全体では53.6%の受診率となりました。
ネコちゃんでは、保険加入者は64.6%に対し、未加入者は34.2%で、全体が49.4%の受診率となっています。
ワンちゃん・ネコちゃんともペット保険加入者では64%前後とかなり高めの値ですが、未加入者はそれに比べ、20~30ポイントも低く、全体での受診率は約半数という結果でした。
定期的に健康診断を受けていない人に、その理由を尋ねたところ、ワンちゃんでは「病気をしないので必要性を感じないから」が21.3%で最も多く、次いで「特にない」の21.1%、3位は「まだ年齢的に必要ないと思うから」の18.8%となりました。
いつも元気で、まだ病気が心配な年齢でもないといった考えから受診していないケースが多いようです。
また、あまり明確な理由がないケースも目立ちました。
一方、ネコちゃんの場合では「健康診断の費用が高そうだから」が25.1%で最多に。
2位は「病気をしないので必要性を感じないから」の24.9%、3位に「特にない」の20.0%、4位「どのような健康診断が必要かわからないから」の18.6%などと続きました。
ワンちゃんに比べネコと暮らす飼い主さんの方が、費用面を気にしていることが分かります。
自費で健康診断を受けたワンちゃん・ネコちゃんでは、どのような検査項目を受けさせているのでしょうか。
それぞれ尋ねたところ、ワンちゃん・ネコちゃんとも「身体検査(問診・触診や計測など)」が最多で、56.4%と56.3%になり、2位は「血液検査」の53.8%、49.8%でした。
3位は「受けていない」ですが、4位は「尿検査」で、5位はワンちゃんが「レントゲン検査」、ネコちゃんでは「糞便検査」と唯一結果が分かれるものとなりました。
受けるならば、身体検査と血液検査が中心と分かりますが、年齢層別に見ると少し様相が異なってくるようです。
ワンちゃん・ネコちゃんそれぞれの、年齢別受診項目を見ていきましょう。
ワンちゃんもネコちゃんも、年齢を重ねるほど健康診断の受診項目が増加する傾向にありますが、とくに増えやすい項目がある一方、あまり変化のない項目も見られました。
ワンちゃんの場合、「12~15歳」頃からとくに受診項目が増え、中でも「レントゲン検査」や「超音波検査」が伸びています。
「16歳以上」のシニアでは、「超音波検査」が「血液検査」、「身体検査」に続く3位となっていました。
これに対し少数ですが「遺伝子検査」は「0~3歳」で受けることが多く、「糞便検査」は年齢層による差があまりありません。
ネコちゃんの場合では、「0~3歳」で受診した後に一度減少し、「12~15歳」などとなって増えていく項目が目立ち、「身体検査」や「血液検査」でもそうした傾向が見られました。
全体として、幼齢期と高齢期に検査頻度が高まっています。
とくに「16歳以上」のシニアでは、「尿検査」や「超音波検査」が増え、一方「糞便検査」や「遺伝子検査」は「0~3歳」など若齢期に集中していました。
「レントゲン検査」や「心電図」は、あまり年齢層による差が見られていません。
今回は、愛犬・愛猫の定期的な健康診断について、調査結果から動向を分析しました。
健康診断は病気の早期発見につながる重要な検査です。
ワンちゃん・ネコちゃんも元気に見えても、痛みや不調を隠している場合がありますし、年齢を重ねるにつれ、疾病リスクが高まっていきます。
年齢や既往症、生活習慣などを加味し、必要な検査を定期的に行っていくことが望ましいでしょう。
(画像はプレスリリースより)
参考リンク
PRTIMES
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