抜け毛対策に!ワンちゃんのブラッシングについて知ろう

抜け毛対策に!ワンちゃんのブラッシングについて知ろう

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ワンちゃんの被毛は、犬種によってさまざま。
毛が抜けやすい子、抜けにくい子、長毛・短毛、かため・柔らかめなど、色々なタイプがあります。

これらのケアの代表がブラッシングです。

愛犬の被毛や皮膚のお手入れはもちろん、ブラッシングすることで、部屋に落ちる抜け毛も減らすことができます。
ブラッシングはワンちゃんと飼い主さん、両方にとって大きなメリットがあるのです!

今回はブラッシングのメリットや、使用するブラシの選び方、ブラッシングの際の注意点を紹介します。
正しい知識を身に着け、ブラッシングが苦手なワンちゃんでも喜んで応じてくれる環境を作りましょう。

 

シングルコートとダブルコートの違い

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ワンちゃんは被毛の構造によって、大まかにシングルコートとダブルコートに分類されます。

シングルコートはオーバーコートという上毛のみが生えます。
ダブルコートはオーバーコートに加え、下毛のアンダーコートが生える二重構造です。

オーバーコートは水を弾いて紫外線から皮膚を保護する被毛、アンダーコートは体温調節する被毛を指します。

どちらの毛のタイプも1日に1回のブラッシングが理想的。

シングルコートとダブルコートの違いと具体的な犬種を確認していきましょう。

 

シングルコートの特徴

シングルコートのワンちゃんは換毛期がありません。
毛の生え替わりは少しずつで、抜け毛が少ないという特徴があります。

保温力の高いアンダーコートが生えていないので、寒さに弱い点も特徴です。

シングルコートの主な犬種は以下のとおりです。

シングルコートの主な犬種

トイ・プードル
マルチーズ
ミニチュア・ピンシャー
ダルメシアン
ワイマラナー

 

 

ダブルコートの特徴

ダブルコートのワンちゃんは、毛が一定の長さまで伸びると抜け落ちるのが特徴です。
特に換毛期の毛の抜けかわりがはげしく、春と秋には1日に数回のブラッシングが必要となります。

アンダーコートとオーバーコートの2重構造の被毛のおかげで、寒さに強い一方、暑さは苦手。

ダブルコートの主な犬種は以下のとおりです。

ダブルコートの主な犬種

柴犬
ウェルシュ・コーギー
ゴールデン・レトリーバー
シベリアン・ハスキー
秋田犬

  

 

ブラッシングのメリット

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ワンちゃんには2種類の被毛構造が存在することが分かりました。

シングルコートは毛が絡まりやすく、ダブルコートは毛が抜けやすいもの。
よって、性質は異なりますが、どちらのタイプも毎日のブラッシングがオススメです。

ブラッシングは、ワンちゃんの衛生面や健康面に対しても、以下のような効果があります。

ブラッシングの効果

ホコリやチリ、汚れを落とす
ノミやダニを見つけられる
毛のもつれや毛玉を防ぐ
地肌の血行を促進する
皮膚炎や病気、ケガを発見できる

  

ブラッシングは、普段見ることのないワンちゃんの地肌を観察することができるため、健康チェックの役割もあります。

また、ブラッシングの時間は、飼い主さんとワンちゃんとのコミュニケーションの時間になるでしょう。

さらに、ブラッシングはワンちゃんが体に触れられることに慣れるという利点もあり、これは病院での診察やトリミングで役に立ちます。

 

ワンちゃん用ブラシの種類や選び方

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ワンちゃんに使うブラシは大きく分けて6種類あります。
材質やくしの形状・用途が異なるため、1種類だけではなく、愛犬に合ったものを数種類用意するのがおすすめです。

 

スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、くの字型の針金がついています。

使い方 被毛をかき分け、根元にブラシを入れる
用途 抜け毛をのぞき、毛のもつれや毛玉をほぐす
適した犬種 万能、ただしとくに短毛な犬種は避ける

鉛筆のように持ち、毛の流れにそって力を入れすぎずに使いましょう。
痛みが生じるので毛逃れに逆らって使用することはNGです!

 

ピンブラシ

ピンブラシはクッション部分に先が丸いピンがついたブラシです。

使い方 片方の手で被毛を持ち、そこから掻き出すようにブラッシングする
手首にスナップをきかせることがコツ
用途 毛の絡まりをとき、マッサージ効果がある
適した犬種 長毛種

   
ブラッシングを嫌がる長毛種のワンちゃんでも受け入れやすいでしょう。
あまりに毛の絡まりがひどい時や毛玉が生じている場合は、無理せず他のブラシを使用しましょう。

 

コーム

コームの多くは、くし目が粗い部分と細かい部分とで構成されています。

使い方 まず毛先部分をほぐし、徐々に根元付近に近づいていくという順序でとかす
用途 ブラッシング後の毛玉チェックに向く
適した犬種 短毛種以外の犬種

   
小回りがきき、ワンちゃんの顔に使いやすいブラシです。
ピンが皮膚にあたるとワンちゃんは痛い思いをします。
力を抜いて使用しましょう。

 

ラバーブラシ

ラバーブラシは柔らかいシリコンやゴムでできており、使用している飼い主さんも多いブラシです。

使い方 優しいタッチで使う
用途 抜け毛を絡めとり、マッサージ効果がある
適した犬種 短毛種

ブラッシングを嫌がる短毛種のワンちゃんでも使いやすいでしょう。
ワンちゃんのシャンプーの際に併用するのもオススメです。

 

グローブ型ブラシ

グローブ型ブラシの多くは、手袋の形状で手のひら部分にゴム製の突起がついています。

使い方 手にはめてなでるように使う
用途 しっぽや顔などもとかしやすい
適した犬種 シニア犬やパピー、大型犬

   
初めてのブラッシングでも扱いやすいでしょう。
トレーニングにも向いています。

 

獣毛ブラシ

獣毛ブラシは馬や豚、猪の毛が使われたブラシです。

使い方 抜け毛をとりのぞいた後の仕上げに使う
用途 ツヤ出しとマッサージ効果がある
適した犬種 全犬種(使用されている動物の毛によって適した犬種が異なる)

   
静電気が起こりにくく、ブラッシングの仕上げにおすすめなブラシです。
細かい毛をとりのぞいたり、被毛の艶出しが期待できます。

 

ワンちゃんをブラッシングする際の注意点

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本来ブラッシングはワンちゃんにとって気持ちのよいものです。
しかし、小さな頃からブラッシングに慣れていなかったり、痛い思いをしたことのあるワンちゃんは苦手意識を持っていることがあります。

愛犬がブラッシングを嫌いにならないように、以下の注意点を守りましょう。

 

ワンちゃんが痛がらないよう配慮する

ワンちゃんはブラッシングで痛い思いをすると、その経験から嫌なこと、こわいことと認識してしまうことがあります。

ワンちゃんを傷つけないように、以下に気をつけましょう。

ワンちゃんを傷つけないブラッシング方法

被毛の長さに合ったブラシを使う
力を入れすぎない
手で毛を抜かない

 

換毛期だからといって、毛を手で抜くと、まだ抜けかけていない毛を皮膚ごとひっぱてしまうため、ワンちゃんはとても痛い思いをします。
傷やケガの原因となるため、必ずブラシを使って抜け毛だけをとりのぞきましょう。

愛犬が過去に痛い思いをしてブラッシングを嫌がる場合は、使う道具や場所を変えて、悪いイメージを払拭するのも一つの方法です。

 

長時間のブラッシングを避ける

ブラッシングにかける時間は基本的に10分前後。
最長でも20分以内に終わらせましょう。
ブラッシング中はワンちゃんが自由に動けず、やりすぎはストレスやブラッシング嫌いにつながります。

落ち着かない時は、毛のもつれや毛玉ができやすい次の箇所を優先してほぐし、短時間で終えましょう。

毛玉ができやすい部位

耳の後ろ



股の内側

 

毎日ブラッシングする箇所を変えることで、1回にかかる時間を短くするという方法もあります。
愛犬の様子を見ながらブラッシングをし、無理を強いることのないように気を付けましょう。

 

無理矢理ブラッシングしない

ワンちゃんがブラッシングを嫌がっているのに、無理矢理行うことでその時間が嫌いになってしまうこともあります。
声をかけながら撫でることで警戒心を解き、リラックスできる環境でブラッシングしましょう。

触れられることに慣れていないワンちゃんでしたら、おやつやおもちゃを与え、夢中になっているうちにまず手だけで撫でてみます。
徐々にグローブ型のブラシに変えるなどして、ブラッシングに慣らしていきましょう。

さらに、ブラッシングした後はたくさん褒めてあげることをお忘れなく!
おやつをあげると、ワンちゃんがブラッシングの時間によいイメージを持つことができますよ。
 
 

まとめ

ワンちゃんのブラッシングは最低でも1日に1回行うことや、その効果をお伝えしました。

ワンちゃんが痛い思いをしないよう適切な道具を使い、力を入れすぎずにブラッシングするのがコツです。
ワンちゃんがブラッシングを気持ちのいいものだと認識できるように、適切な方法を身につけて、愛犬とのコミュニケーションに活かしてみてくださいね。

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