ペットと一緒に暮らせなくなったら?“老後のペット”への具体策に迷う飼い主が6割【ニュース】

ペットと一緒に暮らせなくなったら?“老後のペット”への具体策に迷う飼い主が6割【ニュース】

愛犬や愛猫と暮らすことで、大きな生きがいや癒しを得ているという方が多いかと思います。
ですが、ひとり暮らしで自分にもしものことがあったら…大切な家族だからこそ、その後が心配にもなりますよね。

こうした切実な問題に、現代人はどう向き合うべきなのでしょうか?

大切な家族だからこそ考えておきたい将来のこと

 
ペットと暮らす60歳以上の112人の方を対象としたアンケート調査では、現代日本における高齢化社会特有の問題が浮き彫りとなりました。

 
今回の調査では、ペットとの暮らしで生まれたメリットとしては、「癒された」という回答が圧倒的に多く、88.1%にのぼっていました。日々の何気ない仕草まで愛らしく、心が和む、暮らしが豊かになる、そうした実感を得ている方は多いでしょう。

 
次いで「家族の会話が増えた」が57.8%、「寂しくなくなった」29.4%、「運動するようになった」29.4%などが続いています。

ペットを介した家庭内のコミュニケーションが活発になったり、積極的に行動できるようになったりするケースも多いようです。

 
また、「友人が増えた」という方も17.4%みられました。愛犬家・愛猫家同士で仲良くなり、実際に顔を合わせるだけでなく、SNSを通して輪が広がるといったこともありますね。

このように、生活にプラスの効果を与えてくれることもあり、今後もペットとの暮らしを続けたいかどうか、という問いには、89.0%と約9割の方が「はい」と回答しました。

 
そして、「その他」を選んだ方の多くから、自分の寿命との問題で自信がなくなり悩んでいるとの切実なコメントが寄せられたそうです。

 

万が一の不安はあっても準備はなかなかできない現実

高齢になると、どうしても病気になったり、自分の身体の自由がきかなくなったりして、これまでのように大切な愛犬・愛猫のお世話がしてあげられなくなる、ともに暮らすことが難しくなることも考えられます。

そうした時のことまで考えられている方はどれくらいいるでしょうか。

 
今回のアンケートでは、「まだ考えていない」という方が60.0%で、「考えているが準備はできていない」、「考えていて準備はできている」がそれぞれ20.0%ずつという結果でした。

やはり、なかなか現実としてとらえにくかったり、具体的な準備行動を取ったりすることはハードルが高いのでしょう。8割の方は準備ができていないという状況でした。

 
これからも長く一緒に暮らしたいからこそ、心配なこと、不安なことを尋ねると、「自分が先に逝ってしまったら」「介護を受けるようになったら」「体力が追いつかなくなったら」などの声が多くあがりました。

今は大丈夫でも、年を重ねた時、経済的に不安と感じる方も多いでしょう。

また、後に残した子どもたちにペットのことまで任せられるのか、家族全体の問題として心配されている方もみられました。

 
先述の問いで、これからのペットとの暮らしを望まないとされた方の理由でも、最期までみてあげられないかもしれないという趣旨のものが目立ち、互いに高齢になることで終末を迎えるのが辛いといった理由もあったそうです。

どちらの意見にしても、愛するからこその難しさが如実に表れています。

 
最後に、愛犬・愛猫と利用できる住まいや飲食店なども身近に増えてきた昨今ですが、これから施設や行政などに望むことは何か尋ねたところ、公的機関も含め「より多くの施設が同伴可能となってほしい」という声や「災害発生による避難時も専用スペースを設けてほしい」といった声が多く寄せられました。

社会の理解が進んできたといっても、まだペットが家族として広く受け入れられる場は少ないと感じられているようです。

 
また、無責任に捨てられてしまう子たちや、殺処分などが減らない事実に心を痛める方も多く、「社会全体で考えてほしい」「行政がしっかり対応してほしい」といった意見が寄せられました。

 
高齢化社会となっていく中でも、大切なパートナーとして、家族として、愛情を注ぎ仲良く暮らしたい、そんな愛犬家・愛猫家として当たり前の願いが、自然に叶えられる世の中になっていくよう、考えていきたいですね。

(画像はプレスリリースより)

 

 

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