皆さんは「介助犬」をご存じですか?
介助犬とは、手や足に障がいのある方の手助けをするために特別な訓練を積んだ犬のことです。
盲導犬が目の不自由な方の目となって障害物や曲がり角の存在を知らせるように、介助犬は肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作の補助をします。
また、介助作業を行うという機能的な役割のだけでなく、使用者の精神的な支えにもなります。
介助犬と暮らすことによって「一人で外出することの不安が軽減された」「家族が安心して外出できるようになった」「近所の人との会話が増えた」といった2次的効果もあり、介助犬を通して社会とのつながりがより深くなることが期待できます。
介助犬の育成を行う社会福祉法人日本介助犬協会が毎年開催してきた「介助犬使用者の集い」。
介助犬と使用者のペアや訓練センターの職員らが一堂に会し、親交を深めるイベントです。
第15回目となる今年は、コロナ禍で状況を踏まえオンラインでの開催となりました。
オンラインであれば遠方で参加が難しいペアの方も参加できるとあり、北海道から沖縄まで、これまでで最多の15組が参加しました。
その果たす役割の大きさ、効果の高さから大いに期待される介助犬ですが、2020年4月1日時点で実働しているのは、全国でわずか62ペアと、認知・普及が大きな課題になっています。
今年は参加者とのディスカッションや、使用者ペアと協会の職員が進行を深めるためのプログラムなどが行われました。
また、協会所属の介助犬は11歳の誕生日までに「引退(卒業)」を迎えるため、今年は4組の卒業式も開かれました。
長年パートナーとして生活してきた介助犬と使用者にとって、「卒業」は大きな節目となりますね。
イベント参加者には、毎年職員の方がデザインしたマグカップなど、オリジナルの記念品をプレゼントしており、毎年の記念品を大切にコレクションとされている使用者の方もあるそうです。
例年とは異なるかたちでの開催ながら、参加された方々の絆はより深いものになったかと思います。
私たちも、まず介助犬の存在を知るところから始め、その普及を願い、人にも動物にもやさしい社会づくりへと意識を高めていきたいですね。
参考リンク📝
PR TIMES
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