大切な家族である愛犬・愛猫にはケガや病気をせず、健康に毎日を過ごしてほしいと、飼い主さんなら誰しもが願うことですよね。
しかし、私たちが努力をしても、すべてを予防できるものではありません。ペットと暮らすためには、万が一の際の治療費を念頭に置いておかなくてはなりません。
そこで、今回は今回はペットの保険会社が発表した、犬猫の通院・入院・手術費用に関する調査結果をご紹介します。
事前に病院費用がどのくらい必要なのか把握しておくことで、もしもの時の心の準備ができるかもしれません。
まずは、保険請求をされたワンちゃん、ネコちゃんそれぞれの通院日数の平均を見ていきましょう。
●保険請求をされた通院日数の平均
犬 : 2.8日
猫 : 2.6日
ワンちゃんもネコちゃんも、それほど差はないようです。
では、続いて平均請求費用はどうでしょうか。
●平均請求費用の総額
犬 : 26,000円
猫 : 21,000円
●1日あたりの平均請求額
犬 : 9,000円
猫 : 8,000円
平均請求費用では、ワンちゃんがネコちゃんを大きく上回っていることが分かりますね。
ワンちゃんは大型犬も含めた結果のため、ネコちゃんとの体の大きさによる差が影響しているかもしれません。
では、次にワンちゃんを体の大きさに分けて見ていきましょう。
保険請求のあった通院日数と平均請求費用の平均は以下の結果となりました。
●保険請求をされた通院日数の平均
大型犬 : 2.9日
中型件 : 3.1日
小型犬 : 2.8日
●平均請求費用の総額
大型犬 : 31,000円
中型件 : 30,000円
小型犬 : 25,000円
●1日当たりの平均請求額
大型犬 : 11,000円
中型件 : 10,000円
小型犬 : 9,000円
通院日数ではやや中型犬が長い傾向にありますが、費用面ではやはり大型犬の負担が最も重く、小型になるほど少額となる傾向にあります。大型犬の方が体が大きく、薬品の使用量が多いという理由が考えられます。
また、1日あたりの通院費を見ると、大型犬、中型犬、小型犬と1,000円ずつ安くなっていますが、中型犬の場合で通院日数が他種に比べてやや長く、結果総額では大型犬と中型犬があまり変わらない額となっています。
では、通院ではなく入院が必要となった場合はどうでしょうか。
入院した場合の平均日数や入院費の総額、1日あたりにかかる費用は以下のとおりです。
●入院平均日数
犬 : 3.9日
猫 : 4.5日
●入院費の総額
犬 : 72,000円
猫 : 77,000円
●1日当たりの入院費
犬 : 18,000円
猫 : 17,000円
ネコちゃんの場合、ワンちゃんより入院日数が0.6日長い結果となったため、それに応じて総額が多くなりました。
しかし、1日当たりで見てみると、1000円の差ではありますが、ネコちゃんの方が安価な結果に。
次に、ワンちゃんの体の大きさ別に、入院日数や入院費用を見てみましょう。
●入院平均日数
大型犬 : 3.9日
中型件 : 4.1日
小型犬 : 3.9日
●入院費の総額
大型犬 : 89,000円
中型件 : 79,000円
小型犬 : 69,000円
●1日当たりの入院費
大型犬 : 23,000円
中型件 : 19,000円
小型犬 : 18,000円
通院と同様に中型犬がやや日数が長く、4日を超えていました。
1日あたりの入院費用は大型犬が23,000円と際立って高く、これにより日数は短めでも総額ではトップの費用負担になっています。
小型犬は入院日数、1日あたりにおける費用のいずれも低めに抑えられ、入院費の総額では唯一7万円を下回る額となりました。
では、ワンちゃんとネコちゃんにおいて、手術が必要となった場合ではどのような差があるのでしょうか。
手術の回数や、費用の平均値は以下のような結果に。
●平均手術回数
犬 : 1.2回
猫 : 1.1回
●手術費総額
犬 : 81,000円
猫 : 63,000円
●1回あたりの手術費用
犬 : 65,000円
猫 : 60,000円
手術回数に大きな差はありませんが、手術費総額ではワンちゃんがネコちゃんを18,000円上回っています。
前述のように、ワンちゃんには大型犬が含まれているため、その体の大きさが関係していると考えられます。
続いて、ワンちゃんの体の大きさ別に、手術の回数や費用を確認しましょう。
●平均手術回数
大型犬 : 1.2回
中型犬 : 1.3回
小型犬 : 1.2回
●手術費総額
大型犬 : 103,000円
中型犬 : 89,000円
小型犬 : 64,000円
●1回あたりの手術費用
大型犬 : 84,000円
中型犬 : 69,000円
小型犬 : 64,000円
手術費の総額平均は、やはり大型犬が際立って高く、唯一の10万超えでした。
これは1回あたりの手術費が84,000円と高いことに由来します。中型犬になると、1回あたりの費用がそれより15,000円安く、小型犬ではさらに5,000円安価になっていることが分かります。
ワンちゃんとネコちゃんでは、全体にワンちゃんの方が費用は高めですが、ネコちゃんでは入院日数が長くなる傾向にあり、そうした療養期間が長めの疾患にかかりやすい可能性が考えられます。
また、ワンちゃんの中でも、体の大きな大型犬はより費用がかかることが分かりました。
今回の調査結果は、平均であり、各愛犬愛猫によって費用や日数はさまざまです。何かあった時にすぐ対応ができるよう、余裕をもって備えてあげたいですね。
参考リンク📝
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