大好きなワンちゃん・ネコちゃんと暮らす毎日は、愛犬・愛猫家にとって、かけがえのない幸せな日々ですよね。
日常の中でその存在が当たり前となっていても、ふとしたタイミングで感じられる喜びや愛おしさは、生活を豊かにしてくれているでしょう。
一方で幸せに満ちているからこそ、そこに訪れる変化に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな愛犬・愛猫の健康と暮らしに関する不安意識について、アイペット損害保険株式会社の調査結果を見ていきましょう。
今回の調査はネットアンケート方式で行われました。
調査期間は2024年2月29日~3月4日。
対象者の内訳は、ワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さん各1,000人、ペット保険加入者が各500人、未加入で加入意向ありの人が各500人の、合計2,000人となっています。
まず、愛犬・愛猫の健康に関する不安を尋ねたところ、ワンちゃんの飼い主さんでは、「シニアになって介護が必要な状態にならないかという不安」があるとする人が40.7%で最も多く、ネコちゃんの飼い主さんでは「何らかの重い病気にかからないかという不安」が36.0%で最も多い結果になりました。
2位は同じ2項目が逆転したかたちで、ワンちゃんの場合が「重い病気」への不安、ネコちゃんの場合で「介護」への不安となっています。
3位はワンちゃん・ネコちゃんとも「いつか病気やケガをしてしまう漠然とした不安」で、それぞれ29.9%、28.7%という結果に。
以下、「病気やケガで身体が不自由にならないかという不安」や「長い治療や闘病が必要な病気にかからないかという不安」といった声も多く挙がっています。
ワンちゃんの飼い主さんの方が、より介護や体が不自由になった時の不安を抱いている人がやや多いのは、犬種によってネコちゃんよりも体格が大きく、飼い主さんたちがサポートしてあげるのが物理的に大変であることも影響しているかもしれません。
いずれにしても、長生きしてほしいという強い願いがある一方で、シニア期の介護や重い病気を不安に感じる飼い主さんはかなり多いことがうかがわれました。
続いて愛犬・愛猫との暮らしに関し、不安に思うことを尋ねたところ、「災害時にペットとどのように避難できるのかが不安」という答えがワンちゃんの飼い主さんで42.5%、ネコちゃんの飼い主さんでは49.2%となり、いずれも最多回答でした。
とくにネコちゃんの飼い主さんでは約半数にのぼり、2位以下の項目に10ポイント以上の差をつけています。
ワンちゃんの飼い主さんでは、「ペットに介護が必要になったとき、十分なことがしてあげられるかという不安」が41.9%で2位、「ペットロスになったときにどのように乗り越えられるか不安」が37.0%の3位となりました。
ネコちゃんの場合、ワンちゃんと同じ「ペットに介護が必要になったとき、十分なことがしてあげられるかという不安」が38.2%で2位、「病気・ケガで治療が必要なとき、十分なことがしてあげられるかという不安」が37.3%で3位でした。
また、「自分が病気や万一のとき、ペットを誰に託せるのかが不安」という声がワンちゃんの飼い主さんで30.2%、ネコちゃんで31.4%と3割程度から挙がっています。
単身者で飼育している場合には、愛犬愛猫のお世話をお願いする先を不安に思う方が多いようです。
「特に不安に思っていることはない」という飼い主さんもワンちゃんで19.2%、ネコちゃんで21.5%にみられますが、災害や介護など突然に訪れる事態への不安を感じている人は少なくありません。
健康・生活面で経済的理由から不安を感じることがあるかを尋ねた結果では、「特に不安に思っていることはない」がワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さんともに最も多く、それぞれ43.9%、42.3%になりました。
最期までしっかりお世話をしてあげることを考えて暮らし始めている方が多いからか、経済面の心配をされるケースは少ないようです。
比較的多い不安では、「ペットに介護が必要になったとき、十分なことがしてあげられるかという不安」がワンちゃんで26.8%、ネコちゃんで26.9%となったほか、「病気・ケガで治療が必要なとき、十分なことがしてあげられるかという不安」がワンちゃんで26.6%、ネコちゃんで29.6%になっていました。
病気やケガ、介護で必要となる出費は、頻度や程度などによっても大きく異なり、事前に予測しきれないところも大きいため、できる限りのことをしてあげたいと考える分、不安に感じられるのかもしれません。
今回の調査では、シニア期の介護や病気・ケガを心配される飼い主さんの気持ちや、災害時・有事の避難を不安に思う気持ちが、その強い愛情とともに伝わってくる結果となりました。
健康面の不安に関しては、年齢に伴う変化としてやむを得ない面があるものの、食事や運動の管理などで健康状態の改善を図り、不安を軽減していくこともできるでしょう。
災害に対しても、いざという時を想定した備えを充実させることで、一定以上の安心を確保していくことができるのではないでしょうか。
不安を募らせるだけでなく、正しい情報収集を進め、日頃からできる対策をとっていくようにしたいですね。
(画像はプレスリリースより)
参考リンク
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