ワンちゃんは温度も嗅ぎ取る?研究チームが実証【ニュース】

ワンちゃんは温度も嗅ぎ取る?研究チームが実証【ニュース】

 

ワンちゃんの鼻の表面は冷たく湿っていて、他の哺乳動物よりも多くの神経が通っています。
その特殊な構造により、ワンちゃんには温度感知能力があると言われています。

今回、スウェーデンとハンガリーの大学による研究チームの実験で、ワンちゃんの鼻がかすかな温度をも嗅ぎ取る能力を持っていることが実証されました。

温度を嗅ぎ取る能力

実験では、被験者となる複数のワンちゃんに、熱に反応して物を取り出すことができるように訓練しました。

そして、形、匂いが全く同じものを2つ用意し、片方を周囲の温度よりも数度高くして、離れた場所からより温かい方を取り出すよう指示したところ、ワンちゃんは温かい方を持ってくることができるようになったのです。

このように指示された通りに行動できたということは、ワンちゃんに温度を感知する能力があるからということに他なりません。

さらに研究者たちは、血流の変化を通じて脳の活動を視覚化できる特殊なスキャナーを使って、ワンちゃんの脳を調べました。

すると、温かい物を前にした時だけ、鼻から得た皮膚感覚の情報を運ぶ「体性感覚野」が反応を示したのです。

これらの実験結果から、やはりワンちゃんには温度を鼻で嗅ぎ分けるという特殊な能力が備わっているということが証明されました。

この能力は、獲物の体温を嗅ぎ分けることで狩りをしていた、先祖のオオカミから受け継いだ可能性が高いと研究者たちは考えています。

ただ、その能力が鼻孔内のセンサーによるものかどうかや、感知のプロセスを解明するには、さらなる研究が必要ということで、今後のさらなる研究に期待が集まっています。

 

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