ペットフードや住環境などが整備され、犬の平均寿命は伸び続けています。人と同じように、犬も「老い」とともに介護が必要になってきます。
そこで近年、話題となっているのが「老犬ホーム」の存在です。
老犬ホームでは、何らかの事情によって愛犬の介護が難しくなった飼い主の代わりに、老犬を預かって介護を行います。
大切な家族のことだからこそ、介護には様々な問題がつきもの。飼い主自身に体力的な問題があったり、精神的に老犬の介護に疲労困憊したりと、短期の預かりから長期の預かりまで、そのニーズは多岐にわたります。
2019年12月に全国49施設の老犬ホームに関する利用状況について行われた調査では、2017年には毎月右肩上がりだった老犬ホームの入居頭数が、2018年〜2019年にかけては、月ごとに増減を繰り返しているものの、全体的にみると横ばいの状況となっています。
月末時点において最も入居頭数が多かったのは2019年8月末時点の745頭、二番目に多かったのは2019年9月末時点の737頭です。8月末が入居頭数のピークとなっており、それ以降は減少傾向にあります。
最近は、プレミアムフードや犬用の健康食品、専用の運動施設など、愛犬のQOLを向上する生活への意識が高まっています。
そのため、介護の必要がない健康寿命の長い犬たちが増えたことや、介護が比較的やりやすい小型犬が増えたことも、老犬ホームの入居頭数に影響しているのかもしれません。
こういった「老犬ホーム」に関する調査が開始された背景は、老犬ホームの利用状況に関する問い合わせが増えていることによるものです。
近年は、老犬ホームについてマスコミが報じる機会が増えていることもあり、老犬ホーム対する認知度が高まっていることから、多くの人が愛犬を思って行動した証でもありますね。
どんなに元気で可愛らしかった愛犬も、必ず老いるもの。
また、病気や事故などで介護が突然必要になることもあります。愛犬自身の健康に気をつけることはもちろん、この機会に、早いうちから「介護」という選択肢を改めて考えてみてはいかがでしょうか?
(グラフ画像はプレスリリースより)
この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪
ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。