普段なにげなくしている愛犬との散歩。
その毎日のルーティンがワンちゃんにどのようなメリットをもたらすか、ご存知ですか?
じつは運動だけでなく、さまざまな刺激や健康面での「ワンちゃんにとっていいこと」がたくさんあるんです。
このメリットについて飼い主さんが改めて認識することで、日々の散歩の意味や散歩の仕方が変わってくるかもしれません。
今回は、ワンちゃんを散歩させるメリットについて紹介していきます。
ワンちゃんによっては歩くだけの散歩では、十分な運動量を得られないかもしれません。
しかし、さまざまな景色を見たり音を聞いたり、においを嗅ぐことで、さまざまな情報を収集します。その情報はワンちゃんの五感を刺激し、脳の活性化につながると考えられています。
また、毎日同じコースを散歩するのではなく、少し変化をプラスするとそれもまた刺激となり、ワンちゃんの認知機能不全の予防にも期待できるかもしれません。
散歩コースにバリエーションがない場合は、いつもと逆方向から歩く、散歩時間を変えるという小さな変更を取り入れてみましょう。
私たち人間と同じように、ワンちゃんも散歩を通じて日光浴をしたり、外の空気に触れることが気分転換になります。
シニアのワンちゃんがドッグカートでお散歩する姿を目にしたことのある方もいるかもしれませんが、体を動かさなくても、太陽の光を浴び、風に当たることが気持ちいいと感じるでしょう。
また、日光浴は成長ホルモンやセロトニンの分泌促進、自律神経の安定に効果的。免疫力向上も期待できますよ。
歩くためには、膝や股関節の筋肉を動かす動作を繰り返さなくてはなりません。
筋肉を動かすということは、筋肉量を維持するもしくは増強させることにつながります。
また、関節を支える筋肉を強化することで、関節を外れにくくすることもでき、チワワなどの小型犬に多い「膝蓋骨脱臼(パテラ)」の予防にも効果が期待されます。
より効果的に散歩するのであれば、平坦な道を長く歩くより、短距離でもゆるやかな登り坂がおすすめです。足腰に適度な負荷をかけることができますよ。
また、足や腰に疾患がないワンちゃんであれば、段数の少ない階段をいつもの散歩コースに取り入れてみてください。
室内で生活しているワンちゃんは、室温が常に快適温度で調節されているため、季節の変化を感じにくくなってしまいます。
季節の変化を感じないと換毛期にズレが生じてしまい、夏の被毛から冬の被毛にうまく移行しないワンちゃんも少なくありません。
寒い、暑いなど季節の変化を体で感じることは、体内ホルモンを正常に動かすことにとても重要です。
また、夏場は気温の上がりきらない早朝に散歩するなど、気温に対する工夫してあげましょう。
散歩は体を動かす全身運動のため、ゆっくり歩いていても内臓が活性化し、血液の巡りがよくなります。
血行が促進されると体の代謝が上がると、体の隅々まで酸素が栄養が運ばれます。
また、溜まった老廃物や乳酸などの疲労物質を体外に排出する効果も。
毎日の散歩は、私たち飼い主と愛犬がコミュニケーションをとる大切な時間。散歩を通して愛犬と楽しくコミュニケーションがとれれば、より強い信頼関係を築くことができます。
散歩中はアイコンタクトをしたり、車の往来などで「待て」や「とまれ」のコマンドに従った時には褒めるなど、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
なにげなく毎日している散歩には、じつはこんなにも嬉しいメリットがあったんですね。
愛犬と一緒に歩くことは飼い主である私たちにとっても、気分転換や運動不足の解消につながります。
散歩のマナーやモラルをしっかりと守り、愛犬と楽しい時間を過ごしましょう。
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