ワンちゃんにNGな香りに要注意!知っておきたいアロマのこと

ワンちゃんにNGな香りに要注意!知っておきたいアロマのこと

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お気に入りの香りを楽しむだけでなく、心身に癒やしをもたらすために人気のアロマセラピー。

ここ数年ではワンちゃんのリラクゼーションにもアロマオイルが活用されています。

しかし、刺激臭なら人間の1億倍も感知する嗅覚を持つワンちゃんにとって、アロマは有害にはならないのでしょうか?

日本獣医師会によると「現時点では、すべてのアロマオイルに毒性があるという断定はできていません。しかしながら、少なくとも犬猫に安全性が確認されているものを使用された方が安心です」との見解を示しているようです。

そこで、ワンちゃんとアロマの関係について、使用を避けるべき香りや使用における注意点などを詳しく解説していきます。

 

アロマセラピーとは

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日本では「アロマ」として親しまれていますが、アロマは香りを、セラピーは治療を意味する言葉です。

アロマセラピーとは、植物から抽出した香り成分「精油(エッセンシャルオイル)」を使い、心身のリラクゼーションやストレス解消を目的とした自然療法のこと。

日本においては医療行為として認められていませんが、ヨーロッパでは古来から医療としてハーブや薬草が用いられ、現在でも代替・補完医療の「メディカルアロマセラピー」として活用されています。

ワンちゃんには、蒸気などで空間に香りを拡散させたり、エッセンシャルオイルを含むマッサージ用のグルーミングスプレーなどで取り入れられています。

 

期待できる効果

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では、アロマはワンちゃんにどのような効果をもたらすのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

 

心を落ち着かせる

鎮静作用や覚醒作用の高いアロマは、ワンちゃんの心を落ち着かせる効果があるため、無駄吠えや、不安を起因とする破壊行動の抑制に期待できます。

 

記憶と香りを結びつける

よく、香りを嗅ぐことで過去の記憶が鮮明に蘇ることがありますよね。
その効果はワンちゃんにも起こると考えられています。

たとえば「嬉しい」と感じるシーンで特定のアロマを記憶させると、香りをかぐことで気持ちがプラスに傾きます。
そこで、苦手な場面に遭遇した際にそのアロマを使うと、リラックスしやすくなると考えられています。

苦手なお留守番やトリミング、通院などの際にも、アロマを使用することでリラックスさせれば、不安な気持ちも和らぐでしょう。

 

ニオイ対策

ワンちゃんの匂いが気になる場合には、ルームフレグランスとしてアロマを使用することもできます。

消臭作用だけではなく、抗菌作用のあるアロマを使用すれば、トイレまわりも衛生的に保てますね。

 

虫よけ

特定の害虫が嫌う香りを使えば、ノミやダニといった寄生虫や、夏の大敵である蚊からワンちゃんを守ることもできます。

お散歩の時には希釈したアロマオイルをワンちゃん自身やリード等にスプレーしたり、室内では蚊取り線香のようにアロマを焚くのも効果的ですよ。

 

アロマの活用方法

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最も手軽な活用方法は、アロマポットやアロマディフューザーを使って、蒸気と共にアロマを空間に拡散させることです。

アロマディフューザーの場合は水に1~2滴のアロマを使用するだけなので、ワンちゃんにとって不快な香りでない限り、とても安全に使用できます。

香りが部屋に充満しないよう、ふんわりと香る程度にすることを心がけてください。

初めてアロマを試す場合は少量にとどめ、部屋の中の香りがきつくならないよう換気しながら使用しましょう。

キャンドルを使って水を温めるタイプのアロマポットは、キャンドルの消し忘れなどの危険があるため、電気のアロマディフューザーを使用すると安心です。

また、アロマオイルを使ったマッサージをする際には、香りが強すぎないよう希釈濃度に注意が必要です。

 

アロマを使用する際の注意点

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アロマで期待できる効果を紹介しましたが、ワンちゃんの好みの香りでなければ、逆効果になることもあります。
私たちひとりひとりが好きな香りが異なるように、ワンちゃんにもそれぞれの好みがありますよね。

アロマを使用する前に、少し香りを嗅がせ、どのような反応を示すのかを確認しましょう。

積極的にクンクンしたり、ペロペロと口の周りを舐める仕草は、そのアロマを気に入ったサイン。
反対に、顔を背けたり、距離をとるようであれば、そのアロマを苦手としている意思表示です。

また、香りの確認をする際には、オイルを直接嗅がせず、瓶の蓋を愛犬の顔に近づけすぎないようにすることをおすすめします。

嗅覚の鋭いワンちゃんにとって、強い香りは強烈な刺激となるため、使用の際も香りが強くなり過ぎないよう、量を調節したり希釈するなどの配慮が必要です。

 

ワンちゃんに使ってはいけないアロマとは

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私たち人間にとってはいいことばかりのアロマセラピーですが、体の構造の異なるワンちゃんにとっては、有害となるアロマもあります。

また、ワンちゃんの健康状態や体質によっては、使用に注意が必要な場合があるため、アロマを選ぶ際には、以下に注意しましょう。

合成香料を混合したアロマは避け、アロマの植物名、学術名や原産地、製造ロットの明記が確かなものを選びましょう。

 

ワンちゃんに使用してはいけないアロマ

・アニス    ・オレガノ  ・ウィンターグリーン ・ウォームシード
・カラマス   ・カンファー ・カシア       ・クローブ
・サッサフラス ・サンタリナ ・ジュニパー     ・セイボリー
・タイム    ・タンジー  ・バーチ       ・ビター・アーモンド
・ヒソップ   ・マグワート ・マスタード     ・ラベンダーストエカス
・ルー     ・ヤロー   ・ワームウッド  など

 

体質によって使用を避けるべきアロマ

・ティーツリー
・ユーカリ
・ローズマリー

 

 

まとめ

ワンちゃんとの生活の中に安全にアロマを取り入れるには、知識が必要となります。

初めてトライする場合には、ワンちゃん向けのアロマ商品などから始めてみてはいかがでしょうか。

ワンちゃんが好む香りでリラックスできるよう、しっかりと反応を見てあげてくださいね。

 

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