犬の睡眠を分析!愛犬はしっかり睡眠を取れていますか?

犬の睡眠を分析!あなたの愛犬はぐっすり眠れていますか?

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犬によっても、その日の体調によっても、眠りの深さはさまざまです。

飼い主さんが外出から帰って来たことにも気が付かずに寝ている子もいれば、少しの物音ですぐに目を覚ましてしまう子もいますよね。

 
犬も人間と同じく、睡眠を取ることで体力を回復させているので、昼夜問わずあまり眠れていないようであれば、注意が必要です。

そこで今回は、犬の睡眠について、また快適な睡眠のための環境作りについてご紹介します!

 

1.犬の睡眠サイクル

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飼い主さんのそばでぐっすり眠っている愛犬の姿は、とてもかわいいですよね。

でも、ぐっすり眠っているかと思ったら、飼い主さんが立ち上がるとすぐに目を覚まし、後追いすることはありませんか?

 
実は犬は寝ている時でも、周囲の音を聞き、飼い主さんの行動に注目しています。

これは、犬の睡眠サイクルと人の睡眠サイクルの違いがあるためです。

 

■犬と人の睡眠サイクルの違い

人間は、日中は活動し夜になると眠気が起きるサイクルで、一度にまとめて睡眠を取ります。

そのため、睡眠中はレム睡眠(眠りが浅く脳は起きている状態)とノンレム睡眠(体も脳も活動を休めている状態)を繰り返し、その比率はレム睡眠が20%でノンレム睡眠が80%です。

 
対して犬の場合は、まとめて睡眠を取ることはせず、16分の睡眠と5分の覚醒の21分周期という短い睡眠を1日に何度も取ります。

また、睡眠サイクルの比率は、レム睡眠は80%ノンレム睡眠が20%となっていて、人間と真逆なことが分かります。

 
つまり犬の睡眠時間のほとんどは、眠りの浅いレム睡眠です。

レム睡眠の間は脳が起きているので、周囲の環境の変化に過敏に反応することができるんです。

 

2.犬に必要な睡眠時間

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ですが私たちと同じように、犬もレム睡眠だけでは体力を回復させることはできません。

常に緊張状態にあるということなので、当然ぐっすり眠るノンレム睡眠の時間も必要です。

 
短い時間で、寝て起きてを繰り返しながら、少しずつノンレム睡眠も取り、眠りの質を調節しています。

では、犬はどのくらいの睡眠時間が理想なのでしょうか。年齢別の目安時間は以下のようになっています。

犬の年齢別 目安の睡眠時間
子犬 18~20時間
成犬 12~15時間
老犬 18~19時間

 
あくまで平均とされている時間ですが、子犬期は、起きている時間は活発に動き回りエネルギーを使うので、睡眠時間を長く取ることが体力の回復と成長には不可欠です。

また、老犬も体力が落ちてくるため、長い睡眠時間で体力を回復させる必要があります。

一番睡眠時が短い成犬の場合でも、1日の半分という多くの時間を睡眠に費やしていることが分かりますね。

 

■どのくらい寝ているかチェックしてみよう

上でご紹介した、犬の平均睡眠時間と愛犬の睡眠時間を比べてみて、皆さんの愛犬はしっかり眠れていましたか?

留守番時間や留守番の有無によっても違いがありますが、ぜひ一度愛犬の寝ている様子を観察してみてください!

 
日中の留守番時間が長い場合、愛犬が飼い主さんの帰宅後元気に遊んで、まったく眠るそぶりが無くても、昼間に寝て過ごしていることが考えられるので、過剰に心配しなくても大丈夫(^^)/

しかしずっと一緒にいる日に、愛犬の睡眠の様子を見てみて、ほとんど寝ている様子もなく、夜も遅くまで起きている場合には、寝床となる場所に原因がある可能性があります。

 

3.愛犬にとって快適な睡眠環境とは?

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皆さんの愛犬は、いつも同じ場所で寝ていますか?

日によって寝る場所を変えるよりも、一定の場所を愛犬のためにセッティングしてあげる方が、気分が落ち着き、自分だけのスペースとして認識するようになります。

 
夜は一緒にベッドで寝ているという飼い主さんもいらっしゃると思います。

その場合でも、昼間に寝る時用に、愛犬が落ち着ける寝床として用意してあげましょう。

 
また愛犬のベッドは、季節ごとに快適な素材に変えてあげるのがおすすめです。

例えば夏は通気性の良い素材、冬は毛布などの保温性の高いものなどの導入を検討してみましょう。

ひんやりマットや暖房器具など、温度を調整できるものを取り入れるのも良いかもしれません。

 

4.愛犬の寝床作りのポイント

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ベッドを用意する際、もう一つ気をつけたいのが設置場所です。

基本的には静かで落ち着ける場所が良いですが、多少物音がするようでも、リビングの隅など家族の気配が感じられる場所のほうが安心感がありリラックスしてくれます。

また、逆にふさわしくない場所もありますので例を挙げてみます。

寝床にふさわしくない場所

・廊下や玄関
・テレビのすぐ横
・窓際
・エアコンの風が直接あたる場所
・ドアのそば

 
廊下や玄関は、ほとんど人の通りもなく飼い主さんの気配を感じることができません。

愛犬は孤独からストレスを感じてしまうので不向きと言えるでしょう。

また、テレビのそばやドアの近くでは、人の出入りや音がうるさすぎて深い睡眠の妨げになってしまいます。

 
窓際の場合、特に西日が差し込む場所は、夏場は温度が高くなりやすく、熱中症のリスクが高くなってしまいます。

エアコンの風が直接あたる場所は、愛犬の体を冷やし過ぎてしまいますので注意してください。

 
犬は飼い主さんの生活サイクルに合わせて暮らしているので、飼い主さんが夜遅くまで起きていれば、愛犬も飼い主さんの行動が気になってしまいます。

その場合には、ケージやサークルに布をかけて薄暗い空間を作ってあげてください。クレートなどを使用するのもおすすめです。

四方が囲まれているクレートは、冬場は暖かさを保ちやすいメリットがあり、夏場はケージやサークルの方が、通気性はよく快適性があります。

どちらを選択するかは、居住空間の広さと飼い主さんのライフスタイルを照らし合わせ、愛犬に最適な寝床を選んであげてくださいね。

 

まとめ

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愛犬の睡眠と、快適に睡眠が取れる環境作りについてご紹介しました。

 
犬の睡眠は浅い眠りの方が多いので、長い睡眠時間を要します。

「うちの子いつも起きているみたいだけど…」「しっかり眠れているのかな?」と思ったら、ぜひ眠っている時の様子やベッドを確認してみましょう。

愛犬がしっかり休んで元気に過ごせるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

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