今年は東日本大震災から10年を迎える節目の年。
当時を振り返り、改めて防災に対する考え方・備えを見直す必要性を感じた人が多いのではないでしょうか。
ペットのための対策も、同様にしっかりと考え、準備をしなくてはなりません。
今回は、全国のワンちゃんやネコちゃんと暮らす男女1,041人を対象に実施された、「ペットのための防災対策に関する調査」の結果をご紹介します。
『あなたは災害を想定して、ペットに関する防災対策を何かしていますか?』と質問したところ、「かなりしている」が5.0%、「している」が16.6%と、防災対策を「している」人が合わせて全体の21.6%にとどまっています。
逆に「全くしていない」と回答した人は42.9%と、過半数近くにのぼりました。
近年、地震だけではなく、台風や大雪など様々な災害が発生しているなかで、ペットに対する防災対策意識のレベルが低いことが分かります。
『あなたは災害を想定して、ペットに関するどのような対策をしていますか?』と質問したところ、ワンちゃんと過ごす人の回答では「“待て”や“お座り”など基本的なしつけができている」が59.0%で1位、ネコちゃんと過ごす人の回答では、「普段からクレートやケージに入ることに慣れさせている」が49.4%で1位となりました。
また、ワンちゃんネコちゃん共に、「ペット用の防災グッズを備えている」と回答した飼い主さんの割合も高いことが分かります。
普段と違う場所でも、ペットが落ち着いて行動できるよう、また、愛犬・愛猫が不自由なく避難・待機ができるように対策をしている飼い主さんが多いようです。
『あなたがペットのために現時点で備えている防災グッズを教えてください』との質問では、ワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さんともに「フード(おやつを含む)・飲料水」が最多。
その次に、ワンちゃんの飼い主さんは「リード」、ネコちゃんは「トイレ用品(猫砂を含む)」と続きました。
食べ物や飲み物、トイレグッズなど、被災した際、生活に最低限必要なものがトップに並んでいます。
人間の防災グッズと同様に、消費期限などを定期的にチェックしながら、もしもの時に備えることができると良いですね。
『あなたは、自宅から最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるか知っていますか?』という質問では、「知らない」の回答が全体の76.3%を占めています。
多くの飼い主さんが、最寄りの避難所へペット同伴で避難ができるのか知らないという結果になりました。
また、「知っている」と回答した飼い主さんに避難所のペットの受入れ体制について尋ねたところ、「建物の中に一緒に入ることはできない」という回答が多い結果となりました。
避難場所のペットの受入れ体制について、課題はまだまだあるように感じます。
飼い主さんはもしもの時に焦らないよう、事前にペットを連れて避難できる箇所を調べておいた方がよいでしょう。
『ペットと一緒に避難生活を送ることを想定した場合、あなたは避難先でのペットに関する心配事はありますか?』と聞いたところ、ワンちゃんと暮らす人は「他人や他のペットとのトラブル」との回答が63.2%、ネコちゃんと暮らす人は「慣れない場所でのトイレ」が68.3%と最も多くなりました。
いつもと違う環境下で愛犬・愛猫がリラックスできるか否かという点が、飼い主さんにとって1番気にかかるようですね。
ワンちゃんでは1位、ネコちゃんでは2位だった「他人や他のペットとのトラブル」の対策として、マテ・オスワリなどの基本的なしつけや、クレートに入ることに慣れさせるなど、日常的な練習や習慣付けはとても重要です。
もしもの時に備えて、常日頃から愛犬・愛猫と一緒に練習や習慣付けができると良いでしょう。
今回の調査結果では、ペットの防災対策に対してあまり意識・準備をしていない人の割合が高いということが分かりました。
自治体のホームページでは、ペットと安全に避難するための情報が掲載されているところが多くあります。
ワンちゃん・ネコちゃんと暮らす飼い主さんは、そういった情報を日ごろから確認し、災害が発生した際にどのような行動をとるべきか、事前に備えておくことがとても大切ですね。
参考リンク
PR TIMES
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