新型コロナウイルスの感染拡大対策から、外出や移動に自粛要請が出されたり、テレワークが推奨されたりと、私たちの日常生活は大きく変化しました。
この変化が、ライフスタイルに影響しているという飼い主さんもいるでしょう。
しかし、その影響は飼い主さんだけではなく、愛犬・愛猫も感じているかもしれません。
そうした中で、愛犬・愛猫との暮らしにはどのような変化が生じたのでしょうか。
今回は、新型コロナウイルスによる日常生活の変化がペットに与える影響について、アンケート調査の調査結果をご紹介します。
新型コロナウイルスによる生活の変化で、愛犬・愛猫との関係や意識にも変化があったと感じることがあるかどうか尋ねると「とても変わった」と感じる人が10.1%、「少し変わったと感じる」人が40.6%で、合計50.7%の飼い主さんが変化を実感していました。
「あまり感じない」人は28.9%、「まったく感じず、以前と変わらない」という人は20.4%。
比較的落ち着いて、あまり変化なく暮らせているというケースも半数弱にのぼりますが、やはり経験したことのない大きな暮らしの変化に、愛犬・愛猫に対する意識や考え方も変わったという飼い主さんは少なくなかったようです。
関係や意識に変化があったと感じている人に、どんな点が変わったか具体的内容を回答してもらうと、「一緒にいられる時間が増えた」が最も多く、726人の38.2%。
次いで「自分や家族が感染しないよう気をつけているが、感染した場合ペットがどうなるか不安に思う」の20.8%でした。
3位には愛犬や愛猫が「以前より甘えるようになった」という回答が15.7%にのぼりました。
自宅でゆっくり一緒に過ごせる時間が増えて、深いコミュニケーションがとれるようになった一方、もし感染して隔離生活に入ったらこの子はどうなるのかと不安に感じる方が多かったようです。
また、3位の「以前より甘えるようになった」をはじめ、「おとなしくなった、猫同士の喧嘩が減った」の9.5%、「要求吠えが増えた、留守番ができなくなった」の3.6%など、気になる行動変化もみられました。
ワンちゃんやネコちゃんも、いつもと違う生活リズムや雰囲気を感じ取り、不安やストレスを覚えたのかもしれません。
「より世話ができるようになった、一緒にいられて嬉しい」「癒やされていると強く感じる」といったプラスの回答がある一方で、「ストレスや不安の増加」「ペットへの感染に対する不安」を感じる飼い主さんも多く見られました。
このアンケート調査後に、国内でワンちゃんへの感染が確認されているので、飼い主さんの不安はより大きくなっていることでしょう。
また、感染を予防するため「散歩の回数が減った、外出しなくなった」という回答も9.5%(181人)とやや多く、愛犬・愛猫の運動状況にも、影響することがわかります。
コロナ禍における愛犬・愛猫との暮らしにおいて心配なことや不安に思っていることがあるかという問いには、「ある」人が76.0%と多く、「特にない」人の24.0%を50ポイント以上も上回りました。
具体的には「自分や家族が感染した時、愛犬・愛猫の世話をどうするか、預け先はあるのか」といった点が群を抜いて多く、回答者の72.0%(2,799人)にのぼっています。
大切な家族の一員ですから、暮らしがどうなるのか不安に思うのは無理もないですよね。
2番目に多かったのが「愛犬・愛猫にも感染するのか、人からも感染するのか」の39.7%。
次いで「愛犬・愛猫が感染した場合にどんな症状が出るのか、検査や処置、予防する方法はどういったものがあるのか」といった点、「愛犬・愛猫から人に感染はするのか」、「フードや処方食、動物医薬品などの入手が困難にならないか」などが、いずれも1割未満ですが続きました。
互いの感染についてや健康問題にかかることは、やはり大きな心配・不安点だったようです。
第2波への懸念もあり、未だ収束がみえない状況ですが、基本的な感染対策と衛生面への注意を徹底し、家族全員が健康に、気持ちよく暮らせるよう工夫していきたいですね。
参考リンク📝
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