ワンちゃんやネコちゃんと暮らす上で絶対に避けられないケアと言えば爪切りですよね。
ですが爪切りを嫌がる子に手を焼いたり、どれくらいまで切っていいのか分からないという飼い主さんは多いのではないでしょうか。
そこで、ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社が実施した、ワンちゃん・ネコちゃんの爪切りに関する調査結果を紹介します。
全国420名の飼い主さんを対象としたアンケートで、爪切りの頻度や方法、悩みについての実態を見ていきましょう。
まず最初に、爪切りの頻度について尋ねたところ、ワンちゃんの飼い主さんとネコちゃんの飼い主さんでは大きな差があることが分かりました。
ワンちゃんの飼い主さんでは「ほとんどしない」が45.0%と最多。
一方、ネコちゃんの飼い主さんでは「月に1、2回」が36.2%で最も多い回答でした。
ネコちゃんの爪は玉ねぎのような多層構造で、内側から新しい層が形成され、外側にいくほど古く割れやすい層になります。
爪切りや爪とぎを怠ってしまうと古い層が剥がれずに残ってしまい、太い巻き爪となってしまうのです。
そのため古い外側の層を適度に剥がし健康な状態の爪を保つためには、爪切りが有効だとされています。
一方でワンちゃんは多層構造ではなく、私たち人間と同じように根元から新しい爪が形成されます。
長時間の散歩を日課にしたり、ドッグランで頻繁に走っているなど運動量が多い場合には自然に摩耗することもあるため、飼い主による頻繁なケアは不要と考える傾向があるようです。
しかし、運動量が多くない子や爪に体重がかかりにくい小型犬の場合は、月に1度程度は爪切りが必要です。
続いて、飼い主さんは爪切りの理由についてどのように考えているのかを見ていきましょう。
ワンちゃん・ネコちゃんのいずれも最多は「ケガのリスクの軽減」でした。
爪が長いとフローリングで滑るやすくなるため、膝や股関節の負担が大きくなり怪我を負ってしまうことも。
次いでどちらも多く挙げられた「爪の巻き込み防止」は、カーブした形状から伸びすぎてしまうと肉球に爪先が刺さってしまうリスクへの懸念です。
期間は個体差もありますが、半年から1年程放置してしまうとこういった状態になりかねません。
さらにワンちゃんとネコちゃんで大きく差が付いたのは「家具や床の保護」でした。
この違いには、ワンちゃんとネコちゃんの生態の違いが影響していると考えられます。
ネコちゃんは爪とぎによるマーキングやストレス発散といった行動特性があるため、家具や床を傷つけられないようにこまめにケアをされているようです。
次に爪切りをどこで行っているかを尋ねたところ、ワンちゃんの飼い主さんでは「自宅」で爪を切る割合が50.3%と最も多く、「ペットショップ」(22.6%)や「トリミングサロン」(18.1%)の利用も多く見られました。
ネコちゃんの飼い主さんでは「自宅」が79.3%を占めており、トリミングやシャンプーを必ずしも必要としない点や、環境の変化に大きなストレスを受けてしまう特性が影響していると考えられます。
最後に、爪切りに関する悩みについては、ワンちゃんネコちゃんどちらの飼い主さんも「愛犬・愛猫が嫌がる」が最も多く挙げられました。
とくにネコちゃんの飼い主さんは51.4%がこの悩みを抱えており、ワンちゃんの飼い主さん(39.7%)を大きく上回っています。
また、ワンちゃんの飼い主さんは前項にあるように自宅以外で爪切りをお願いする割合が多いため、「費用がかさむ」という悩みも多く見られました。
これらの悩みに対し、日常的なスキンシップを通じてペットが爪切りに慣れるようにすることや、専門家に依頼することでストレスを軽減する方法も有効です。
出所元:ペット保険『PS保険調べ』
愛犬と愛猫の爪切りに関する習慣は、それぞれの特性によって異なるものの、どちらも健康と安全を守るために欠かせないケアです。
ペットとの暮らしをより快適なものにするために、適切な爪のケアを行い、愛犬や愛猫との絆を深めていきましょう。
参考リンク
PRTIMES
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