ポメラニアンやビション・フリーゼなど、フワフワの毛を丸く整えるカット方法が人気ですよね。
丸みを帯びたフォルムはかわいらしく、その姿に癒されるという方も多いかもしれません。
ですが、肥満によりまるまるとしたフォルムを作っているのなら要注意!
私たちはもちろん、ワンちゃんも体格にあった標準体重をキープすることが健康を保つ上で欠かせません。
とくに冬場は体を温めようとエネルギーを多く消費するため、ワンちゃんの食欲旺盛になる季節なのでしっかりと管理してあげたいところ。
しかし、毛でおおわれているため、見た目だけでは肥満なのかを判断するのは難しいですよね。
そこで、愛犬が肥満かどうかの確認方法や、肥満のワンちゃんのためのダイエット方法についてまとめました。
愛犬の肥満かどうかについては、愛犬に触れることで簡単に確認することができます。
日頃のコミュニケーションの中ですぐに実行できるものなので、定期的に確認することをオススメします。
愛犬の肥満度チェックは、手で愛犬の体を優しくなでた時、背骨と肋骨を触れるかどうかで判断する方法です。
チェックの際は、愛犬の体をつかんだり強く触れるのではなく、そっと触れて確認してみてください。
実際に愛犬に触れてチェックをしたら、以下のボディコンディションスコアのどの段階に当てはまるかを確認しましょう。
ボディコンディションスコアとは、ワンちゃんの見た目と触った状態から、体型を5段階で評価するものです。
飼い主さんでも簡単に確認できるものですが、もし適正な評価が欲しい場合は動物病院で診察してもらってください。
「肥満は万病のもと」と言われるほど、健康管理において注意しなくてはいけないもの。
もし愛犬が肥満であれば、適正体重まで落とすために生活スタイルを見直す必要があります。
では、肥満がワンちゃんにもたらす危険性とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
愛犬の体系を管理する上で、私たち飼い主がその危険性について把握しておくことが大切です。
あらためて肥満が引き起こすリスクを見ていきましょう。
首の周囲に脂肪がつくと気道が圧迫され、呼吸を妨げてしまうことも。
また、息切れや睡眠時無呼吸といった呼吸障害や、夏場には熱中症のリスクも高まります。
パグやブルドッグといった短頭種はもともと気道が狭いため、とくに注意が必要です。
糖尿病とは、血糖値を下げる働きを持つインスリンというホルモンが何らかの原因で作用不足になり、慢性的に高血糖状態になる病気。
まだ詳しい関連性は証明されていませんが、肥満による脂肪の代謝障害が、膵臓に負担をかけるためではないかと言われています。
体重増加によって足腰への負担が大きくなると、関節やじん帯、椎間板を痛めやすくなります。
とくに小型犬や足の短いダックスやコーギーなどの犬種は注意が必要です。
心臓は体中に血液を届けるためのポンプの役割を担っています。
そのため、体が大きくなればその分、心臓への負担が増えてしまいます。
麻酔は体についている脂肪に吸収されやすいので、麻酔に効きにくく、麻酔から覚めにくくなってしまいます。
さらに、脂肪は術部の邪魔をするだけでなく、脂肪からの出血により手術の難易度もあがってしまうことも。
肥満は健康の敵。犬の体格にあった体型をキープすることが、健康的な生活を送るために非常に重要です。
ここでは、愛犬のダイエット方法について紹介します。
まずは、毎日の食事を見直しましょう。
一番重要なのは、食事の給与量。ドッグフードの給与量は現在の体重ではなく、体格にあった理想体重の欄を確認しましょう。
給与量や愛犬の理想体重がわからない場合は、自分で判断せずに、動物病院で相談してみることをおすすめします。
また、フード会社が提示している給与量のガイドラインはあくまでも目安となります。
ワンちゃんそれぞれの体質や飼育環境によって消費エネルギーは異なるため、体重の増減を確認し、量を調整する必要があります。
愛犬のダイエット方法として、おやつをやめることも1つの手段です。
おやつ1個はそこまでカロリーがなくても、いくつも与えてしまうと、どんどん体重が増えていってしまいます。
ダイエットのためにおやつを制限することをおすすめします。
しつけや運動のためにおやつを与える必要がある場合は、その日与える予定のドッグフードの内から与えるか、食事からおやつ分のカロリーを減らすようにしましょう。
運動量を増やすことも、愛犬のダイエットにおいて有効です。
まずは、今までの運動量が適正だったのかを確認しましょう。
犬種により必要な運動量は異なりますが、小型犬であれば1日に30分~1時間程度、中型犬であれば1日に1時間~1時間半程度、大型犬であれば、1日に1時間半~2時間程度は必要です。
ダイエットを行う場合、急に30分、1時間と増やすのではなく、犬の体調や元気を見ながら10分ずつ増やしていきましょう。
急激に運動量を増やしてしまうと、体に負担がかかるので愛犬の様子を確認しながら調整してください。
また、足腰を痛めているワンちゃんには、フィットネスクラブや動物病院で行える、水中運動のリハビリもおすすめです。
ワンちゃんのダイエットは長期戦で、すぐに結果が出るものではありません。
ダイエット方法がわからない、調べても自分ではわからない場合は、がむしゃらにやるのではなく、一度専門家に相談しましょう。
動物病院の中には犬のダイエットに力を入れている病院もあり、体に負担をかけづらい水泳ダイエットを指導しているところもあります。
持病がある場合はとくに、かかりつけの獣医師に相談してからダイエットを始めましょう。
愛犬をダイエットさせる際、どのような点に注意するべきなのでしょうか。
ここでは、気をつけておきたいポイントについて紹介します。
肥満だからといって、急激なダイエットは禁物。一気に運動量を増やすことや、極端に食事量を減らすことは、ワンちゃんの体にとって大きな負担やストレスになります。
私たち人間にとっては100gの減量をしてもあまり大差なく感じますが、体の小さなワンちゃんにとっては見た目にも分かるほど。
だからこそ健康に配慮し、長期的にそして計画的にダイエットする必要があるのです。
ダイエットは愛犬の体調を見ながら行いましょう。
運動をする時も毎日体調を確認し、運動量を調節するべきです。
先にも述べたように、持病がある場合はかかりつけの獣医師に必ず相談しましょう。
冬場はワンちゃんの食欲が増えるため、体重の増加がしやすい季節でもあります。
まるまるとした姿はとても愛らしいものですが、愛犬が痛みや苦しみにさいなまれることなく、健康的に過ごしてもらうためにも、しっかり管理していきましょう。
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