冬が旬の野菜!レンコンの栄養素や食べ方を紹介

冬が旬の野菜!レンコンの栄養素や食べ方を紹介

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日本の家庭料理によく登場するレンコン。
旬の冬になると買い求めやすい価格でスーパーに並びます。

そのままならシャキシャキとした食感ですが、すりおろすとトロトロになり、さまざまな料理で活躍する食材ですよね。
じつは栄養が豊富で、根茎だけではなく葉・果実・花弁にいたるまで、すべてを無駄なく活用でき、元々は薬効植物として利用されていた万能野菜です。

私たち人間にとってはさまざまな効能を期待できるレンコンですが、ワンちゃんは口にしても問題ないのでしょうか?

今回はレンコンにスポットを当てて栄養素やメリットを解説します。

 

ワンちゃんはレンコンを食べてもいい?

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古くから漢方においてさまざまな薬効が知られているレンコンは、基本的にワンちゃんが食べてもOKな野菜です。
人間の場合は喉の痛みや咳に効果を発揮しますが、ワンちゃんに対しても同様に咳に効果があると言われています。

それではレンコンにはどのような栄養素が含まれるのでしょうか?
レンコンの豊富な栄養素は次項で紹介していきます。

 

レンコンの栄養素

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漢方薬にも用いられるほどの薬効が知られるレンコンには、はたしてどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
栄養素別に、その効果を確認していきましょう。

 

デンプン(糖質)

レンコンにはデンプン(糖質)が多く含まれています。
デンプンは体内に入ると、素早くエネルギーに変化する栄養素。
ワンちゃんの活動力を高めてくれる成分です。

 

食物繊維

レンコンには食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維は腸内環境の改善に一役買ってくれる成分です。
ワンちゃんが便秘気味の時など、すりおろしたレンコンをフードにトッピングするのもよいかもしれません。

 

ビタミンC・ビタミンB6

レンコンにはビタミンCとビタミンB6が多く含まれています。

レンコンのビタミンC含有量は、100gあたり48mg。
これは、ビタミンCの宝庫といわれるミカンの約1.5倍にもなります。
ビタミンCは疲労回復、老化予防、粘膜の強化などに効果があり、積極的に摂取したい栄養素です。

血を作る効果があるビタミンB6。
実は野菜に含まれていることは珍しく、ビタミンB6を含むレンコンは希少な野菜なのです。

 

タンニン

レンコンに含まれるタンニンはポリフェノールの一種。
レンコンを切った後、時間をおくと酸化して変色しますが、これはタンニンが含まれていることが理由です。
傷みの原因を根本的に治す消炎効果や、止血効果があると言われています。

 

ミネラル

レンコンには鉄分・カリウム・カルシウム・亜鉛などのミネラル類が豊富に含まれています。
ミネラルは骨格構造や体液のバランスの制御を行ったり、神経伝達や筋肉の収縮に役立つ成分で、体の機能を正常に保つためにはかかせないものです。

 

レンコンを与えるメリット

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薬効植物と言われるレンコン。
前項では非常に多くの栄養素が含まれていることが分かりました。
それではレンコンを愛犬に与えることに、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

便秘解消

レンコンに多く含まれる食物繊維には「水溶性食物繊維」と、「不溶性食物繊維」の2種類があります。
「水溶性食物繊維」は、腸の中で糖質の吸収を緩やかにすることで、食後の血糖値の上昇を穏やかにします。
ほかには、コレステロールを体外に排出する効果があります。

一方「不溶性食物繊維」は腸の中で水分を吸って大きく膨らみ、便のカサを増すことで腸壁を刺激することで、腸のぜん動運動を促し、便秘解消の効果を発揮するのです。
レンコンにはとくに「不溶性食物繊維」が多く含まれているので、食べることで便秘解消に役立ちます。

 

抗酸化作用・関節炎の予防

レンコンに含まれるビタミンCはコラーゲンを合成します。
また、抗酸化作用があり、がん、老化、免疫機能低下の原因となる活性酸素の除去などに効果的です。
これらはアンチエイジングに最適な栄養素。
とくにワンちゃんは5歳を過ぎると、ビタミンC合成力が低下してくると言われているので、シニアのワンちゃんにはぴったりの食材ですね。

同じくレンコンに含まれるタンニンにも、体内に活性酸素が増えるのを防ぐ抗酸化作用があります。

 

貧血予防・皮膚や粘膜の健康

レンコンに含まれるビタミンB6は、アミノ酸の合成や分解、脂質や血液、炭水化物の代謝などの役割を担います。
そのため貧血の予防効果、皮膚や粘膜の健康を保つ効果があります。

 

体の機能を正常に保つ

レンコンに含まれるカリウム、カルシウム、亜鉛や鉄などのミネラルは、体内の機能を正常に調節するため、ワンちゃんにとっても必要な栄養素です。

 

愛犬に与える際の注意点

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レンコンにはワンちゃんにとっても体に良い成分がたっぷり含まれていますが、どんな食べ物でも食べ過ぎは厳禁。
ワンちゃんにレンコンを与えるときには、以下の注意事項を守りましょう。

 

皮は与えない

レンコンの皮は消化が悪いです。
ピーラーなどで必ず剥いてから、ワンちゃんに与えるようにしてください。

 

適量を与える

たとえ体に良い食材でも、与え過ぎると下痢や嘔吐などの原因になります。
とくに植物繊維が多いレンコンは、食べ過ぎると消化不良をおこしやすいので、愛犬のサイズ、体調に合った適量を与えるようにしましょう。

 

アレルギーに注意

どんな食べ物でもタンパク質が含まれている食品は、ワンちゃんにとってアレルゲンになる可能性があります。
レンコンでアレルギー反応を起こすワンちゃんは稀ですが、ゼロとは言えません。
レンコンを初めて与えるときは少量から。
その後は愛犬の様子に注意して、食べた後に体を痒がっていたり、皮膚が赤くなったりするなどの症状が見られたら、食べさせるのをやめてすぐに動物病院を受診しましょう。

 

腎臓病・心臓病のワンちゃん

レンコンにはカリウムが含まれています。
そのため、カリウム制限を病院から指示されているワンちゃんには与えないようにしましょう。
健康なワンちゃんにはとても良い成分ですが、腎機能が低下しているワンちゃんはカリウムを体外に排出できずに滞留する恐れがあります。
そうなると不整脈がおきて心臓に悪影響を与えてしまう恐れが。
事前に愛犬の体調をしっかりと把握し、口にして良い食材を飼い主さんが選別できるようにしましょう。

 

レンコンの与え方とレシピ

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レンコンは、ワンちゃんにとって、とても効能がある食材であるということが分かりましたね。
では実際にはどのように与えればよいのでしょうか。
ここでは、愛犬へのレンコンの与え方やアレンジ方法をご紹介します。

 

小さくして与える

ワンちゃんにレンコンを与えるときは、喉に詰まらせないように、小さく刻むか擦り下ろしてから与えるようにしてください。
基本的にレンコンは、生・加熱後のもの、どちらでも食べることができます。

 

レンコンの適量

いくら体によいといっても、食べ過ぎは体によくありません。
ワンちゃんにレンコンを与えるときは、下記の量を参考にし、与えすぎに注意しましょう。

・体重2~5kg前後:レンコン約28~57g
・体重6~15kg前後:レンコン約65~129g
・体重20~50kg前後:レンコン約160~319g

 

上記はあくまでも目安なので、愛犬の状態に合わせて加減してください。

 

レンコンスープ

レンコンのワンちゃん向けレシピのひとつが、レンコンスープです。
加熱した出汁や、塩分の入っていない鶏ガラスープなどに、擦り下ろしたレンコンを団子状にして煮るだけの簡単メニュー。
お好みで人参やキャベツなどの野菜を足すと、愛犬の満足感がアップするでしょう。

 

レンコンチップス

レンコンの皮を剥いて薄くスライスしたものを、酢水に一度くぐらせてから、水気を切って電子レンジで乾燥するまで加熱すれば出来上がりです。

パリパリとした食感を楽しむことができるでしょう。
おやつのように与えられますが、あくまでも主食の妨げにならない量を与えてください。

 

まとめ

今回は愛犬へレンコンを与えるときの方法や注意点、効果についてご紹介しました。
レンコンは与え方を間違えなければ、ワンちゃんにとっても良い効能が期待される万能野菜です。
量や調理方法などを工夫して、レンコンパワーを最大限愛犬の食事に取り入れることができるといいですね。

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