生のままでもいい?愛犬への適切なキャベツの与え方と注意点

生のままでもいい?愛犬への適切なキャベツの与え方と注意点

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身近な野菜として知られるキャベツ!
サラダやロールキャベツなど、使い道はさまざまです。

そんなキャベツはローカロリーで栄養が豊富という特徴があります。
そのため、愛犬の手作り食やダイエット食として、ワンちゃんにキャベツを与えたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?

しかしワンちゃんは哺乳類の「食肉目」というグループに属しており、祖先であるオオカミの肉食性の身体構造を受け継いでいるので、与え方が気になるところ。
この記事では、キャベツがもたらすワンちゃんにとってのメリットや、気を付けるべきポイント、具体的な与え方などを解説します。

 

ワンちゃんはキャベツを食べられる?

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まず、そもそも「食肉目」であるワンちゃんがキャベツを食べることができるか否かという問題について確認しましょう。
結論として、ワンちゃんにキャベツを食べさせることは問題ありません。

ワンちゃんは「食肉目」に属すると紹介しましたが、実際は私たちと同じ雑食動物で、肉だけでなく野菜や果物からも栄養を摂取することができます。
ワンちゃんの祖先であるオオカミも完全な肉食であると思われていますが、実は雑食の一面ももつ動物。
ワンちゃんはさらに雑食性が進んでいる特徴を持っています。

キャベツには健康上のメリットがあるものの、一方でワンちゃんにとって潜在的なリスクもあるため、与える際には注意が必要です。

 

キャベツを与えるメリット

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キャベツは栄養豊富な野菜。
主にビタミンU、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンB6、マグネシウム、β-カロテンなどを含み、低カロリーで高繊維質な食材です。

キャベツに含まれる栄養素の主な効能は以下の通りです。

・ビタミンU:胃腸を強くする。
・ビタミンC:抗酸化作用により炎症を抑え、老化を遅らせる。
・ビタミンK:けがをしたときに血液の凝固を助ける。
・ビタミンB6:健康な赤血球やホルモン、爪や被毛などのタンパク質構造の発達をサポート。
・食物繊維:消化をサポートし、便秘や下痢を予防または軽減する。
・マグネシウム:筋肉や神経の機能を維持および免疫システムのサポート。
・β-カロテン:眼の健康を促進し、がんのリスク低下に役立つ。

 

キャベツの与え方

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キャベツをワンちゃんに与える際には、いくつか注意したいポイントがあります。
愛犬が安全にキャベツを食べることができるよう、しっかりチェックしておきましょう。

 

与えて良い部位

キャベツの表面の葉には農薬が付着している可能性があります。
与える際は、表面の葉をとり中の葉を与えましょう。

また芯の部分は硬く消化器に負担をかけてしまうのに加え、毒性のある亜硝酸に還元される硝酸塩を含んでいます。
そのため芯は取り除き、葉の部分のみを与えるようにしましょう。

 

生で与える場合

キャベツを生で与えても基本的には大丈夫です。
しかし、消化しにくく胃腸に負担がかかるので、与えるとしても葉の柔らかい部分を細かく刻んであげましょう。

 

加熱する場合

キャベツは生よりも加熱した方が消化しやすくなります。
そのため、電子レンジを使用したり、蒸し器で蒸したりするなど、加熱して与えるのがおすすめです。

お湯で調理すると栄養成分がお湯に溶け出すので、茹で汁もドッグフードに混ぜると良いでしょう。

ただし、キャベツには水に溶けやすいカリウムとシュウ酸が含まれていることに要注意!
カリウムとシュウ酸の摂取制限をされている腎臓病や結石などの疾患がある場合は、茹で汁を与えてはいけません。

 

量と頻度

キャベツに含まれる硫黄化合物は過剰なガスを発生させ腹部膨満を引き起こす可能性があります。
なので、与える量にも注意が必要!
低カロリーだからといって、大量に与えることは避けましょう。

またキャベツには水分量と繊維質が多く、消化の負担になる可能性があります。
適切な量をおやつやトッピングとして与えましょう。

1日に与える量の目安

・小型犬(3㎏):葉1枚
・中型犬(10㎏):葉2枚
・大型犬(30㎏):葉3枚

 

キャベツを与える際の注意点

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キャベツは92.7%が水分。
栄養豊富なだけでなく、水分摂取もできる優秀な野菜ですが、与えすぎは良くありません。
水分と豊富な食物繊維のために、下痢をしてしまう可能性があります。

また、キャベツにはチオシアン酸塩という甲状腺に作用する化合物が含まれています。
長期間にわたって食べ過ぎると甲状腺機能低下症になる危険性があるのです。

キャベツに含まれる成分に対して食物アレルギーを発症する場合もあるので、初めてキャベツを与える際は、ごく少量にとどめ、異変がないことを確認してから与えるようにしましょう。

このように、体質的にキャベツが不向きである場合もあるため、闘病中や既往歴がある子は、まず獣医師に相談した上で与えることをおすすめします。

 

まとめ

キャベツは、ワンちゃんの健康に役立つ栄養成分や食物繊維が豊富な野菜。

今回解説した内容を参考に、ぜひワンちゃんの食事に取り入れてみてくださいね!

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